久しぶりのブログ更新です。中3生が毎日持ってくる添削依頼に加え、10問テストや文法特訓や授業に少しでも多く良問を取り入れるべく、過去3カ年分の全国入試問題正解を解き漁っては良問を探している今日この頃ですがみなさんこんばんは。
ずっと更新していないのに、ブログのアクセス数がやたら多いと思ったら、みなさん倍率をいち早く知ろうとネットを徘徊していらっしゃるようですね。お疲れ様です。ただ、残念ながらこのブログには2018年度入試の倍率の情報はありません。
最新の情報は、早ければ1月31日の夜、県の教育委員会のホームページ上で発表される予定です。新聞をとっている人は、2月1日の朝刊に倍率一覧が掲載されているはずなのでそこでもチェックできます。
→http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f160600/
公式発表までなぜ待てぬ
なぜ神奈川の高校入試では、県教委のHPや新聞の公式発表よりも1日でも早く倍率が知りたいと、多くの人がネットを徘徊したりTwitterで情報収集に躍起になるという現象が起きます。他の都道府県では神奈川みたいに倍率で騒ぐことはほとんどないし、同じ神奈川でも中学受験や大学受験、または私立高校受験では倍率で大騒ぎすることはまずありません。全国47都道府県のうち、神奈川の公立入試だけが、バカみたいに倍率で大騒ぎしています。
なぜ、ネットを徘徊することで貴重な時間を無駄にしてまで、公式発表よりも早く知る必要があるのでしょう?志願変更まで日程がタイトなら、いち早く知りたい気持ちも分かりますが、公式発表で倍率を知ったとしても、2月5日から始まる志願変更期間まで十分な時間があります。
百歩譲って、志願変更を考えている人なら、いち早く志願先を確定するためにも、公式発表まで待てないという事情も分からないでもありません。でも、志願変更を考えていない人は、倍率を公式発表よりも前に知ることに意味ありますかね?倍率が何倍でも受けるんですよね?その高校を受けると決めているのなら、倍率自体にそんなに大きな意味はありませんよね?
そんなことに時間を費やすなら、問題の一つでも解きましょうよ。そっちの方が余程頭の良い時間の使い方です。今躍起になってネットを徘徊しなくても、明日になれば全ての高校の正確な情報が簡単に分かります。
神奈川県公立入試まであと2週間
せっかく貴重な時間を割いてこのブログを訪問してくださっているので、この時間を無駄にしないように、あと2週間の受験勉強のアドバイスを書いておきます。ちなみにこのアドバイスは、どちらかと言うと上位層向けのものになります。
仕上げ期に入れ
受験勉強は、「基礎完成期」「実践演習期」「仕上げ期」の、3つのタームに分けることができます。各タームの勉強内容や流れは、過去記事「受験勉強の流れと今受験生がやるべきことを5分で説明する。」をよく読んでください。
この過去記事の中でも書いていますが、仕上げ期を設ける最大の理由は、「入試本番で大失敗しないため」です。特に、大失敗が許されないようなトップ校を受ける場合や、絶対に失敗できない得意科目がある人は、そろそろ仕上げ期に入りましょう。
仕上げ期にやるべきことは、自分でも気が付いていない知識の穴や苦手をあぶり出し、それを丁寧に埋めていく作業です。全国入試問題正解に取り組んでいる人は、単元別に解くのではなく、都道府県ごとに最初から最後まで時間を測って解いていきましょう。そして間違えた問題は、基礎問題集に戻って丁寧に確認することで、知識の穴を一つずつ埋めていきます。
「仕上げ期」の注意点は、ある程度すでに仕上がっている科目のみ有効だということです。逆に言うと、まだまだ仕上がっていない科目、単元ごとに苦手がある科目は、仕上げ期の勉強は無意味です。ひたすら単元別強化に取り組んでください。
「解き直し」ばかりに終始しない
この時期は、「今まで解いたことのある問題を完璧にできるように、繰り返し解きましょう」というアドバイスが多くなります。もちろんそのアドバイスは正しいですし、うちの塾でも、特に数学では今までに解いた問題を繰り返し解くように指導しています。
しかし、解き直しばかりでもやはりダメだということを、分かっておいてください。特に「過去問を○周する」みたいな勉強法は、あまり有益とは言えません。
この時期でも、定期的に初見の問題に触れるようにしましょう。入試問題のほとんどは、初めて見る問題であるはずです。初見の問題で、今までに培った知識なり解法なりを、どのように考えて運用するかという思考のトレーニングこそ本番に生きるのです。それをサボると、解いたことのある問題は解けても、結局入試問題が解けなくなります。
特に初見の問題をサボってはダメなのが、英語数学国語の3科目です。英語や国語は「今更勉強してもあまり効果がない」と、入試直前は勉強しなくなってしまう人が増えますが、そうすると確実に勘が鈍ってしまい、いざ本番で解けなくなってしまいます。使わない刀はすぐに錆び付いてしまうのと同じです。毎日とは言いませんが、英数国は定期的に初見の問題を解くようにしましょう。
苦手単元は1日1単元必殺で仕上げる
この時期からでもまだまだ伸びる理社は、もう一度弱い単元と仕上がっている単元を整理してみましょう。理科だと、中1・中2・中3それぞれの物理・化学・生物・地学。社会は、日本地理・世界地理・歴史(古代~江戸、江戸~現代)・公民(政治、経済、現代社会)。この単元のうち、何ができていて何ができていないか、自分に厳しくチェックします。
そしてもう一度取り組むべき単元は、「1日1単元必殺」で勉強しましょう。1日で終わらない単元は、最悪2日かけても良いと思いますが、何日もかけてダラダラ1つの単元ばかりやっている暇はありません。
数学もまだまだ単元別勉強で伸びます。関数・資料の整理・確率・方程式・空間図形・証明の中で、苦手な単元の入試問題を20題ほど集中的に解きましょう。そうすると、何かしら光は見えるはずです。
倍率を気にしている暇はない
ちょっと考えてみると、これらのことを勉強する方が、倍率を期にするよりもよっぽど有益だとすぐ分かるはずです。倍率がどうだああだ、TwitterやグループLINEでバカ騒ぎするのは、バカに任せておきましょう。バカの「祭り」にわざわざ付き合うことはありません。
他人や世間に流されることなく、今自分に必要なことは何なのか、常に生産的に考えられる人でありたいものですね。