計算ミスを防ぐには?「無意識」と「意識」の話。

中2生クラスの計算力が非常に怪しくなっています。

弊塾は毎回の数学の授業冒頭で10問テストを実施していますが、中2生の出来がマズいです。中学2年生のこの時期の数学は、単項式・多項式の計算から始まって連立方程式まで、計算計算計算のオンパレードなので、この時期の数学のテストが悪い≒計算力が弱いということになります。

これは2年生だけではなく他の学年の数学でも言えることですが、計算メインの単元を勉強している今のうちに、十分すぎるくらい計算力を鍛えておくことがとても重要です。

この先、方程式関数図形などの思考系の単元を勉強することになりますが、どんな思考系問題でも結局最後には計算が待っています。数学は、どれだけ思考力があって問題の解法が分かったとしても、最後の計算が合わないと1点にもなりません。

そこで今日は、最近中2生に口酸っぱく言っている計算ミスをなくすための方法を書いてみたいと思います。

中2生にいつも言っていること

弊塾の10問テストは授業冒頭の10分間で一斉に解きますが、間違えた問題については授業後に全て自分でやり直しを行い、個別にチェックをしています。

計算問題で間違えたところをやり直しするとき、

「計算ミスをした」→「もう一度計算してみよう」→「今度はできた!もう大丈夫」

このプロセスをひたすら繰り返していても、残念ながら計算ミスは減りませんし、計算力は鍛えられません。

「計算ミスをした」→「どこで間違ってしまったのか見てみよう」→「同じところでミスしないようにもう一度計算してみよう」→「今度はできた!自分がミスしやすい原因はコレだな」→「今度からはコレに気をつけよう」

計算ミスが減る思考プロセス

「計算ミスをした」→「間違った原因を分析してみよう」→「このようなミスが起きたのは何が原因か」→「同じミスをしないように気をつけよう」

このプロセスを踏んで初めて、計算ミスは減っていくのです。

計算ミスは無意識下で起こる

計算ミスというのは、ほとんどの場合、自分でも気がつかないうちにやってしまいます。つまり「無意識」下で起こります。

計算ミスを減らすには、「無意識」でしてしまっているミスを、一度「意識的」に掘り起こし、「意識的」に修正するという作業が必要になります。

「無意識」のミスを、また「無意識」のまま計算し直して、もしも今度は正解できたとしても、それは偶然「無意識」のミスが出なかっただけにすぎず、根本的な解決にはなりません。

無意識のミスを意識的に掘り起こすという作業が、分析です。自分の途中式を一つひとつ辿りながら、ミスの原因を突き止めます。ミスの原因を突き止めたら、「なぜそのようなミスをしてしまったのか」の原因を考えるのです。

この計算ミスの原因は、「焦っていたから」「数字を書き間違ったから」などと簡単に片付けるのではなく、もう一歩踏み込んでよく考えてみましょう。

例えば、焦っていたからミスをしたとします。では、焦っているときに、自分はどういうミスをしやすいのか。約分で間違うのか、累乗の計算で間違うのか、符号を忘れてしまうのか、そこまで考えて突き詰めないと、また焦ったときに同じミスを繰り返します。

無意識のものを意識的に修正するためには、ミスの原因をハッキリと「見える化」する必要があります。人は見えないものには対処できません。「見える化」するためには、こういうミスをすると具体的に言える状態にしないといけないのです。

意識の連続が無意識を生む

無意識でしていたミスの原因を突き止め、意識的に修正したあとは、またそれを無意識に落とし込むことが必要になります。

無意識を言い換えると「癖」です。無意識でミスをするということは、ミスをする癖が付いているのです。一度ついてしまった癖は、そう簡単には治りません。たとえ意識的に修正できたとしても、気を抜くとすぐに悪い癖が復活してしまいます。

では、癖を治すためにはどうすればよいのでしょうか。

無意識のミスを意識的に修正した後、しばらくは自分のミスしやすいポイントをしっかりと意識しながら計算練習をするのです。このような意識的な練習を繰り返していくうちに、だんだんと意識しなくてもミスをせずに計算できるようになります。

意識の連続が無意識を生み出します。

癖を意識的に治しながら、無意識に落とし込めるまでは、かなりの時間と練習を要します。だから、塾生には「10問テストを毎日1枚ずつ繰り返せ」と言っています。毎日10分〜15分でも良いので、無意識にできるレベルにまで練習することなくしては、計算力は一向に鍛えることはできません。

まとめ

計算ミスのことを「ケアレスミス」や「うっかりミス」という表現で軽く考えてしまいがちですが、どんな小さなミスでもバカにせず、自分のミスを客観的に分析し、対処法を考え、無意識でできるようになるまで意識して練習していくことで、計算ミスは確実に減っていきます。

是非、実践してみて下さい。