2017年の夏期講習も8月26日(土)をもって無事に終了しました。
毎年恒例の「夏期講習期間ブログ放置」をさせていただいていたわけですが、今日からまたぼちぼち、本当にぼちぼちとにはなりますが、更新していきますのでちょくちょく覗きにきてください。
今年の夏も、時間のかかるブログはこの通り放置していましたが、Twitterの方はある程度の頻度で更新していましたので、ツイートとともに2017年度の夏期講習を振り返っていきます。
ではLet’s playback!
夏期講習限定慧真館Tシャツがポロシャツにバージョンアップ
夏期講習始まってます。ちなみに夏期講習中は、恒例の慧真館Tシャツにジーンズという気合いの入ったスタイルで頑張ります。 pic.twitter.com/ji157uIpR0
— りんごくん@慧真館 (@keishinkan) 2017年7月24日
毎年、気合いを入れるためと思わせておいて、ただ単にスラックスやワイシャツ姿が暑いからという単純な理由で、夏期講習中はジーンズに慧真館オリジナルTシャツを着て授業をしていましたが、今年はなんと、Tシャツがポロシャツへとバージョンアップされました。
それがコチラ。
新しいりんご君ポロシャツが届いてご満悦の湯山先生。 pic.twitter.com/FNHuckMWiB
— りんごくん@慧真館 (@keishinkan) 2017年8月4日
嬉しそうな湯山先生。
ゆやマニアのあなたのためにもう一枚どうぞ。 pic.twitter.com/3cer07VAPC
— りんごくん@慧真館 (@keishinkan) 2017年8月4日
それもそのはず、ポロシャツへのバージョンアップは湯山先生たってのご希望。「あのTシャツを着て銀行や買い物に行けません…。」とのことだったので、これでようやく銀行や買い物に堂々と行けますね。
超低レベルの「ワカラナイ」をいくつ排除できたか
「夏にどんな勉強をしたらいいですか」という質問をよくもらう。もちろん人それぞれだが、公立高校入試でトップ校狙いの縛りで答えると、夏の間にやるべきは中1中2の基本の定着と中3内容の予習。難しいことはやらなくてもいいから基本をやれ。夏ほど贅沢に基本の徹底に時間を使える時期はない。
— りんごくん@慧真館 (@keishinkan) 2017年7月24日
これは本当に毎年毎年言っていることですが、高校受験生が夏の間にやるべきこととは、中1中2の基本の徹底と中3内容の予習、それに尽きるんです。
うちの塾は公立上位校専門塾ということで、毎年9割以上の生徒が秦野以上の旧学区トップ校を目指し、実際に進学していきます。そんな湘南や厚木、小田原のようなトップ校を目指す生徒であっても、中3の夏の時期というのは、「え、マジで。こんなんも知らないの?こんな問題もできないの?」と、こちらがビックリするような超基本レベルの内容すら身についていないなんて日常茶飯事です。
よく、トップ校に行くような生徒は、日頃から超優秀で、夏期講習の間もゴリゴリと応用問題や入試過去問を解いていると誤解されがちですが、うちの塾生に限って言うと全くそんなことはありません。
英単語1つとったって、夏の間は中1中2内容の英単語の復習だけで精一杯だし、長文なんてまだまだ手を付けられる状態ではなく、ひたすら丁寧に文法事項を確認するのがやっと。理社だって、中3内容の予習と並行して、夏の間に中1〜中2の内容の基本を2単元ずつ復習したのみで、入試の過去問をどんどん進められるレベルにはまだまだ到底達していません。
そういえばこんなツイートも↓↓
今日、ある受験生が中2の英語の復習をしたいと相談してきたので、中2テキストの発展問題は解かなくていいから、基本問題と英作文演習の部分を徹底的に解けとアドバイスした。発展問題は秋以降いくらでも嫌ほど解く。夏で大切にしたいのは、発展や入試問題を解くための土台作り。
— りんごくん@慧真館 (@keishinkan) 2017年7月24日
高校受験生の夏の使命は、超低レベルの「ワカラナイ」「シラナイ」をなくすことでした。うちの塾生のように、トップ校や2番手校など、それなりに偏差値の高い高校を目指している受験生だとしてもです。
今日は8月31日で明日から9月。夏が終わろうとしていますが、これを読んでいる受験生は、超低レベルの「ワカラナイ」をいくつ潰すことができましたか?
