受験生に最後のアドバイス。入試当日に気をつけたいこと。

2015年2月14日

先ほど、中3生の最後の授業を終えました。昨日からたくさんの卒塾生がお菓子を持って、中3生に激励に来てくれています。誰がいつ始めたのか分からないけれど、卒塾生が後輩の受験前に激励に来るのがいつのまにかうちの塾の伝統になりました。

自分の塾のことを自分でこう言うのもなんですが、毎年卒塾生たちが激励に集まってくる様子を見ると、すごくあったかいなって思います。厳しいことで有名な塾ですが、先輩後輩同士の縦のつながりとか、卒業生がいつも受験生のことを気にかけてくれていることとか、温かい気持ちを持った生徒や卒塾生が多いです。

私たち講師からは、受験生一人ひとりの「合格手帖」に最後のアドバイスとメッセージを書きました。この100日間、毎日欠かさず勉強の記録を綴ってきた合格手帖には、今日までの勉強の記録と記憶が刻み込まれています。入試前に改めて見返してみましょう。きっと、「これだけやってきたんだから大丈夫だ。」という気持ちが心の底から湧いてくるはずです。

今日の授業でした、入試前の最後のアドバイスをまとめておきます。

入試前日のアドバイス

あと1単元だけ勉強できるとしたら何をやる?

「あと1単元だけ勉強できるとしたら、何をやるか?」

少し考えてみてください。答えがでたら、その単元を明日勉強しましょう。明日は入試前のラストの日です。ラストの日は勉強してはいけないという決まりはありません。最後の最後まで、普段通りに勉強しましょう。

ただし、できれば夜8時くらいには勉強をやめて、当日の準備を入念にした後、早く寝るように。

緊張で眠れないときは?

もしかしたら緊張で眠れない人もいるかもしれません。何を隠そう私自身がそうでした。高校受験の前日、寝よう寝ようと思ってもなかなか寝付くことができません。遠足とか修学旅行の前日になると、眠れないタイプの人間でした。結局、夜中の3時くらいになって、やっと眠ることができた記憶があります。

眠れないと不安になるかもしれませんが、大丈夫です。1日くらい寝不足でも、どうってことはありません。1日くらい寝なくても死にはしないし、入試当日はいつもよりテンションが高いので寝不足で頭が働かないということもありません。

だから、眠れない人は、思い切って教科書や参考書などを読みましょう。布団の中で眠れなくてイライラしているより、潔く勉強してしまった方が心が落ち着きます。

入試当日のアドバイス

いつも通りの行動をすること

入試当日の朝は、特別なことをせずに、いつも通りの行動をしましょう。うちの塾生は「朝勉派」ばかりですが、ラジオの基礎英語を毎朝聞いている人は、入試当日でも普段通り聞きましょう。毎朝数学の計算練習をしている人は、当日も普段通り計算練習をしましょう。もちろん、朝に勉強する習慣のない人は、普段通り勉強しないで出かけましょう。

特別なことをすると、余計な緊張をしてしまいます。普段通りの行動をするのが一番です。

試験前にウォーミングアップをすること

運動前にウォーミングアップをするように、勉強にもウォーミングアップは必要です。ウォーミングアップなしに、いきなり頭はフル回転できません。

受験会場についたら、テストが始まるまでに軽く問題を解いて頭の準備体操をすると良いです。内容は何でもいいのですが、特にオススメは数学の計算です。簡単な計算問題とか、いつも使っている問題集で良いので、10分くらいで終わる内容のものを用意しておきましょう。うちの塾生には、数学の10問テストを持っていくように言っています。

絶対に終わったテストの答え合わせをしない。話も聞かない。

これは受験の鉄則ですね。友達同士で終わったテストについてアレコレと話をしてはいけません。答え合わせなんてもってのほかです。自分がしなくても、他の人たちが答え合わせをしているのが嫌でも耳に入ってくることがありますが、そういう時は心の中でその人たちのことをバカにしておきましょう。

入試において、終わったことを振り返っても何も良いことはありません。常に前を向くのです。

「高得点とらなければ」と意気込まない

昨年度の入試で、数理の傾向が変わりました。特に数学において、傾向が変わったことで大打撃を受けてしまったのが、「数学が得意なトップ校受験生たち」でした(結局みんな合格したのですが)。なんと、昨年度の塾生の中で、数学のテストの点数のワースト1・2・3が小田原高校、横浜サイエンスフロンティア、厚木高校受験生です。西湘受験生たちや、数学が苦手な子の方が点数が上という不思議な現象がおこりました。

数学が得意なトップ校受験生たちは、「絶対にこの科目で高得点を取らなければいけない」と意気込んでしまいます。難しかったり解けなかったりしても、「意地でも解かなければ」と躍起になってしまい、結局解けないまま時間だけが過ぎ、他の解ける問題も解く時間と心の余裕が無くなってしまったのです。

特にトップ校受験生は注意が必要です。難しい問題があれば、捨てるのも勇気の一つです。1つ捨てても、他の問題で正解すれば良いだけです。1つの問題にこだわり過ぎないように。また、1つの科目にもこだわり過ぎないように。

楽しもう

入試を楽しみましょう。どんな問題が出るんだろうと不安になるんじゃなくて、ワクワクしましょう。楽しい気持ちでいる方が、アドレナリンがたくさん出るので頭が活発にはたらきます。ガチガチに緊張するんじゃなくて楽しめる余裕があった方が、良い結果が出ます。

最後は楽しんだ者勝ちです。