勉強の結果が間違いなく変わる7つのアウトプット法

2018年9月12日

このブログでも何度も書いてきたことですが、勉強において「アウトプット」はめちゃくちゃ大切です。

塾生のテスト勉強の様子を見ていても、結果を出している生徒ほどアウトプットを多く取り入れていて、結果が出ていない生徒ほどインプットの勉強に時間を割いています。

アウトプットの勉強というと、真っ先に「問題集を解く」ということが思い浮かぶと思いますが、何も問題を解くことだけがアウトプットではありません。

今日は、数あるアウトプットの中から、勉強で結果を出すために効果的なアウトプット7つについて書いてみたいと思います。

問題を解く

勉強においてのアウトプットの代表は、問題集を解くことです。定期テストの勉強会でも、結果を出している生徒ほど問題集と格闘しています。一方結果が出ていない生徒はというと、問題集はサラッと一度解いただけで終了、もっと酷い場合だと一度も解かないまま、ずっと教科書に線を引いたりしながら教科書とにらめっこをしています。これでは結果が出なくて当然です。

脳は「入力」よりも「出力」で覚えるということは、ワシントン大学の研究ですでに証明されている通りです。
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中学生の定期テストや入試の勉強で言えば、インプットとアウトプットにかける時間の比は4:6〜3:7くらいがベストです。教科書とにらめっこをする時間より、問題集を解く時間を長くとりましょう。

人に教える

人に教えるのもまた、かなり高度なアウトプットです。場合によっては、自分で問題を解く以上に頭を使い、また記憶に残ります。

うちの塾生に、入塾当初勉強が苦手だった小学生がいました。その塾生の学力状態を見かねたご両親がとった方法の一つが、その子を「下の兄弟に教える役に抜擢する」ということでした。それが功を奏したのか、本人も要点をつかむのが上手になり、学力はみるみると改善されていきました。

人に教えたことがある人なら分かるでしょうが、人に教えるためには自分が解ける以上に深く理解しておく必要があります。「なんとなくわかっている」状態では人に教えることはできません。そしてその教える過程で、自分のどこが理解が薄いのかも明確になり、理解が薄い部分について深く考えるようにもなります。

人に教えてと頼まれたら、積極的に教えてあげましょう。ただし、ただ答えだけ教えるのではなく、なぜそうなるのかという理由を、その人が納得するまで教えてあげると自分の勉強にもなります。

解説を書いてみる

特に間違った部分については、ただやり直しをして答え合わせをするだけでなく、なぜそうなるのか解説を書いてみましょう。文章でダラダラと書くのではなく、図や表を用いながら、端的に分かりやすく解説を書いてみます。

本当に理解しているなら解説は書けるはずです。ただ、どう解説を書いていいのか分からなかったり、途中で手が止まったりする場合は、本当に理解しているとは言えません。

解説を書くという行為は、ある意味で「人に教える」と同じで、論理的に説明するというアウトプットです。教えてあげるのが「人」なのか「自分」なのかという違いだけです。

質問する

意外に思う人も多いかもしれませんが、「質問する」というのもアウトプットの1つです。しかも最も簡単で、手軽にできるアウトプットです。

誰かに何かを質問するためには、かなり頭を使います。自分が何がわかっていて何がわかっていないのか、そしてさらに何をわかっておく必要があるのかを考えないと質問はできません。

うちの塾でも、結果が出ている生徒ほどよく質問に来ます。質問に来ることで分からない点を教えてもらえるから結果が出るのではなく、質問することでアウトプットができているから結果が出るのです。逆に、「絶対に分かっていないだろう」という生徒はほとんど質問にも来ません。

「質問はありませんか」と先生から聞かれる前に、普段から常に質問を考える癖をつけましょう。質問を考えながらインプットすることで、インプットの質も変わります。

問題をつくる

テスト勉強のとき、やたらとノートまとめをしたがる人がいますが、同じノートにまとめるのなら、一問一答の形式でまとめると結果が違ってきます。

一問一答の問題を作るためには、どの部分が重要で、どんな問われ方をするのかを考える必要があります。それを考えることで、問題を作る側の視点で捉えられるようになり、非常に有効な勉強ができます。

何でもかんでも一問一答を作るのは大変なので、問題集がない技能科目や、問題集には載っていない細かい部分などに限定して一問一答を作ると効果的です。

自分で作った一問一答を友達同士交換して解き合うのも良いと思います。他の人の視点と自分の視点の違いが分かってとても勉強になります。

話す

結果が出る生徒は、テスト範囲の内容について、友達同士でよく話しています。しかも「面倒くせぇ」とか「むずくない?」みたいなネガティブで生産性のない会話ではなく、「ここがこうだよね」「そうそう、アレなんだったけ?」「あの問題、こうやって考えると簡単だよね」など、勉強している内容の要点やポイントについてワイワイと話をしています。

逆に結果が出ない生徒ほど、誰ともあまり勉強の話題は口に出しません。

話すという行為も、手軽にできるアウトプットです。友達だけでなく、親や兄弟にも、「今日こんなこと勉強してさー、先生がこういう話をしていて面白かったんだよね」など、最近勉強した内容について誰かに積極的に話すようにしてみましょう。ほんの些細なことですが、記憶への残り方がまるで違ってくるはずです。

話す人なんていないよ、親とそんな会話なんて恥ずかしくてできないよという人は、今日学んだことを数行程度の日記に書き記すのもいいと思います。

テストする

結果を出す生徒は、必ず自分でテストをして暗記したかどうかをチェックします。

例えば漢字テストがあるとします。結果が出る子は、まずざっと短時間でインプットをし、そしてある程度できるようになったら答えを隠して一通りテストしてみます。そしてできなかったところをもう一度インプットし、またしばらくしてからテストをします。まだできない漢字があればそれを集中的にインプットし、またしばらくしてからテストをする。これを、全部できるようになるまで繰り返します。

一方結果が出ない子は、まずはどの漢字に対してもご丁寧にも10回ずつ練習をし始めます。そして全ての10回練習が終わったら、それで満足して漢字テストのための勉強を終えます。インプットしかしていないので、あれだけたくさん漢字の書き取り練習をしたにも関わらず、漢字テストで点数がとれません。

学校でも受験でも、勉強の成果は全てテストで決まります。ならば、普段自分で学習するときにも、そのテストを常に取り入れる必要があります。

どんな勉強をするときでも、必ず最後はテスト形式で終わること。これを徹底付けてください。

まとめ

繰り返しますが、勉強において結果が出る出ないを決定付けるのは、インプットではなくアウトプットです。今よりももっと成績を上げたい、偏差値を上げたい、志望校に合格したいという人は、常に上に書いてきたようなアウトプットを意識するようにしてください。

アウトプットの量と質を高めるほど、間違いなく結果はついてきます。