最低限の「努力」や「根性」は必要
「誰でもやれば必ずできるようになる」とか「努力や根性が足りない」とか、こういう類の精神論や根性論のみに終始する指導は基本的には大嫌いなのですが、だからと言って精神論を全否定しているわけではなく、むしろ勉強において、最低限の「努力」や「根性」は絶対的に必要だったりするわけです。
夏期講習が始まって間もなくの頃、中3生に「神奈川県の理科の入試で高得点を取るための勉強の方法」というのを時間をかけて話をしたのですが、夏期講習終盤に確認してみると、言った通り実践している生徒は1人だけだったという衝撃の事実が発覚しました(本当のところは「衝撃」でも何でもなく、想定内の事態なんですけどね)。
どんな良い問題集を持っていたってそれを解かないと始まらないし、どんな分かりやすい参考書を買ったってそれを読まないと内容が身につかないし、どんなに良い勉強法を教わったってそれをやってみないとできるようにならない。
塾に通うと、勉強の方法論や解き方はいくらでも教えてくれます。だけど、最低限の努力や根性がない人にとっては、そんな方法論やテクニックは全くの無価値です。
こういうツイートは、そんな状況を表してのことでした。夏期講習の期間は、長丁場ゆえに、生徒の良い部分も弱い部分も全部露呈されるんですよね。
答えを平気で写すことができるタイプの生徒は、塾に通ったところで全く効果がない。それは答えを写すから勉強にならないからではなく、勉強が面倒臭いという気持ちが大きすぎるマインドのせい。
— りんごくん@慧真館 (@keishinkan) 2017年8月1日
間違えた問題を放置する子って、やり直しをサボるからできるようにならないというよりも、知識欲や勉強ができるようになりたい欲求がそもそもないからできるようにならないんだろうな。知識欲のある子なら、間違えた問題は気持ち悪くて放っておけないのが自然な真理だろうから。
— りんごくん@慧真館 (@keishinkan) 2017年8月22日
それでも、良い夏でした
とてもじゃないけれどこのブログに書けない大変なこともなんだかんだとありましたが、それでも振り返ってみると、生徒も講師も皆んなが必死で頑張った良い夏でした。
来週分の数学の仕込み。 pic.twitter.com/YpZPPGrv6T
— りんごくん@慧真館 (@keishinkan) 2017年8月5日
1週間分の数学の仕込みだけでもこの量です。それに加え、私の場合は英語や理科の仕込み、授業の予習や組み立てなど、やることは山のようにあります。
来る日も来る日も授業、予習、教材やテスト作り、問題研究、生徒対応のエンドレスな繰り返し。楽しそうなイベントも何も無く、めちゃくちゃ地味。でも、こういう地味な仕事を丁寧にすることでしか、生徒の成績は上げられないと知っている。勉強も同じ。地味で退屈に思える反復こそが、実は最も強い。
— りんごくん@慧真館 (@keishinkan) 2017年8月18日
このツイートのように、やっていることはめちゃくちゃ地味です。楽しいバーベキューとか、塾生を連れての国内もしくは海外旅行とか、そういうキラキラしたようなイベント類は一切ありません。でも、ツイートをしたように、プリントのたった1枚、授業のたった50分のクオリティーを上げていくことの積み重ねでしか、生徒の成績は上がりません。
勉強も同じです。あっと驚くような勉強法や、楽しそうな勉強体験イベントなどは、その瞬間のやる気こそアップするかもしれませんが、それで学力は一点たりとも上がりません。地味で退屈でつまらない反復とそれを支える努力こそが、学力の向上には欠かせないのです。
今日から夏期講習後半戦。この講習中、中3生は長い子だと9時間くらい塾に籠って勉強している。「勉強ばかりで可哀想に」と言う人もいるだろうが、高校受験と大学受験、長い人生に2回くらい、こんな夏があってもいい。逆に、何かに必死で頑張る夏を1度も経験したことのない人の方が可哀想に思える。
— りんごくん@慧真館 (@keishinkan) 2017年8月17日
昼の12時過ぎから塾に現れ、13時から17時40分までの夏期講習を終えたあと、夜の22時まで塾に残って自習をしていた中3生の後ろ姿が、少しは受験生らしくなってきたなぁと実感する夏でした。