すばる進学セミナーさんに見学しに行った際、中本先生から「これは超オススメですよ！」と紹介された本を即座に注文、今日その本が届きました。

それがこちら。

最初はパラパラと何気なくページをめくっていたのですが、漫画や例文を一つ一つ読んでみると、これがめちゃくちゃ面白い！少しだけ読んでみるつもりだったのに、その漫画や例文の面白さにページをめくる手が止まりません。

国語担当の相方にもう一つの方を渡すと、同じようにどハマり。「何これヤバイ」とか言いながら、仕事そっちのけで２人で夢中で読んでいました。挙げ句の果てには、「これ塾の教材として使いたい」とまで言い出す始末。

小学生向けの色々な語彙力の本を見てきましたが、力が付く付かないは別として、これほど人を夢中にさせる内容の本に初めて出会いました。

マンガでわかる！10才までに覚えたい言葉1000を徹底解剖

中学受験・高校受験はもちろん、大人でも勉強になる本格派

タイトル通り、10才までに覚えたい言葉が1000語収録されています。収録されている1000語は、難しい言葉、ことわざ、慣用句、四字熟語、故事成語、カタカナの言葉など、その種類は多岐に渡ります。

１冊の厚さはこれくらい。

タイトルに「10才まで」と書いてありますが、この本に掲載されている1000語を全てマスターしている10才がいるとしたら、きっとその子はモンスターか藤井聡太７段級の天才か、見た目は子供で頭脳は大人のコナンのどれかです。中学生でもこれらの語彙を全て習得している子はほとんどいないと思います。

たとえを挙げると、「遺憾」「サスティナブル」「杜撰」「心血を注ぐ」「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」など。10才の子が使っているとはおよそ思えないレベルの語彙がたくさん並びます。

ちなみに表紙が青い方はレベルアップ編となりますが、こちらの方は「おくびにも出さない」「ほだされる」「急いては事を仕損ずる」「コンテンポラリー」など、10才どころか大人でもきちんと理解しているかどうか怪しい語彙がずらり。

「マンガでわかる」「10才」というタイトルから、やさしい語彙ばかりなのかと思いきやとんでもない。その中身は中学受験はもちろん、高校受験や大人の一般常識でも十分通用する本格派です。

１コマ漫画と例文の絶妙な笑いのセンス

では、そんな難しい語彙ばかりが掲載されている本なのに、何がそんなに面白いのか。

この本は、１つの覚えたい語彙に対して、その語彙の意味、語彙の意味や使い方を表した１コマのマンガ、そしてそのマンガに対応した例文が載っています。

この本の面白さは、その１コマのマンガとその例文のギャグセンスです。昨年度はうんこ漢字ドリルやおなら漢字ドリルなど、例文を全てうんこやオナラといった下ネタにすることで子どもの関心を集めたドリルが話題になりましたが、この本は、そんな下品で子ども騙しな下ネタの面白さではありません。

例えば「他意」という語彙に対して。

「他意」
意味：別な気持ち。心の中にかくしていること。

例文：たぬきに『かちかち山』の本を貸したことに（　　　）はない。

他にも、こちらはレベルアップ編より「居直る」という語彙に対して。

「居直る」
意味：おとなしい態度から、急に強い態度に変える。＝開き直る

例文：彼は演技を見破られると、（　　　　）って文句を言い始めた。

「居直る」の次に掲載されている言葉が「一考」で、

「一考」
意味：一度、よく考えてみること。

例文：私たちも、今後については（　　　）させてください。

まさかの続き物wwwwww

ほとんどの語彙がこんな感じでクスリと笑ってしまうレベルの絶妙な面白さで紹介されていて、次から次へと読んでみたくなってしまうという仕掛けです。

クセになってしまうんでしょうね。

一家に一冊リビングに！

これまで言葉にも国語にも興味がなかった子でも、間違いなく楽しく取り組める一冊です。子供部屋ではなく、是非おうちのリビングに置いてください。

索引も充実しているので辞書代わりとしても使えます。分からない言葉に出会った場合、辞書だと調べるのが億劫になりますが、この本だと、どんな使い方をされているのかが気になって、自分から調べたくなるでしょう。レベルアップ編は言葉こそ難しいですが、内容は相変わらず面白いので、是非２冊とも揃えることをオススメします。

さすが中本先生！面白い本を紹介していただいてありがとうございます。先生のブログでもしっかりと紹介されていますね！
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塾にも置いてあるので気になる子はどんどん読んでねー！