塾用教材に比べると市販教材はクソすぎる件

2012年9月7日

自分が学生の頃はフリーで家庭教師のアルバイトをしていたのだが、家庭教師時代に一番困ったことは何といっても教材探しだった。「生徒が使用する教材は全部自分が責任を持って選ぶ」というスタンスをとっていたため、担当する生徒のレベルや志望校に合った教材を本屋で物色するのだが、小さい本屋にはなかなかコレと言った市販の教材はない。仕方なく、大阪まで出て(自分は奈良県出身です)大きい本屋さんに足しげく通い、ほぼ全ての教材に目を通し、担当の生徒に合う教材を探したりしたものだった。

自分で塾を開くことになり、初めて『塾用教材』なるものが世の中にはたくさんあるということを知った。そして、それらの塾用教材は、市販で売られているのと比べものにならないくらい良くできているのだ。高校受験の学習塾で、市販の教材を使っているところはほとんどないとは思うが(あったとしたらよっぽどその塾の先生は教材研究をしていないということだろう)、それは塾用教材と比べると市販の教材がクソすぎるからだ。「定期テスト対策にバッチリ」と銘打つ市販教材で、本当に定期テストレベルが満足に解けるようになるほどの力の付く教材は意外と少ない。

実際は、市販のものでも中にはよく作られているものもある。でも、膨大な数の市販教材の中で、自分や自分の子どもにピッタリと合った良質な問題集を選別するのは素人には至難の業だ。しかも、教材と一口に言っても、それぞれの教材には性格がある。最低限の基本をなぞるだけの基礎確認型の教材、解けば解くほど力が付く演習型の教材、問題集というよりは解説書に近い講義型の教材、頻出パターンを段階別に解かせていくパターン別の教材などなど、例を挙げればキリがない。その教材が持つ性質によって当然教材の使用方法も違ってくるのだが、その違いが分かるような人はなかなかいない。

塾に行くメリットはいろいろあるが、大きなメリットの一つが良質な教材を使って勉強できるというところだ。成果を上げている塾屋には、必ずと言っていいほど教材の目利きがいる。使用している教材や塾に置いてある教材を見るだけで、この塾はどういうタイプの塾でどんなレベルの学力を付けることを目標としているのかが分かる。教材の目利きが選ぶ教材で勉強ができる生徒は、市販の教材だけで奮闘する生徒よりもアドバンテージがあるのは間違いない。

事情で塾に行けない人は、素人目線で市販の教材を選ぶより、近くの塾屋に行って教材だけ購入しても良いと思う。親切なところだと、現状をカウンセリングをして、目的やレベルにピッタリと合った教材を選んでくれるかもしれない(ウチだったらやりますよ)。

教材ではないが、定期テストの勉強用だったら、下手な市販の教材よりもこのサイトを利用する方が良いだろう(別にワンクリック詐欺とかでもなんでもないから、安心して見てください。ついでに、私はこのサイトの業者とは何の関係もありません)。

FdData中学中間期末過去問集

PCで閲覧するだけだったら全部無料で見られるというところも親切だ。ちなみにCDデータを購入すると、印刷して問題集として使えるらしい。受験用になると「?」になるけれど、定期テストに限って言えば、このサイトの理科は使えると思う。塾に行っていない人は是非利用してみては?

しかしどうして中学生用の市販教材って充実しないんだろ。大学受験には良質な市販教材がたくさんあるのにね。