冬期講習が始まって2日目ですが、中3に怒りまくっています。入試まであと53日ですが、勉強に対する意識がもの凄く低いことが一番の原因です。
勉強をしているのは認めます。しかし、ただチンタラ勉強をしているだけでは偏差値は上がりません。細かいところまで意識が回せているか。習ったことを全て吸収するようにしているか。少しでも疑問に思ったことは放置せずに納得いくまで調べているか。定着が弱いところが完璧になるまで反復練習しているか。これらを全てクリアして、はじめて偏差値が上がる勉強と言えるのです。わからないけれどとりあえず覚えておけば良い、カンだったけれど正解したからそれで良い、塾のテストがあるからとりあえず丸暗記では、受験で使える学力は身に付きません。そのような勉強をしていれば、いつかそのツケを払わされることになります。そして悪いことに、大概にしてそのツケは、受験直前に払わされることになるのです。
・・・という話を、受験生である中3生、そして来年受験を迎える中2生にしました。今日のブログで、特に中2生やそれ以下の学年に向けて、この辺の話をもう少し詳しく書いてみたいと思います。
些細なことにも疑問を持て
些細なことにも疑問を持ちましょう。「とりあえず覚えておこう」ではなく、「なぜこうなるんだろう」と疑ってかかることです。例えば今日の中2英語の例文で、”The lesson sounds like fun.”という文が出てきました。意味は、「その授業は面白そうに思われる(聞こえる)」です。
この例文を含んだテストが次の日に行われるとしましょう。とりあえずテストだから、丸暗記しておこうという勉強法で、次の日のテストは合格できるかもしれません。しかし、このような勉強法を繰り返していくと、面白いように入試や模試で点数が取れなくなってしまいます。
sound likeとsoundの違いは何だろう。なぜ”The lesson sounds interesting.”とできるのに、”The lesson sounds fun.”ではいけないのだろう。このように疑問を持ち、辞書を引いてsound likeやfunを調べてみるなり、先生に質問するなりして、文法上の意味を理解してはじめてこの構文を暗記することで、ようやく入試や模試で通用する知識として身に付くのです。
疑問を持たなければ知ろうとはしません。知ろうとしなければ調べようともしません。勉強は、「疑問を持つこと」から始まります。勉強できるようになりたいのなら、どんな些細なことにも疑問を持つのです。そして、それを納得いくまで調べまくる。納得いくまで調べて理解したら、それを定着させるように覚えるなり問題演習をする。それが、本当に学力が付く勉強法です。
できないことに目をそらすな
苦手な分野、不得意な分野に目をそらしてはいけません。特に中1や中2のうちは、危機感がまだまだ薄いせいか、「いつかできるようになるだろう」と甘く考え、放置してしまいがちです。でも、当たり前ですが、やらない限りできるようになるわけがありません。
苦手なことや不得意なことから目をそらしているうちは楽でしょう。しかし、そのツケは、いつか倍以上に膨らんで自分自身に返ってきます。それが返ってくるタイミングのほとんどが、悪いことに受験直前になってからです。受験直前、もうそろそろ目をそらしているワケにはいかなくなった頃です。しかし、借金の利子のように、そのツケを払う=苦手分野と向き合うタイミングが遅れれば遅れるほど、ツケは雪だるま式に膨れ上がってしまいます。放置すれば放置するほど、手を付けられない状態になってしまうのです。
まとめ
勉強をしなかったツケ、勉強をサボっていたツケ、その場凌ぎの中途半端な勉強を繰り返していたツケは、いつか払うようにできています。どうせ払うのなら、そのツケがまだまだ小さい時の方が良い。
中2生のこれからの時期は、「受験生0学期」と呼ばれます。そろそろ、勉強の「質」も考えていきましょう。勉強の質を上げるということは、何も効率良く勉強をすることではありません。近い将来にツケを回さない、しっかりとした理解を伴った勉強をすることです。
オマケ
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ちなみに、この記事とは全く関係ない内容ですが、今日の受験関連のツイートを貼っておきます。
神奈川の理科は、ここ2年連続で数学との融合問題が出題されている。このお茶の水の過去問は、理数融合のかなり良い例題。 全国入試を持っている人は、お茶の水の大問2を解いておこう。 pic.twitter.com/FGl1w1Jm1a
— 慧真館 (@keishinkan) 2015, 12月 25
去年の全国入試の数学を解いていると、規則性からの2次方程式や規則性からの証明問題が頻繁に出題されている。これらは神奈川の問5と親和性が高い。要注意。
— 慧真館 (@keishinkan) 2015, 12月 25