結局、能力が高い人ってどんな人?発見しました、これが「能力リスト」です。

2012年8月20日

今日から夏期講習の後半が始まりました。お盆休みの間、奈良の実家に帰省し、ブログも開くことなく、まるで独身時代のように高校時代の友達と遊びまくってしまった私にとって、少々辛い夏期講習後半1日目ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。やっぱり高校時代の友達は一番良いです。ある程度地元だし、頭脳レベルが同じだから会話も価値観も合うし、何より青春時代の3年間を一緒に過ごしたってことが大きいのかも。

私の高校は、奈良の地元では結構有名な公立進学校で、優秀な人が多かった。関西は東大合格者じゃなくて京大合格者の数で大学進学実績なんかを測る場合が多いんだけれども、私がいた頃は毎年十名以上の現役の京大合格者が出るほどだった。だからだろうか、いわゆる「がり勉」が多い学校というイメージが付いていたのだが、実際は「勉強一筋」ってタイプの人はごく少数で、魅力的な人間が多い高校だった。なんというか、勉強のできる人の集団というよりも、能力の高い人の集団という表現の方がしっくりくる。ガリガリと一生懸命勉強してきたんじゃなくて、能力が高いから勉強もできるという感じだろうと思う。

では、「能力が高い」ってどういうことだろうと考えていたら、非常に興味深い記事を発見!以前にも紹介したブロガーChikirinの「未完の能力リスト」が、的を射ていると思う。またまた勝手に拝借をする。

<理解系能力>
・理解力(概念や関係性の理解力)
・読解力(書き手の込めた行間を読み取る能力)
・数的処理能力
・思考体力

 

<記憶系能力>
・短期記憶容量(例:ちらっと見ただけの数字の羅列や英単語を、すぐにそらんじられる)
・長期記憶容量(例:読んだ本の内容、電話番号や人の名前、タレントの名前やプロフィールを大量に記憶してる)
・超長期記憶容量(例:子供の頃の記憶や、何年も前の食事の内容を鮮明に再現できる)

 

<メタ認知系能力>
・洞察力(深化系の能力。想像力、パターン認識力を含む)
・構築力(ストーリー構築力、仮説構築力など、洞察力と反対方向の能力。たぶん先見性はここに含まれる?)
・俯瞰力(上下ではなく、広範囲を見ることができる能力)

 

<表現系能力>
・言語を使いこなす能力(語彙の豊富さと適切な語彙の選択力)
・口頭コミュニケーション力
・文章力
・プレゼンテーション能力(言葉だけではなく、スタイル全体)

 

<決断系能力>
・判断力(どうすべきか“わかる”)
・決断力(“決められる”)
・行動力
・大胆さ(思い切りの良さ)

 

<対人系能力>
・リーダーシップ
・交渉力
・指導力(部下の育成力)

 

<人間力>
・個性(個人インパクト、一度会ったら忘れない強い印象)
・好感力(常にニコニコしてる。人当たりがいい。誰からも好かれる)
・善性(正義感、公正さ、誠実さ)

 

<意欲系能力>
・自主性
・志(公共マインド、目線の高さ、信念=ぶれなさ)
・挑戦的な目標設定能力(高いところにゴールを設定する力、満足しない力)
・冒険心(リスクをとる能力)

 

<根性系能力>
・精神的な根気(飽きずに続ける力)
・体力的な継続力、エネルギーレベル
・意思力(易きに流れない自己管理能力)

 

<創造系能力>
・新奇性(ユニークなことを思いつく力、アイデア力)
・発想力(枠を設定せず、自由に発想する力)
・好奇心、探求心

 

<実施系能力>
・慎重さ
・正確さ
・器用さ

 

<感情系能力>
・自己の感情のコントロール力
・相手の感情の読み取り力、敏感さ
・共感力

 

<精神的能力>
・楽観性 (“お気楽さ”、Positive mental attitude)
・精神的強靱さ(タフネス、鈍感力?、傷つかない能力)
・肯定的解釈力(ネガティブな事象を自己内に溜めないでよい形に変換する力)
・集中力

このリストは凄いよね。かなり言い当てていると思う。

「勉強ができる子=冷酷で自分勝手ながり勉タイプ」っていうのは完全なるステレオタイプで、実際は自分がいた高校の多くの同級生のように、「勉強ができる子=人間的に魅力がある子」の方が圧倒的に多いのも、このリストを見れば頷ける。結局、辛い受験勉強を乗り切ってトップ校に合格するためには、ここに書かれているものすごくたくさんの能力を必要とするわけだから。

この能力リストを過去の教え子にも当てはめて考えてみたら、高校卒業後に偏差値の高い大学に入学して、立派に就職していった子ってやっぱりここにある多くの能力を持ち合せていることが分かる。

保護者の方だったらお子さまに、教育関係者だったら生徒に、会社の上司だったら部下にこのリストを応用してみたらいかがでしょうか。結構、弱点や強みが見えてくると思います。