公立トップ校を目指す小学生がやっておくべき3つのこと

2012年12月13日

気が付けばもう2012年もあと2週間で終わる。現在小学校6年生の子どもは、年が明ければすぐに中学生になる。世の小6生は、中学生になる準備はしっかりできているだろうか。つい数日前に行った小6生の三者面談で「公立トップ校に行くために、中学生になる前のあと数ヶ月間でこれをやっておこう。」という内容の話をしたところである。とういうことで、今日は公立トップ校を目指している小学生がやっておくべき3つのことを書いてみたい。

1.学校の先生から気に入られるような子になること。

公立トップ校に進学するためには、どの都道府県でも高い内申点が必要になる。ちなみにここ神奈川県でトップ校に進学するには、5段階×9教科の45点満点中最低でも40以上は欠かせない。40以上をとるためには、単純計算すると5が9教科中4科目、残りの5科目で4をとるという計算だ。この内申点、今の時代は絶対評価で決まる。絶対評価とは、他の生徒の成績を考慮の入れず、生徒本人の成績そのもので評価しようとする事である。

ちなみにwikiで絶対評価について調べてみると、

教師が公開していない基準、教師の頭の中にある満足のいく成果というものにあわせて評価される。(中略)・・・基準が生徒には分からないため、往々にして教師不信を生み出したり、逆に教師に盲従するといったケースも見られ、人間形成のための評価方法として、これのみで評価することに多くの問題点が指摘されている。

とあるように、絶対評価は相対評価と違い、「教師の頭の中にある満足のいく成果」に達しているかどうかで評価される。ハッキリと言ってしまえば、先生に気に入られるかどうかが大きなポイントとなる。

先生に気に入られるためには、提出物等の約束事をきちんと守る、授業に積極的に参加する、出された課題は先生の満足のいくレベルできちんとこなす等が必要だ。トップ校に行くためには、小学生のうちからこういう事をキチンと出来るような子に育てておかなければいけない。特に、提出物等の約束事に対してだらしなかったり、学校の授業を真面目に受けない等の傾向がある子は注意が必要だ。中学生になったからといっていきなり良くなるものではないので、小学生のうちからきちんと言い聞かせておくにこしたことはない。

2.小学校の勉強でつまづかない。

分数の計算が出来なかったり速さや割合の求め方が分かっていない中学生もザラにいる中、公立トップ校に行くような子はやはり小学校の勉強内容はしっかりと定着している。そりゃそうだ。中学校の勉強は、小学校で学習した基礎の上に全て成り立っている。分数の計算が出来ないと中1の正負の数や文字式の分数計算でいち早くつまづくだろうし、速さや割合が分かっていないと、方程式の文章問題ではチンプンカンプンになってしまう。

普段の行いや提出物等がきちんと出来ている場合でも、定期テストで先生の満足のいく点数が取れないと、いくら絶対評価でも評価されない。5段階の最高評価である「5」をもらうためには、定期テストで最低9割の点数はとっておきたいところ。小学校の勉強内容がままならないのに、定期テストで9割は無謀。中学生で勉強につまづかないようにするためには、小学校の基礎力が重要であることは言うまでもない。

3.いろいろな経験をさせておく。

歴史を勉強するときに、実際に家族旅行等でその地を訪れた事のある子どもと、そういう経験をした事がない子では、理解の深さが異なるのは当然。理科でも同じ。小さい頃に植物を観察したり育てたりしたや天体を観測した経験などがあるかないかで、中学校でその分野を勉強したときの理解の深さは当然変わってくる。

理科社会だけではない。いろいろな本を読んできたか。新聞を読んできたか。科学館や美術館などに足を運んだことはあるか。検定等を目指して勉強に打ち込んだことはあるかなど、机に向かう勉強以外のところで、どれだけの経験を積んできたかでその子の教養の幅が決まってくる。

トップ校に行くような子には、幅広い教養がある。世の中のこともよく知っているし、一見くだらないと思える雑学も豊富にある。また、小さい頃に色んな分野で色んな経験をしてきた子が多い。時間がたっぷりとある小学生のうちに、いろいろな経験をさせ、教養を広めておくこと。これが意外にも重要だったりする。