受験勉強は、まんべんなくやればいいってモノではありません。

2012年8月11日

模試の点数を手っ取り早く伸ばすには、まずは得意科目を超得意科目に昇華させることだ。受験生はなぜか苦手科目から取り組みたがるのだが、苦手科目は勉強したことが結果に現れるまでに時間がかかる。だって、勉強しても結果が出なかったから苦手科目になったわけなんだから、苦手科目でそんなすぐに結果が出るわけがない。この時期、辛いわりに結果がすぐに出てこない苦手科目ばかりをせっせとやるのはあまりお勧めしない。

受験勉強を初めて間もないうちは、得意科目に力をかけると良い。できれば得意科目は2つ以上あるのが望ましい。えっ!?2つもないって?ないなら無理やり作りなさい。まずは、得意科目が得点の稼ぎ頭になれるように、得意科目の得点力を磨きましょう。得意科目ですら点数が取れないのに、苦手科目をせっせと勉強しても点数が取れるわけありません。

得意科目なら、受験勉強をしていても然程苦にならないし、もともと得意だから結果に結びつくのも早い。そうすると、模試の合計点も伸びて、合格判定も良くなり、受験勉強にもヤル気が出てくる。その後で、苦手科目を「人並みに」する。苦手科目を完璧に克服する必要なんてない。入試は合計で合格点に届いていりゃいいんだから、苦手科目で足を引っ張りすぎない程度になれば十分。

受験において必要な戦略は、

  • 得意科目を点数の稼ぎ頭にすること。
  • 苦手科目で点数の調整をすること。
この2つが非常に大切。闇雲に、何でも一生懸命頑張ればいいってもんではありません。
ちなみにうちの塾では、何度も一人ずつ面談をして、どの科目を点数の稼ぎ頭にしていくかを生徒と打ち合わせをする。で、この2つを意識させて、勉強の時間配分を決めていく。ほとんどの場合、こちらが思い描いた戦略通りにピタッとはまります。