結果が出る人と出ない人の違い。結果を出すための3つのこと。

同じ塾に通い、同じ授業を受け、同じ課題やテストをこなしているにもかかわらず、不思議なもので結果が出る人と出ない人がいます。

今日は、結果が出る人に共通する3つのことについて書いてみます。

行動に移す

授業中に生徒たちに大小のいろいろなアドバイスをします。

「ここはこう解いたほうがいい」「これはこう工夫した方がいい」「こういうところに線を引いた方がいい」という教科に関することから、「こういう勉強を取り入れたらいい」「この時期はこの勉強をした方がいい」という勉強法全般に関することまで、そのアドバイスは多岐に渡ります。

結果を出す子を見ていると、教わったアドバイスを素直に取り入れ、実際に行動に移しています。

たとえば、毎年の受験生に対して、4月や5月くらいの初期の段階で、弊塾で実施しているオリジナルの数学の「10問テスト」や、学校の教科書を使った英語の精読+音読を日々の学習のルーティンに取り入れると良いということをアドバイスします。

アドバイスをしているとき、みんなウンウンと頷きながら神妙な面持ちで聞いているんですね。でも、そこから実際に行動に移している生徒はとても少ない。さらに、行動に移した生徒の中で、それを継続している生徒ともなると、学年に1人いるかいないかです。

そして当然のように、その学年にいるかいないかのその1人が、伸びるのです。結果を出すのです。

一方で同じようにアドバイスを聞いていたのに行動に移せなかった生徒は、結果を出す生徒を見て、「アイツはもともと頭が良いから」と言うのです。

違います。元々の頭の良さよりも、行動に移せたかどうか。そしてそれを継続してきたかどうかの差の方が大きいのです。

学んだことや教わったことは、すぐに行動に移す癖をつけましょう。やらない言い訳を探す前に、とにかくやってみる癖をつけましょう。

その積み重ねが、結果を出す体質を作り出します。

なぜその勉強が必要なのかを理解する

結果が出ない子ほどノウハウを知りたがります。「定期テストで高得点を取るコツ」「数学を短期間で克服する方法」などの「コツ」や「方法」に飛びつきます。

そしてそのノウハウの上辺だけ真似てみます。当然、上辺だけ真似てみたところでほとんど結果なんて出ません。そうすると、また別の「コツ」や「方法」を求めて旅に出ます。そしてまた新たなノウハウを仕入れてきて、上辺だけ真似てみる。結果が出ない。これの無限ループです。

世の中にはたくさんのノウハウであふれています。私も弊塾で実践しているノウハウをSNSで発信したりブログに書いたりします。

これだけたくさんのノウハウがあるにも関わらず、なぜ全員の学力が上がらないのでしょう。

理由は、そのノウハウについての根本的理解が伴っていないからです。

例えば上記で述べた「毎日数学の10問テストをやると良い」というアドバイスも、そこにはきちんと理由があります。数学の計算や一行問題は、いわばスポーツの習得法と似ていて、週末だけ数時間ドカっとまとめて勉強するよりも、10分でも良いので制限時間を決めて時間的プレッシャーのある中で毎日継続して練習した方が効果が出やすい分野です。

加えて、数学はいくら応用問題の解き方を勉強し習得しても、最後の計算でミスをすると、途中加点のない高校入試においては1点にもなりません。だからこそ基礎的な計算力の積み重ねがものを言う科目なのです。

このような理解なしに、「先生がやれと言ったから」などと形だけやってみたとしても、おそらくその学習効果は小さいでしょう。または、毎日やらなくても週2〜3回くらいでいいでしょうと、勝手に自分なりの解釈を加えてしまいます。

色々なノウハウは、なぜその方法が有効なのかという根本的な理解を伴ってはじめて効果が出るものなのです。

結果が出る人は、なぜその勉強が有効なのか、ということを必ず理解しています。全員に課せられる宿題であっても、その宿題の意味を理解しようとします。だから結果が出ます。

結果が出ない人は、言われたからやる、宿題だからやる、あの子が良いと言っていたからやるというように、なぜその勉強が有効なのかの理解をすっ飛ばして勉強をします。だから同じことをしていても、結果が出ないのです。

継続する

結果が出る人は、結果が出るまでやり続けます。

至極当然のように聞こえますが、大概の人は、結果が出ないとすぐに諦めてしまいます。やめてしまうのだから、結果が出るはずがありません。

ちょっとやってすぐに結果が出るほど、勉強は簡単なものではありません。そもそもそんな簡単なものでないからこそ、価値があるのです。

1〜2回やってみて結果が出ないなんて珍しいことでも何でもありません。3〜4回で結果が出ると超ラッキーです。5〜6回やってようやく目に見える形で結果が出るかどうかくらいのレベルです。

それくらい、勉強で結果を出すということは大変なことなのです。

結果が出るまでやり抜く人が、結局結果を出すのです。

まとめ

まとめると、結果を出す人とは、「すぐに行動する人、方法よりもなぜにこだわる人、結果が出るまでやり続ける人」です。これは勉強だけでなく、その他のことにも応用できる考えです。

勉強の出来不出来は、両親からの遺伝による能力の影響を受けるのは事実です。

でも、高校受験くらいのレベルなら、この能力の部分は、行動力でいくらでもカバーすることができます。そして最終的に、行動力は能力をも凌駕します。

この仕事をしていると、両親から良い遺伝子を受け継いではいるけれど、本人の行動が伴わずに、結果勉強できなくなってしまうというパターンを嫌ほど見てきました。

「やればできるやればできる」と周りから言われ続けた「やることすらできない子」はたくさんいます。

結果を出したいのなら、まずは行動です。今すぐ行動しましょう。なぜにこだわりましょう。結果が出るまでやり抜きましょう。

そうすると、結果は自ずとついてきます。