神奈川県の入試まであと4週間を切りました。いよいよラストスパートですね。これからはムダな勉強をしている暇はありません。ムダを一切排除し、できるだけ効率の高い勉強をするために気をつけるべきことをまとめました。
短期間でも効果の出る数理社を中心に
入試直前期は、短期間でも効果の出やすい数理社を中心に勉強しましょう。国語の現代文や英語は、この時期にいくら猛勉強しても結果が現れにくい科目です。国語・英語の点数をどうしても上げる必要があるのなら、国語であれば古文や条件作文、英語であれば文法・英作文を中心に勉強しましょう。ただし、国語や英語の読解系は、全くやらなくなってしまうと力が鈍ってしまう恐れもあるので、定期的に入試演習を重ねるようにしてください。
数理社は、もう一度弱い単元と仕上がっている単元を整理してみましょう。数学であれば、主に関数・資料の整理・確率・方程式・空間図形・証明。理科だと、中1・中2・中3それぞれの物理・化学・生物・地学。社会は、日本地理・世界地理・歴史(古代〜江戸、江戸〜現代)・公民(政治、経済、現代社会)。この単元のうち、何ができていて何ができていないか、自分に厳しくチェックすること。
1日1単元必殺で仕上げる
もう一度取り組むべき単元は、「1日1単元必殺」で勉強していきましょう。1日で終わらない単元は、最悪2日かけても良いと思いますが、何日もかけて1つの単元ばかりやっている暇はありません。この辺は、ちょうど1年前の記事でも書いたので参考にしてください(参照:受験までラスト1ヶ月。受験直前にやるべきこととやってはいけないこと。)。
アウトプット⇒インプットの順番で
単元ごとに勉強する際、必ずアウトプット⇒インプットの順番になるように取り組むこと。インプット⇒アウトプットの順番で勉強している時期ではありません。そして、アウトプットには必ず入試レベルの問題を解くこと。今は、基礎レベルの問題ができていることを試す時期ではなくて、基礎が入試レベルの問題で活用できるかどうかを練習しなければいけない時期なのです。
入試レベルの問題を解いて、解けないものは基礎のテキストや教科書に戻って、何ができていないのかを確かめましょう。間違い直しをする際、ただ漠然とやるのではなくて、「どの視点・どの知識が足りなかったから間違ったのか」を考えるように。そして、きちんと自分でなぜその答えになるのかを説明できるようにしましょう。これが甘いと、勉強の効率がめちゃくちゃ下がります。「あれだけ問題を解いたのにできない・・・」という事態になるのは、ほぼこのやり直しの仕方が甘い人です。
過去問ばかりを解かない
入試直前になると、神奈川県の過去問を何年間分も解く人がいますが、過去問はせいぜい2年分くらいで十分です。過去問で一度出題された問題は、もう出題される可能性がほとんどない問題です。入試直前のこの時期に、もう出題される可能性がほとんどない問題ばかり解いても時間のムダです。
本当に解くべきものは、「過去2〜3年間に出題されていない問題」の方です。過去問ではありません。過去問は、時間配分や出題形式に慣れるためのもので、それ以上でもそれ以下でもありません。過去問ばかり解いて、勉強した気にならないように注意しましょう。
今までの復習を大切に
これまでに色々な問題を解いてきたことでしょう。模試も数多く受け、模試直しなどで間違い直しをやってきたことでしょう。それらの問題、今もちゃんと全部できますか?
入試で一番悔しいのは、一度解いたことがある問題なのにできないことです。今までの模試で間違った問題や授業で扱った問題、全国入試で解いてきた問題の中で理解が怪しい問題を解き、今でもきちんと解けるかどうか、忘れているところはないか確認しておきましょう。
ただし、模試をもう一度やり直すとき、できるだけ新しいものからやり直しましょう。古いものからではありません。なぜなら、高校入試の模試の場合、模試で中学内容の全範囲が出題されるのは早くても12月からのものです。11月より以前の模試は、中3の重要単元が抜けていて、実際の入試レベルではない場合が多いからです。
まとめ
最後に、あと26日で伸びるかどうかという話をします。結論から言うと、まだまだ伸びます。高校入試の場合、成績は2次関数的に伸びる場合が多いのです。つまり、入試直前になればなるほど、変化の割合が大きくなっていきます。
まだ前期入試と後期入試があった頃、前期で合格した人と、後期まで残った人とでは、勉強の仕上がり具合が全く違いました。前期入試の合格発表と後期入試の間は約2週間とちょっとしかありません。しかし、後期入試まで残った子は、その2週間でみるみる学力を上げていきました。
あと26日しかないのではありません。あと26日もあるのです。できることはまだまだあります。ムダを一切排除した勉強で、自分に厳しく頑張ってください。