受験までラスト1ヶ月。受験直前にやるべきこととやってはいけないこと。

2015年1月16日

神奈川県の入試まであと31日。ラスト1ヶ月となった。この時期は、焦りや不安が大きくなる時期である反面、やり方次第ではまだまだ飛躍的に力が伸びる時期でもある。そこで今日は、残り1ヶ月にやるべきこととやってはいけないことをまとめてみようと思うので是非参考にしてください。
30daysim

やるべきこと

過去問・類似した模試・入試問題を解く

ラスト1ヶ月はできるだけ実践形式の問題を解こう。まだ過去問を解いていない人は過去問に着手するのはもちろんのこと、すでに過去問を解いた人も、もう一度繰り返し解いてみるのも良い。また、過去問と類似した模試や、他の都道府県の入試問題を解くのも有効。

受験の直前は、もはや新しいことを詰め込んでいく時期ではなく、これまで学んできたことを実際の入試問題でいかに高い精度でアウトプットできるかという練習を積む時期だ。一生懸命受験勉強をしてきた人なら一度は感じていると思うが、基本的なテキストで知識のインプットや基礎を十分身につけても、いざ入試問題になるとうまく問題が解けない、つまりアウトプットできないという現象が受験勉強ではよく起こる。

これは、たとえばサッカーの練習でも、パス練習やシュート練習ばかり繰り返しても、実践的な練習試合を重ねないとゲームの中で対応できる力が付かないのと似ている。

受験直前はなるべく生の入試問題を扱い、しっかりと制限時間を設定し、時間の使い方や問題の解く順番、捨て問の見極め方などを練習していこう。

1日1単元のスピードで、弱点分野を問題集でカバーする

過去問で実践形式の問題を解いていくと、やはりこの時期でもどんどん苦手分野は見つかっていくものだ。そうして見つけた苦手分野については、今まで使ってきた問題集に戻ってもう一度復習してみよう。

ただし、ちんたら時間をかけて問題集を解いている時間はない。苦手分野の復習をする場合、1日で1単元を確実に復習できるような計画を立てること。復習するべき単元が多く、とてもじゃないけれど1日で終わらない場合、1日で終わらせられる分量にさらに単元を細分化すると良い。

大切なことは、1日ずつ「この範囲は完璧に復習できた」という実感を積み重ねていくことだ。ただでさえ焦りや不安が襲いやすいこの時期。苦手分野をダラダラといつまでも勉強していると、精神的にもよろしくない。毎日1つでも成長しているという実感を持てる勉強を重ねていくことが、自信にもつながる。

暗記は演習の中で行う

この時期の暗記モノも、できるだけ入試演習の中で行う。単語帳や暗記カード・一問一答形式などを用いての単純暗記は、スキマ時間などを利用して短時間でおさめるべきだ。

社会や理科などの暗記が多い科目も、入試になれば、単純に暗記しているかどうかを問う問題というのは非常に少ない。実践形式の演習の中で必要なものを再確認して頭に入れること、つまり新しいものをできるだけ詰め込まず、積み上げてきたものを確実にアウトプットできるようにすることが大切。

やってはいけないこと

単純なインプットばかりに終始する勉強

先ほどの「暗記は演習の中で」という項目とかぶるが、単語帳や暗記カード・一問一答形式の単純暗記ばかりに時間を費やすのは禁物!特に社会や理科などで、覚えるべきところををできるだけ単純暗記したい気持ちも分からなくはないが、単純なインプットばかり繰り返しても、いざ入試問題を解いてみると全く解けないという事態になる。

インプットももちろん大切だが、必ず実践的なアウトプット中心の勉強の割合を多くすること。単純暗記などのインプットは、なるべくスキマ時間を利用する。

まとめノートなどを作り始める

正直全く意味がないから絶対にやってはいけません。受験直前になると、なぜか新しいノートを買ってきて綺麗にノートまとめを始めだす人が少なくないんだけれど、ハッキリ言ってそれは逃げの気持ちからくる勉強だ。まとめノートを作っていると、なんだかもの凄く勉強した気分になる上、頭もあまり使わなくて済む。まとめノートを作り出す人は、現実から目を背け、実践的な問題に取り組むことにただ逃げているだけだ。

繰り返すがこの時期に意味のない勉強は禁物。まとめノートを作っている人は速攻でやめ、現実ときちんと向き合おう。

新しい問題集・参考書を買う

焦りからか、受験直前に新しい問題集や参考書に手を出す人もいるが、新しいものを解いてもまずいいことがないのでやめておこう。問題集のレベルが合わなかったり、模範解答の解き方が自分の今までの解き方と違っていたり、知らないことがたくさん載っていて必要以上に焦ったりと、受験直前にしてはダメだったときのリスクが高すぎる。

新しい問題を解きたいのなら、過去問などの入試問題を解こう。入試問題は全て新しい問題なのだから、今さら新しい問題集を買う必要はない。使い古した今までの問題集で十分だ。

入試直前だからとなぜかペースダウンする

「入試直前だから」という意味不明な言い訳で、直前になると勉強の手を緩める人が続出する。誰が言ったか知らないけれど「入試直前はジタバタせずゆっくり過ごして体調を整えよう」みたいな無責任極まりない甘ーい言葉に、まんまと乗っかってしまうのだ。

中学受験・大学受験と高校受験が大きく異なるところは、高校受験は超短期決戦だということ。最後の内申が出たあとの12月〜2月までの、実質3ヶ月間の勝負だ。入試直前1ヶ月と言っても、実は3ヶ月中の1ヶ月、つまり3分の1だ。3分の1も残っているのに、勉強の手を緩めてしまうにはまだまだ早すぎる。3分の1もあればまだまだ伸びるんだから、入試3日前まで思う存分ジタバタすればいい。ただ、体調管理にはくれぐれも注意。時間がないからと、無理して徹夜で勉強するのはやめよう。

まとめ

まとめると、実践的な問題演習を多く取り入れ、アウトプットの精度を高めることがこれからの1ヶ月で必要な勉強だ。入試問題⇒苦手復習や時間の使い方・解き方の修正。これをしっかり繰り返していくと、あと1ヶ月でもまだまだ伸びる。

頑張れ!