同席効果は予想以上!親子で一緒に勉強時間を共有すると、子供の集中力はアップする。

2018年5月27日

今日は記念すべき2018年度最初の定期テスト勉強会(カンヅメ)です。

…が!なんと対象生徒1人だけ!!

他の中学校と定期テストの日程がズレている中学校の2年生で、しかも同じ中学校の3年生は絶賛修学旅行中ということで、1人きりでの勉強会を行いました。

みんなで集まって勉強することによるメリット

このブログでも何度も書いてきているように、うちの塾の定期テスト勉強会はその名の通り「勉強会」です。定期テスト対策の授業ではありません。生徒それぞれが立てた計画に沿って、生徒それぞれが決められたスケジュールに従ってもくもくと勉強します。

「自分のやるべきことをもくもくやるだけなら、なにも塾でやらなくてもいいじゃないか」と思う人もいるかもしれません。しかし、中1から中3までの生徒が同じ教室に集まって勉強することで、一人のときよりも確実に集中力が持続します。1人のときだとすぐにダラけてしまう子でも、仲間がそばにいるだけで、もくもくと自分のやるべき事をこなすことができます。

また、特に学年が下の生徒にとっては、普段は見ることのできない中3生の勉強姿を実際に見ることができます。中3生の勉強の様子、姿勢、集中力や緊張感などを感じながら勉強することは、中1や中2の生徒にとってとても良い経験になります。

皆でわざわざ塾に集まって勉強会をすることは、このようなメリットもあるからです。

同席効果は家庭学習にこそ効果的!

…がしかし!!

繰り返しますが今日の勉強会は生徒がたった1人です。たった1人で勉強会をするのであれば、わざわざ休みの日曜日に自転車を漕いで塾に来て勉強するメリットが半減してしまいます。

それを半減しないようにする方法が一つあります。

それは、私も一緒に同じ部屋でもくもくと勉強することです。近くに寄り過ぎると常に監視されているというプレッシャーを与えてしまうため、適度な距離を取りつつもお互いに視界に入るくらいのところで一緒に勉強します。

彼が一生懸命数学のワークをもくもくと解いているすぐそばで、私も2018年度の全国入試問題正解の数学をもくもくと解き直す。彼が一生懸命確認テストに取り組んでいるすぐそばで、私も今年の柏陽高校の特色検査をもくもくと解く。

生徒一人で勉強させるよりも、生徒が勉強している様子を監視しているよりも、生徒と一緒に勉強した方が生徒の集中力ははるかにアップします。

ご家庭でも同じことが言えるでしょう。

集中力がない子や勉強のやる気がなかなか持続しない子に対して、自分の部屋で一人で勉強させるのではなく、子どもと同じ部屋で親も一緒になって勉強してみてください。

子どもと同じ問題を解いてくださいとか、分からないところを教えてあげてくださいという意味ではありません。親は、仕事の資料を読んだり読書をしたり、資格の勉強をしたりなど、ご自分のやるべき仕事や勉強をします。できればパソコンでの仕事ではなく、子どもと同じ読む・書く・考えるといったスタイルの勉強や仕事の方が効果的です。もちろんスマホはご法度です。

お互いに視界に入る程度の距離感で、お互いのことを一生懸命取り組む姿を見せ合うこと。そして疲れた時や子どもの集中力が途切れてきた時は、「ちょっと休憩しようか」と声をかけてやり、たわいもない話をしながら休憩して、またお互いの取り組むべきことに自然と戻っていく。

このように勉強時間を親子で共有するだけで、予想以上に子どもの集中力やヤル気が持続します。

子どもに「勉強しろ」と言って子供部屋に追い込んで、親は缶ビール片手にテレビに夢中、あるいは子どもに「本くらい読みなさい!」と言いながら、親はスマホでママ友とのラインのやりとりに勤しむ…。こんな状況で親の言う通り勉強する子どもがいるとしたら、その子は神童か天使か何かです。

子どもに勉強するように言うのであれば、親も同じ時間一緒に勉強する。一緒に本を読む。そうすると、自然と子どもも自分で勉強するようになります。

「同席効果」。意外と効果が大きいです。

是非、試してみてください。