今日言いたいけれど、特にブログで1つの記事として書く内容でもないことを、3つほど手短に言うという、なんともくだらないブログを書きます。
中2生の受験勉強
中2生に一番強く主張したいのがコレ。
「何でも『受験生になったらやろう』と、今の課題を先送りするんじゃない。」ということ。
受験生になったところで、人は簡単に万能にはならない。今出来ないことが受験生になった途端何でも出来るようになるわけなんかないし、受験生だからと言って時間が無限にあるわけでもない。「受験生になった自分」を過度に期待しないこと。現実問題、たった1年(1年もないけれど)で人はそんなには変われない。
だから、「受験生になったらやろう」と3年生になるのを待つのではなく、今出来ることは是非とも今すぐにやって欲しい。なにも、中2生のうちから1日何時間も受験勉強をしなさいと言うつもりはないし、中2生のうちから入試過去問をゴリゴリと解いていけと言っているわけでもない。
ただせめて、教科書に書いてある基本くらいは、きちんと理解しておこう。覚えるべき最低限のことは覚えておこう。難しいことはやらなくて良いから、各教科の「超基本的なこと」をきちんと習得しておくこと。
それが中2生の受験勉強だ。
「夏の庭 The Friends」を読み終えて
今日は小6生の読書会。「夏の庭―The Friends」の最終回だ。ちなみに5年生は明日が最終回。5年生も頑張って6年生と同じ課題本を読んでいる。
最終回の読書会ではいつも感想を書いてもらうんだけれど、今回は感想と一緒に、一番印象に残っているフレーズを書き出してもらった。そのいくつかを紹介しようと思う。
煙突の先の白い煙は、空の青さに溶けるように消えていく。ぐっと目を開き、そのぼんやりとした煙をにらむ。すると、それは上空の風に吹かれて、気分良さそうにかすかに揺れた。ぼくは、しっかりと見届けなくてはならない。最後まで、決して目をそらしてはならない。
ぼくはぶどうを、おじいさんのくちびるにそっと押し当てた。果実の汁が、おじいさんのこわばったくちびるをほどいてくれることを期待して。
「もしかすると、歳をとることは楽しいことなのかもしれない」
「だってオレたち、あの世に知り合いがいるんだ。それってすごい心強くないか!」
これを読むだけでも、この本の良さや奥深さが充分伝わってくる。そして、これを読むだけで、小6生がいかにこの本をきちんと理解しているかも充分伝わる。
今は保護者面談月間だが、小学生の保護者の方からは、「読書会をキッカケに、本を読む習慣が付いた」「読書会をキッカケに、これまでとは違うジャンルの本を読むようになった」「学校でもよく本を借りてくるようになった」「今までにほとんど本を読まなかった子が、『お母さん、これ面白いから読んでみてよ』と言うようになった」と好評をいただいている。
読書会、本当に続けてきて良かった。
次の課題図書は重松清のド定番の「きよしこ」。重松作品も、短編集も、今年度の読書会でははじめてとなる。楽しみ。
「検索力」だけでは不十分
分からない問題や間違った問題を考えるとき、その答えや解法を「検索」しようとする子が増えている。「検索」と言えば、ネット検索をイメージする人がほとんどだと思うが、教科書や問題集で似たような問題や答えを探すのも、「検索」の一種だ。
単純な知識問題だったり定番のパターン問題なら、ネットであれ教科書であれ、検索すると簡単に答えは見つかるが、いつも必ず「検索」すれば答えや解法が簡単に手に入るとは限らない。これだけネットが発達しても、わかりやすい参考書がたくさんあっても、検索ではダイレクトに答えや解法を教えてくれない問題はある。
そのような問題は、やはり考えなくてはいけない。検索で簡単に出てくるような基礎的な解法や知識を組み合わせて考えることで、検索では出てこない問題の答えは得られる。
分からない問題に出会うと、何冊も参考書をパラパラとめくって「検索」している子がいる。似たような問題はどこかにないかと、問題集を穴が開くまで探している子がいる。
違う。
今君たちがしなければいけないことは、思考だ。そして検索ではなく思考を繰り返すことでしか、偏差値は上がらない。