自己管理できないヤツが公立のトップ校に行ってはいけない理由

2012年8月23日

どこの都道府県でもそうだと思うけれど、公立トップ校というのは自由な校風のところが多い。神奈川県のダントツトップ校と言えば今も昔も湘南高校だけれど、湘南高校の校風はかなり自由。いわゆる校則というものはほとんど存在せずに、規則で決められているものは「バイク通学の禁止」だけという自由っぷり(ちなみにバイクの免許を取得するのはOK)。自分の出身の奈良県も同じ。奈良県でダントツトップ校の奈良高校も、規則と言えば「制服を着ること」ということくらいじゃないかと思うくらい自由な学校で有名だった。

公立トップ校に自由な校風のところが多いのって、結局、学校側が校則や規則をたくさん作って細かい部分まで生徒を縛らなくても、自分のことくらい自分でそこそこ管理ができて、その場の空気を読んでほどほどにわきまえることができる生徒が多いからってところにある。つまり、「やっていいこと」「やらなくてはいけないこと」「やったらダメなこと」「やめておいた方がいいこと」の区別がちゃんとできる頭があるヤツが行くのが、公立のトップ校というワケ。

こんなところに、「誰かに管理してもらわなきゃ、ボクちん何もできましぇ~ん」ってヤツが行くとまさに悲劇!そういうヤツが間違ってトップ校に行くと、自由という意味を履き違えて全く勉強しなくなり、そうなっても誰にも何も言われないから、気が付いた時には学校の勉強が分からなさすぎて大学受験どころの話ではなくなる。で、トップ校に行ったにもかかわらず、結局Fランクの大学くらいしか行くところがない・・・ってオチはホントによくある話。

自己管理出来ないヤツは、自由な校風のトップ校に行くんじゃなくて、受験少年院のような私立の特進にでも入るべき。そうした方がよっぽどマシな大学に行ける。

ウチの塾でも、中3のトップ校志望しているクラスには、比較的縛りを緩くしているのもこの理由。下位クラスの生徒たちには、鬼のように宿題をやっているかどうかのチェックして、ちょっとでもやっていなかったら怒鳴り散らしてやらせるけれど、トップ校志望のクラスは宿題チェックなんてほとんどやらない。宿題チェックがないから宿題しないっていう考えの生徒は、そもそもトップ校に向いていないし、ゴリゴリに管理されてトップ校に入ったって、自己管理ができないヤツはその先落ちこぼれるのが必至。

社会に出ても、「誰かに管理される仕事」と「誰かを管理する仕事」の2種類のタイプに分かれて、公立トップ校に行くヤツっていうのは、大概が「誰かを管理する仕事」の方に回るでしょ。いわゆるマネジメント職ってやつ。人をマネジメントする側に回る人間は、自分のことくらい自分でマネジメントしなければいけない。自己管理もできないヤツは、一生誰かに管理されて生きてかなきゃいけない。

・・・って話を、中3のトップ校目指しているクラスにした。とにかく自己管理ができる人間になれと。トップ校目指すくらいなら、自己管理くらいちゃんとしろと。まあ、早い話、宿題をちゃんとやっていない疑惑がある奴らに、タラタラと説教をしたってことです。