いよいよ明日、2月14日から、神奈川県公立入試が始まります。
今日の記事は、明日本番を迎える受験生に向けた、最後のアドバイスと塾生へのメッセージです。
持ち物の最終チェックを
最後に持ち物のチェックをしておこう。
勉強道具はたくさん持っていくと不安になるから、いつも使ってきたテキストやノート数冊にしておこう。昼休みが意外に長いから、理社のテキストを持っていくと昼に理社の最終確認ができる。
そうそう、シャーペンを使う人はあらかじめ芯は新しいものに替えておこう。ついでに替え芯も何本かシャーペンの中に入れておこう。消しゴムも２つほど持っていくといい。
知っていると思うけれど、定規・三角定規・コンパス・分度器は持ち込み禁止だから、筆箱の中に入っていたらあらかじめ出しておこう。
もしも、当日忘れ物をしてしまっても慌てないように。学校の係の人に事情を話せば、きちんと対応してくれるし、忘れ物をしたからといって減点されることもないから心配しなくていい。
うちの卒塾生にも、過去に受験票を忘れた大バカ者や上履きを忘れたおバカがいたけれど、みんなちゃんと合格している。
試験前には頭の準備体操を
試験会場に到着してから試験開始までの間、軽く問題を解いて頭のウォーミングアップをしておくといい。スポーツでも試合前に準備体操が必要なのと同じように、脳みそだって急にフル回転してくれない。
ウォーミングアップとして大切なことは、頭を働かせることだ。テキストをぼーっと見つめていても、実はそれほど頭は働いていない。
簡単な問題を数問でいいから、実際に問題を解いてウォーミングアップしておこう。頭の回転も良くなるし、問題を解いている方が不思議と心が落ち着く。
あとは、すでに解いた過去問のリスニング音源を２年分くらいダウンロードしておいて、試験会場までの電車の中で、少し速い速度で聴き流しておくと良い。耳も慣れるし実際のスピードが遅く聞こえるメリットもある。
終わった科目の答え合わせをしない
各教科間の休憩時間は意外と長い。その間に、同じ中学校の友達どうしで終わった科目の答え合わせをしている受験生が必ずいるが、そういう人達は徹底的に無視すること。
聞こえてきても気にしない。気になるのならその場から立ち去って、お手洗いにでも行こう。間違っても聞き耳を立てたり自分もその輪に加わったりしないこと。何の意味もないから。
なんなら「あー出来たわー！超簡単だったわー！多分100点だわー！」とハッタリでもかましてやればいい。多分周りの何人かは動揺するだろうから。
入試は5時間超の長丁場。何かあって当たり前。
入試は1教科50分×5教科＝250分、特色検査を受ける人はプラス60分でトータル310分、なんと5時間10分もの長丁場の戦いだ。どんなスポーツの試合よりも長い。
5時間10分もあれば何かしらハプニングが起こるのが当たり前。緊張やプレッシャーからミスをするかもしれないし、頭が空回りしてしまうかもしれないし、普段通りにいかなかった科目もあるかもしれない。5時間超の戦いの中で、劣勢に立たされることも優勢に立つこともあるだろう。
でも上手くいかないからって焦ってはいけない。隣の人も前の人も同じようにミスをしたり上手くいかない中で戦っている。入試は総合力での勝負だ。5時間以上ずっと失敗しないなんてあり得ないんだから、失敗してもさっさと切り替えて次取り返せば良い。
難しくても、パニックにならずまずは一度落ち着くこと。そして、できそうな問題から解いたり、難しい問題は潔く捨てて見直しを始めたりして、「今自分ができること」にきちんと集中しよう。
どうしても分からないときでも、勘でもいいから解答欄を埋めること。ここまで勉強を頑張ってきた人の勘は、意外とよく当たったりする。
ボーダー付近の合否は実力差ではない。
何度も言ってきたことだけど、ボーダー付近の合否というのは決して実力差じゃない。1点実力が上回ったから合格したんじゃない。執念や気力や運、そんな要素に左右されるのがボーダー付近。ボーダー付近にいる人こそ気力や執念を十分に保とう。終わったことは気にせず、気持ちを切らさず、今できることを最大限やろう。
入試を楽しめ！
入試は、自分が憧れ続けた場所で受ける最後の模試だと思えばいい。
憧れ続けた学校の教室で、その学校の先輩が使っている机と椅子で、最後のテストを受けるんだ。受験生にとって、これ以上ワクワクすることがあるだろうか。これ以上にテンション上がることがあるだろうか。
どうせなら、高校入試という人生に一度きりのこの状況を、思いっきり楽しもう。思いっきりワクワクしよう。逆境さえも、「ここからどう挽回してやろう」と楽しんでやればいい。入試なんて楽しんだもん勝ちだ。
そして、最後のチャイムがなるその時まで、石に噛り付いても合格してやるんだという気持ちを忘れるな。
最後に、塾生へ
いよいよ「その日」がやってくる。
最後にもう一度、ボロボロになった合格手帖を見て欲しい。そこには約100日間の道のりがきちんと記されている。100日前に書いていたこと、勉強していた内容を、もう一度読み返してみて欲しい。今から振り返ると、100日前の自分はなんてつまらない勉強をしていたんだろう、なんて意識の低い生活をしていたんだろうと、笑えてこないか。
でもこの100日間で、「その日」たった1日のために、問題集を何冊も解き、何枚もプリントと格闘し、模試を受けては何度も落ち込み、それでも気持ちを奮い立たせて「その日」に向かって頑張ってきた日々の記録が、確かにそこには綴られているはずだ。
この100日間で経験してきたことは、良いことも悪いことも、楽しかったことも苦しかったことも、全部ちゃんと君の力になっている。
だからきっと大丈夫。自信を持って、行っておいで。
