「教わる力ーすべての優秀な人に共通する唯一のスキル」を全力でオススメする記事

ある日、現在高校1年生の卒塾生から、TwitterのDMでこんなメッセージが届きました。

11期生がそろそろ週5通塾になり、忙しくなる時期とは分かっているのですが、心から読んでよかったと感じた本に出会えたので、どうしても伝えたかった所存です。

『教わる力 すべての優秀な人に共通する唯一のスキル』という、牧田幸裕という方が書いた新書形式のもので、題の通り教わる力を身につけるための本です。長くなってしまうので内容は省きますが、塾生にぜひ読んでほしいなぁと思います。(特に、模試の結果が落ちてもモチベが変わらない人、落ちる人など)

ただ、具体例にビジネス、ゴルフなど身近ではないものが用いられるので、ちょっと読みにくいかもしれないです。文自体はとても噛み砕きやすく読みやすいです。

先生が共感するかしないかは正直不安なところですが、流し読みでもしてもらえたらと思います。
少なくとも私はかなり勉強のモチベーションが上がりました。

11期生の躍進を期待しています。

どうですか、このうちの卒塾生の優秀っぷり(自慢)。
こんな風に卒塾生に本を勧められて読まない理由はありません。即日アマゾンでポチり本日読了。

これ、塾の先生が読んだら確実に何百回と「そうそうそうなんだよ、こういう生徒が伸びるんだよ!!」と叫びたくなるくらい、できる生徒=結果を出す生徒に共通することが書かれています。

どんなに有名な予備校や素晴らしい先生のもとで同じように学んでも、結果を出す人と出さない人がいます。

「それは生徒の本来の能力の違いだろう」と思う人もいるかもしれません。確かにそういう場合もあります。しかし、入塾時同じくらいの能力でも、月日が経つうちにだんだんと成績に差が生じるケースなんて、嫌ほど見てきています。

その差こそ、この本に書かれている「教わる力」の差です。

受験生や社会人1年目など教わる立場の人はもちろんのこと、塾や学校の先生、保護者、上司など教育に携わる人にとっても、改めて「教わる力」とは何か、同じことをしていても、どういう姿勢で勉強する生徒が伸びるのかがよく分かる内容となっています。

今日のブログでは、教える立場の私からみたこの本のポイントを簡単にまとめてみたいと思います。

教わる力を鍛えるために必要は5ステップ

教わる力を鍛えるために必要なのが、自分の現在地を知り、目的地を設定し、ルート候補を設定し、ルート候補を選択し、ルートを決定するという5つのステップだと本書では説いています。

受験生の場合でいうと、自分の現在のレベルを知り(現在地を知る)、志望校を設定し(目標を設定)、志望校合格までの道のりを設定します(ルート候補の設定)。

ただ、志望校合格までの道のりは1通りではなく、特に情報過多の現代はそれこそ星の数ほどの勉強法が存在する中で、どの予備校に通えば良いのか、どの参考書を選べば良いのか、どのような勉強法を採用すれば良いのかを選ばなければいけません。それがルート候補の選択です。

そうしてルートを決定し、志望校合格に向けて走り出します。

受験生は正確に情報を取捨選択できる判断軸がない

この5つのステップの中で、受験生にとって最も難しいのが、ルート候補の設定と選択です。なぜならその学校に合格するために、どの参考書がいいのか、どんな勉強法がいいのか、どれくらい勉強すればいいのかということは、合格してから初めてわかることです。まだ一度も志望校に合格していない受験生が分かるわけがありません。

つまり、受験生はみな、膨大な情報の中から自分に有益な情報を取捨選択するための、確固たる判断軸を持ち合わせていません。

だから他人の判断軸を借ります。そのために、予備校や塾に行って先生のもとで学ぶのであり、実際にその学校に合格した先輩のアドバイスを聞いたり、あるいは勉強法について書かれてある本を読んだりするのです。

他人の判断軸を徹底的に真似る=学ぶこと

そして一度、この先生についていこう、この塾を信じてみよう、この本に書かれてある通りやってみようと決めたら、細部に至るまでその先生あるいは本のやり方を徹底的にマスターします。それこそ自分に憑依するまで、完コピするのです。

よく、ちょっとやって結果が出ないからと、すぐに塾や先生をコロコロと変える人がいます。せっかく勉強本を読んでも、読んだだけで満足して実践しない人がいます。1冊の問題集がまだ全部終わっていないのにも関わらず、他に良い問題集はないかと探し始める人がいます。それでは結果が出なくて当然です。

自分の判断軸がないから他人の判断軸で学んでいるのに、全く経験もない自分の判断軸で「これはダメ」「あれはダメ」と判断してしまっているからです。もしくは、経験豊富な他人の判断軸で最後までやり切る前に、自分の判断でやめてしまっているからです。

それでは結果が出るはずがありません。

色々なやり方を試すのは、一つのやり方を徹底的にマスターしたそのあとです。誰かに習うのなら、その先生のやり方・考え方・手法を完全に理解し、その手法を完コピするまで徹底的にマスターすることで、その先生が持つ判断軸が自分のものとなるのです。

本書にもこのように書かれています。この部分が個人的に最も共感できました。

細部まで真似をする、模写をする、コピーして、憑依する。これが「教わる」ときの姿勢だ。受け身でただ、ぼーっと「教わる」のではなく、前のめりになって細部まで観察し、完全コピーを目指す。(P198)

その他にマークしたところ

その他に、私がマークしたところのほんの一部を紹介します。マークしすぎて本当はこれの2倍はあります(笑)

復習主義は、偏差値55以上には役立つが、偏差値55未満には役に立ちにくい(P112)

・偏差値80のセグメントは、無味乾燥なつまらない作業を、たとえつまらなくても、完璧にするためにプライドを持って続けられる。(中略)他の人が努力しきれないところを、指一本の執念で頑張り続けることで差が生じる。(P117)

「知識活用」は十分な「知識」があって初めて成り立つものであり、「知識偏重」しなければ、「知識活用」などできないからです。(P129)

僕たちアマチュアは、ともすればプロフェッショナルの練習の質ばかりに注目し、その量を蔑ろにします。(中略)練習量が少ないということは、プロフェッショナルが時速100kmで「目的地」を目指すのに対し、僕たちは時速1kmでのんびり歩いているということだからです。(P156)

・「他人の判断軸=プロフェッショナルや上級の考え方」に「教わる」際には、その技術も然ることながら、その技術を得た背景にある練習量がどれほどのものなのかも、しっかりと意識するようにしてください。(P158)

・やる気は簡単に出てくるものではありません。だから「やる気を出しなさい!」とか「やる気を出そう!」というのは無理な話だと僕は考えています。だから、とりあえず、動く。そうすれば、その後、やる気がついてくる。(P192)

・(音楽を聴きながら勉強するスタイルに対して)「音楽を聴く」勉強ならダメだと思いますが、「音楽が聴こえなくなる」勉強なら最高にOKだと思いますよ。(P222)

まとめ

この本の著者は、実は教育畑の人ではなく、ハーバードで学んだバリバリの経営コンサルタントなんですよね。だからとてもロジカルに、そして「教わる力」の有益性を受験だけではなく、ビジネスやゴルフなどともリンクさせて書かれています。

教わる力って、勉強だけじゃなくて、何をするのにもまず必要なものだということを改めて感じました。

この本を題材に読書会したら最高に面白いだろうな。受験生、大学生、先生、サラリーマン、保護者など、いろんな立場の人がそれぞれの捉え方ができる本だと思います。

これを私に勧めてきた卒塾生が改めて優秀すぎる!!

是非ご一読あれ!

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