特色検査対策は、まず情報整理と論理的思考から始めよう。

2016年6月7日

そろそろ特色検査の勉強を始めようと思ったとき、まず最初に取り組むべきものは情報整理+論理的思考系の問題です。
どの高校でもどんな問題においても、基本的に特色検査では、この情報整理と論理的思考の2つが考え方のベースとなるからです。

特色検査では、従来のテストのような教科の区別がなく、今までの普通の英数国理社のテストで見たことも解いたこともない問題が並びます。見たことも解いたこともない問題を解き進めるためには、まずはきちんと問題文や与えられた資料を読み、必要な情報を収集して整理していかなければいけません。そしてそれらの情報をもとに、物事を順序立てて一つひとつ考えていくという思考が必要になります。これが論理的思考です。

まずは情報整理+論理的思考系の問題に触れながら、特色検査特有の考え方や解き方に慣れていくといいと思います。

情報整理

情報整理は、大きく分けると問題読み取り系と資料読み取り系に分類されます。問題読み取り系は、リード文を読みながら情報を拾って解く問題で、資料読み取り系は図やグラフなどの資料を読み取って解く問題です。どちらの問題も、ほぼ5教科の知識を必要としない代わりに、問題文もしくは資料をきちんと読み取らないと解けない問題なので、特色検査入門編としてはうってつけです。

是非ここから始めましょう。

情報整理(問題読み取り系)

  • H25年度小田原問1
  • H26年度小田原問1
  • H27年度厚木問題Ⅱ
  • H28年度希望ヶ丘課題3ーA
  • H28年度横浜翠嵐課題2ー設問3

情報整理(資料読み取り系)

  • H26年度柏陽問2
  • H27年度希望ヶ丘課題3
  • H26年度希望ヶ丘課題2
  • H28年度希望ヶ丘課題課題2
  • H25年度湘南課題3
  • H28年度湘南問2

論理的思考

論理的思考は、パズル的問題とSPIテストによくでてくるような論理問題に分類されます。パズル的問題は多くの高校で出題されていて、まさに特色検査の花形とも言えるタイプの問題です。難しい問題も含まれますが、それ以上にこの手の問題は解いていて楽しいので、これも特色検査対策初期の頃に始めるといいと思います。

論理問題は、最初は難しく思えるかもしれませんが、量をこなしていくと論理的に考えるコツが分かってきます。特色検査対策だけでなく、論理力を鍛えておくと地頭自体も鍛えられるので、これも初期の頃から始めておきたい問題です。

ちなみに、うちの塾は小学生から国語で論理問題を取り入れています。こちらの問題集、子どもの地頭を鍛えるのにとてもオススメです。小学生対象ですが、論理的思考が苦手な中学生にもいいと思います。

論理的思考(パズル的問題系)

  • H26年度希望ヶ丘課題1
  • H26年度西湘問Ⅰ
  • H25年度西湘問Ⅰ
  • H28年度希望ヶ丘課題4
  • H26年度柏陽問4
  • H26年度湘南問4
  • H27年度湘南問4
  • H27年度横浜翠嵐課題2ー設問1

論理的思考(論理系)

  • H25年度希望ヶ丘課題1
  • H28年度希望ヶ丘課題3ーB
  • H27年度希望ヶ丘課題2
  • H28年度横須賀問2(ア)

特色検査の過去問はどこで手に入るのかというご質問がありましたが、普通に市販されています。ただ、今の時期は受験シーズンではないので書店では手に入りにくいかも。もう少し待てば29年度用の対策本が出版されるとは思いますが、今すぐ始めたい人は昨年度のものを購入しても良いかと思います。

ちなみに、この記事は塾生向けではありません。塾生に対しては、時期が来ればもっと具体的にきちんと指示します。とは言え、このブログを読んで勝手に動き出しておくのもアリですよ。