先日のブログで「質問のある人は上のContactからどうぞ」と呼びかけたところ、早速読者の方からご質問を頂きました。まったく勉強をしない受験生のご子息を持つ、お母様からの相談です。ブログでの回答許可をいただけたので、こちらで回答します。
現在、中3の息子が受験を控えてるのですが、まったく勉強しません。この時期にして焦る様子もなく、私立の志望校さえ決まってません。 夏期講習に通うもテスト結果はさんざんで ムダに終わったのかな…とがっかりしました。
父親は将来的なコトも含め、勉強の大切さを話してますが 、結局響いておらず父親を避けるようになりました。父親は考えた末私に「もう一切勉強しろと言わないし言うなよ!」と。息子にも 「もう言わないから」と放任したとたん自由気ままになりました。このままではよくないのはわかっているし、たぶん本人が一番よくわかっているはずなんですが 、頑張るコトが大嫌いで塾も家庭教師も拒否されてはどうにもなりません。
それでも見守るしかないのでしょうか…
そもそも、息子さん自身が中学卒業後の進路をどう考えているのかがポイントとなるような気がします。私なら、勉強云々の話の前に、高校に進学する気持ちがあるのかないのかを確認します。もし高校に行く気持ちがあるのなら、どういう理由で高校に行きたいのかまで確認します。逆に、もし高校に行く気持ちがないのなら、高校に行かないでどうするつもりなのかを聞きます。
どちらの選択肢を答えるにせよ、息子さんが将来のことを自分なりに必死で考えて答えを出しているのかどうかが重要です。「何となく高校へ行く」「勉強が嫌だからという理由で高校受験をしない」など、自分の将来と真剣に向き合わないまま進路を決めてはいけません。
親の意見を押し付ける前に、まずは本人に真剣に自分の進路と向き合わせましょう。納得できる答えが返ってこないのなら、なぜ納得できないかを指摘し、「もう一度ちゃんと考えろ」と突き返してください。頭から湯気が出るくらい本人に考えさせるのです。それが親御さんの役目だと思います。
そして、本人が自分で出した答えには、きちんと責任を持たせます。高校に行く選択をしたらならば、ちゃんと勉強をすることを約束させるのです。もしも自分で勉強できないならば、そのときは強制的にでも塾や家庭教師を利用すると約束させるのです。自分で高校に行くと選んだのだから、高校に合格するためにしかるべき努力をすることが、本人の責任であり義務だということを理解させましょう。
高校に行かない選択をしたのなら、中学卒業後どのように生計を立てていくつもりなのかを考えさせ、就職先を探すなどの行動をすることを約束させます。もちろん、高校に行かないのだから卒業後は親の支援無しで自立するということを約束させます。それが、自分の選んだ進路に責任を持つということです。
高校受験は、子どもが人生で初めて進路を選択する大切な大切な機会です。進路を選択することで、自分の将来と向き合い、仕事や人生などこれまで考えもしなかった色々なことを考え、自分で決めた進路を歩めるように努力するのが高校受験の意義です。いくら頑張ることが嫌いでも、人生の中でここぞというときには頑張らなくてはいけません。ここぞというときには頑張れる子にさせないといけません。
見守るよりもまず、ご子息が自分の将来と向き合えるまで、親御さんはご子息と向き合ってあげてください。
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「質問のあるかたはどうぞ」と呼びかけてから、このメールの他にも読者の方からご質問のお電話がかかってきたり、予想以上の反応があって正直びっくりしました。ブログのエントリーを書いても、コメントや「いいね!」がほとんどつかないのでヤル気を維持するのに大変だったりしたんですが、今回予想以上の反応があったことで「もの言わぬ読者」がいらっしゃるということに改めて気付き、ブログを書いていく気力が湧いてきました。
これからも頑張って書いていきます。引き続き、ご質問がある方はお気軽に上のお問合せからどうぞ。