夢のようなGW休暇が終わり、本日5/8(火)から平常授業の再開です。
さて今日は、GW中の塾長の登山紀行の記事ではなく(燕岳に単独で登った話、誰か読みたい?)、GW休み直前の4月28日(土)に、埼玉県の塾から2人の先生に見学にお越しいただいた話です。
お2人とも現在は埼玉県内の某大手塾に勤務されていて、来春からお2人で独立して塾を立ち上げるために、このGW休暇中に全国を回って色々な塾を見学されているとのこと。その旅の初日にうちの塾を選んでいただいたのですから、何ともありがたいやら身が引き締まる思いがしました。
私自身もこの塾の立ち上げ前後、全国津々浦々の塾に見学に行かせていただきました。個人塾というのは、どの地域でも均一的な大手塾とは違い、それぞれの地域でそれぞれの塾長の信念のもと、まるでガラパゴスのように独自の進化を遂げている特異な業界です。同じように高校受験を扱う塾でも、同じスタイルや雰囲気の個人塾はありません。だからこそ、他塾に見学に行くと、自分にはなかった新しい視点や考え方にたくさん気づくことができます。
今の慧真館があるのも、あのときの生意気な若造を、温かく受け入れ、塾を見学させてくださった全国の個人塾の先生方がいたからです。あれから10年。今はすっかりと逆の立場になり、毎年何名かの先生方に見学に来ていただけるようになりました。これからの塾を背負っていく志のある若い先生を、あの時の自分が受け入れてもらったように、温かく受け入れていきたいなと思っています。
他塾の先生にうちの授業を見てもらうことで、普段自分たちでは気がつかない新たな発見や気付きがあります。お2人の先生には中2の理科、中3の数学の授業を見ていただきましたが、授業中の塾生たちの「動作の速さ」に何よりも驚かれていました。
「はじめなさい」
「やめ」
「隣と交換して」
「ノートを開いて」
「テキスト◯ページを解く」
「〇〇を書きなさい」
…などなど、集団授業のスタイルの塾では、授業中に先生から幾度となくこういった指示が飛びます。それらの指示に対して、うちの塾生たちは非常に的確に、そして無駄なく素早く行動することができます。もっと言うと、中3生にもなると、指示しなくても生徒はこちらの意図を汲み取って動くことができるようになります。
今まではこういうことが「当たり前」だと思っていて、指摘されるまで凄いことだとは思いませんでしたが、確かに言われてみれば、ここまで「授業を受ける姿勢」に関して訓練されている集団はなかなか無いかもしれません。
以前、教材会社の方が見学にお越しになったときにも指摘されたことですが、当たり前のことを、そこに一切の妥協を入れずに、当たり前にやっていることが、うちの塾の1番の強みなのだと思います。
お2人から頂いた、見学に対しての感想を紹介させていただきます。
膨大な量の経験値に裏打ちされた先生方の質の高い発問、例題の選択、密度の高い過不足ない説明、生徒たちの基本動作。どれをとっても、私たちの理想とする授業のあり方を体現されていて、とても勉強になりました。
と同時に、自分たちの弱点や課題が浮き彫りになり、大きな刺激を受けました。
『教務で尖る』とはどういうことか、を見させていただきました。
また色々な突っ込んだ質問にも快く答えてくださり、共感や驚きや興奮に溢れた時間になりました。本当にあっという間で楽しかったです笑
今回の経験を自分たちの成長の糧にして、さらに生徒たちのために邁進できる塾を作っていくことで、恩返しができたらと思います。
「教務で尖る」。おっしゃる通り、慧真館が目指しているのは、まさにそこです。教務で尖ること。塾の根幹である「学力を伸ばすこと」「授業力」に徹底的にこだわること。それこそが、大手塾が乱立している神奈川に、わざわざ慧真館という小さい個人塾が存在するための存在意義でもあると思っています。
それにしても素敵で勉強家のお2人でした。間違いなく素敵な塾を作られるでしょうね。まだ独立前で大手塾に所属されているとのことなので、お名前やTwitterアカウント等は伏せておきますが、独立された際には、このブログでも紹介させて頂ければと思います。埼玉県の方、お楽しみ!
それにしても埼玉は個人塾がアツイ地域です。私の尊敬する横井先生が立ち上げられた所沢の学習塾WiLL、うちの塾同様、学力を上げることに対しての一切の妥協を許さない川越の学力向上爆裂松江塾、そして以前もご紹介させて頂いた浦和高校専門の雄飛会など、大手塾には負けない強力な個人塾がいくつもあります。こういった個性豊かな強い個人塾がたくさんあると、地域の人々にとって塾の選択の幅が広がり、間違いなくメリットになります。
神奈川でも強い個人塾がもっとたくさん現れてくれるといいなと思います。灯台下暗しで私が知らないだけなのかな。
神奈川県の個人塾といえば、GW中に「秘密の塾長会」なるものがあり、コッソリと参加してきました。「秘密の塾長会」のレポについては、勉強犬さんのレポートをご覧ください。
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個人塾の先生が互いに切磋琢磨するのも、全ては目の前の生徒の学力を1ミリでも上げるため。その為なら、遠いところであろうが休日であろうがライバル塾であろうが、学ぶために身銭を切り、自ら足を運ぶ。こういう行動力と向上心に溢れる塾の先生のもとで学べる生徒たちは本当に幸せだと思います。
さて私はというと、今週末の12日(土)に行う中1生の保護者会に向けて鋭意準備中です。完全塾生の保護者のみのセミナーになりますので、中身の濃いお話をさせていただきます。皆様奮ってご参加ください。