気が付けばもう10月。早いモノで、神奈川県の公立入試まであと4ヶ月となったわけです。
夏前に、「夏から受験勉強始めようでは遅すぎる!受験生が夏前にやるべきこと。」という記事を書いてから3ヶ月が経ちました。目指す高校と現状のレベルにもよりますが、夏からでも遅すぎるのに、秋から受験勉強を始めようと思っても正直遅すぎます。ただ、そんなことを言ってしまったら身も蓋もないので、これから本格的に受験勉強を始める人に向けてアドバイスしてみることにします。
まずは模試を受けてみろ。話はそれからだ。
もう10月なので、1回くらいは入試模試を受けていると思いますが、まだ受けていない人は、他のことはどうでも良いからまず入試模試を受けてみましょう。模試を受けたことがない人がこれからの受験勉強を考えるなんて、地図がないのに山登りを始めるのと同じくらい無謀です。模試は、これからの受験勉強の仕方を指南してくれる「地図」と同じ役割を果たします。
模試を受けたことのある人は、模試の帳票を穴があくほど読みましょう。ただ単に志望校の合格判定だけを見て、一喜一憂するだけでは模試代の無駄です。模試の帳票で一番大切なのは、各教科の点数と教科ごとの偏差値、各教科の単元ごとの正答率です。それをじっくりと読みながら、以下のポイントをじっくりと分析してみましょう。
得意科目の点数アップで合計点を底上げする
まずは得意科目の方に意識を向けることが大切です。先ほどのリストの中で3番目の「比較的簡単に点数が上がりそうな科目」を先に勉強しましょう。入試は合計点での勝負です。つまり、最終的に何の科目が何点ということはあまり関係がありません。苦手科目で10点上げても、得意科目で10点上げても、最終的な合計点は同じです。となると、得意科目で10点上げる方が時間的にも早いだろうし、精神的にも楽です。
まずは得意科目を中心に勉強して、とにかく合計点をアップさせましょう。合計点が変われば、志望校の合格判定も変わってきます。そうすることで、受験勉強に対するモチベーションが上がり、苦手科目の勉強にも意欲が湧いてきます。
ただし、得意科目ですでに90点以上の点数をとっている人は、それ以上の得点アップは難しいので、苦手科目の底上げをして合計点を底上げさせましょう。
点数を上げやすい科目の順番。とにかく理社を鍛えろ。
人にもよりますが、一般的にあと4ヶ月で点数を上げやすい科目の順番は、
理科→社会→数学→英語→国語
の順です。理科は、単元別にハッキリと分かれているため、一番勉強がしやすく、一つ一つの単元をきちんと勉強していくことに比例して点数は上がっていきます。大きく分けて3年間で12単元しかないので、得意な単元から順に一つ一つをきちんと勉強していきましょう。
次に社会。社会も比較的勉強しやすい科目です。地理・歴史・公民と大きく3つに分かれていますが、例えば歴史なら○○時代というように、3単元をさらに細分化して勉強していくこと。社会は暗記する事項の多い科目なので、一つ一つの事項を確実に暗記していくこと。
理社の2科目は比較的短時間で成果が出る科目です。模試の結果で理社がイマイチという人は、逆に言えばまだまだ点数が上がるチャンスはあります。入試まであと4ヶ月ということで、上がるか上がらないか分からない科目をちんたら勉強している暇はありません。理社を中心とした勉強に切り換えましょう。
数学・英語・国語は
逆にあと4ヶ月で大幅な点数アップが難しいのが、数学・英語・国語です。ただ、その3科目でも数学は単元別に分かれているため、理科と同様に勉強がしやすく、点数アップが比較的容易にできます。計算問題→関数→確率→方程式類→図形の証明→図形問題の順に勉強していきましょう。中でも、計算問題と関数は、習得するのにそんなに時間がかからない単元です。やる気になれば1週間もあれば習得できます。とにかく過去問と同じような類題を多く解いてみること。
英語、国語の2科目はあと4ヶ月で点数が上がりにくい科目です。特に英語の文法が全く分からないという人は、正直あと4ヶ月でどうにもなりませんが、超基本的な文法テキストを何回も取り組んでとにかく英文法を身に付けることができたら、もしかしたらどうにかなるかもしれません。
国語の読解問題は4ヶ月やそこらで劇的に点数がとれるようにはなりません。その代わり、国語には古文や国文法、漢字などの知識問題があります。国語は、それらの知識問題を中心に勉強すると良いでしょう。