本当の受験の天王山はここからの2ヶ月間!12月模試の報告とこれからやっていくこと。

2018年12月11日

気がつけば、12月に入ってから授業ブログ以外のブログを書いていませんでした。毎年のことですが、12月は中3生の最後の進路面談と、小4生〜中2生までの学習相談に加え、外部の方からの有料学習相談、11月後半から始まった中3生の受験指導等で、なかなか授業ブログ以外のブログを書く時間が取れません。

さて、ブログを書いていない間に、中学生の定期テスト結果がようやく全員分出揃ったり、中3生の11月・12月入試模試の結果が判明したりと色々と皆様にご報告をしなければいけないことがたくさん溜まってきたので、今日はまず中3生の入試模試結果からご報告させていただきます。

12月全県模試の平均偏差値は66.7でした

9月模試(参照:9月全県模試の団体偏差値は65.6でしたが、危険な匂いがプンプンしています。)のあと、10月模試は日程の都合上お休みし、11月はW合格もぎを受験し、12月は2日に行われた全県模試を受けました。

結果から言えば、12月の全県模試の団体偏差値は5教科で66.7となり、9月の全県模試から1.1ポイント上昇しました。模試会社が違う11月のW合格もぎを挟んでも、9月・11月・12月と良い感じに少しずつ上昇しています。

折角なので、慧真館11期生のこれまでの模試の推移をまとめてみます。

実施月 英語 数学 国語 理科 社会 5科
7月全県 62.3 68.9 59.3 65.6 57.8 64.8
8月全県 65.6 65.7 58.2 66.2 61.8 66.1
9月全県 63.6 66.9 57.3 67.2 62.0 65.6
11月W合格 65.5 68.0 61.5 64.1 62.2 66.4
12月全県 64.3 66.0 61.5 66.2 64.0 66.7

12月全県模試では、国語と社会の偏差値が9月よりも伸びました。その分、これまで偏差値が異様に高かった数学理科の偏差値が若干落ち着きましたね。現実的な点数になりつつあります。

うちの塾生以外にも言えることですが、特にトップ校を受験する人の場合、よほど数学が得意(特に図形分野)でないかぎり、実際の入試の数学では模試と同じくらいの点数はほぼとれないと思っておいた方がいいです。逆に、数学で70点代程度までを目標にしている人の数学の点数はほぼ狙った点数が取れます。この話を始めると長くなるのでここでは割愛します…。

何が言いたいかというと、トップ校受験生の場合、合計点数の稼ぎ所を数学に頼り切らない方がいいということです。それほど図形が得意ではない人は、数学で70点後半〜80点前半に落ち込んでも合格できるようなプランニングをしておくこと。

これからやること

高校入試はここからのラスト2ヶ月の時期に、一番点数が上がります。神奈川の高校入試において、受験の天王山はここからの2ヶ月です。

理社の追い込み

まさにここからが追い込みの時期なのですが、うちの塾生が今必死こいてやっているのは、やっぱり理社です。特に社会。歴史をもう一度最初から復習しながら基礎を固めています。

社会の基礎を固める際、ポイントとなるのは年号の暗記ですね。「年号暗記なってナンセンス」という人もいますが、主要な出来事の年号を把握しておくと、歴史の流れや前後関係を掴みやすくなるのも事実です。神奈川の入試においては、特にペリー来航以降の年号暗記は必須です。

「神奈川の理科は難しい」と、捨てる人が多い理科ですが、ここ2〜3年の理科は一昔前に比べて随分と解きやすくなりました。理科を捨て科目とするのはあまりにももったいない。きちんと基礎を勉強すれば点数を取れる科目です。

ただし、「基礎=簡単な問題」ではありません。理科においては特に。基礎が大切だからと、簡単な問題ばかりに終始していては、いくら解きやすくなったとはいっても神奈川の理科で高得点を取るのは難しいです。

理科において、基礎とは「根本から理解すること」です。

一つ例を挙げましょう。例えば苦手な人の多い中1物理の光の範囲に、「実像」という言葉が出てきます。いくら理科が苦手な人でも、実像くらいは聞いたことあるでしょうし、「実像」と答える問題があればできる人も多いでしょう。

ただ、今神奈川の入試において、「実像」と答える問題は出題されません。実像とは何か、どんな像のなのかを根本から理解していないと、言葉だけ知っていてもダメなのです。

ちなみに実像って何ですか?きちんと説明できますか?凸レンズを通してできる上下左右反対の倒立の像?それじゃ理解が弱いです。根本から理解している答えではありません。

実像とは、簡単に言えば「物体からの光が凸レンズにより屈折し、スクリーン上の一点に集まったときにできる像」のことです。大切なことは、上下左右反対ということよりも、光が一点に集まってできる像が実像であるということであり、頭の中で端的にイメージできることです。

これ以上やると理科の授業みたいになってしまうのでやめておきますが、これが「基礎」なのです。これを単元ごとに丁寧にやり、十分な入試問題演習を重ねると、神奈川の理科はきちんと点数が取れます。断言します。

英語は精読・数学は図形

あとは、英語が苦手な子は、読解の全訳をすることで精読の練習をしています。読解の力を付けるのは精読です。ある程度の力が付いた後、さらに力を伸ばすには今度は多読になりますが、神奈川の公立レベルでそこまで要求されません。

数学は差が付く図形の追い込みですね。トップ校受験生にとって、あと2ヶ月でどこまで図形の力を鍛えるかどうかが、数学で高得点を取るのか、無難に70後半〜80前半でまとめるのかの違いになってきます。逆に言うと、70後半でも十分な人は、難しい図形よりも関数・確率を鍛えた方が良いです。

ちなみに図形の力は2ヶ月でも十分身につきます。この方法についてはまたどこかで書くかもしれません。

まとめ

しつこいですがもう一度言います。

今はまだ諦める時期でもないし、「絶対合格するだろう」と余裕をぶっこいている時期でもありません。

今まで頑張ってきた人も今までサボってきた人も、内申点が良い人も悪い人も、判定がA判定の人もD判定の人も、まだまだこれから、この2ヶ月が勝負です。

まだまだこれからです。