そろそろ適度に焦りましょう

2012年10月19日

神奈川県の公立入試まであと119日。塾生の様子を見ていると、そろそろ焦りだしてきている生徒とまだまだ余裕をぶっこいている生徒とに分かれている。面白いのは、そんなに焦らなくても大丈夫な生徒ほど焦っていて、焦らなくてはいけない生徒ほど全く焦っていないという現実。

受験に焦りは禁物とよく言われるが、過度な焦りは良くないにせよ、適度な焦りは原動力に変わる。「焦り」の正体とは、その人が抱いている願望と現実とのギャップに対する危機感だ。焦っているということは、現実と願望とのギャップを自己認識できていて、少なからず危機感を抱いているという証拠。人間は、ポジティブな欲求よりもネガティブな欲求を抱く方が、強い行動力が芽生える生きものだ。具体的に言えば、「合格したい」という感情よりも、「落ちたくない」という感情を抱く方が、実際に勉強する際の大きな原動力となる。受験まで残り4ヵ月を切った今の時期に必要なのは、適度な焦りの感情を持つことだ。

今日の授業でも同じようなことを言った。
「焦っていないヤツはそろそろ焦らなきゃいけない時期だ。焦っているヤツはまだそんなに焦らなくてもいい時期だ。」
今はそういう時期なのだ。適度な「焦り」の感情を、上手く勉強する原動力に変えることができるかどうかが大切な時期だ。