中3生の定期テストがようやく終わり、今は中1生・中2生が定期テストに向けて一生懸命(?)勉強している最中だ。
ちなみに中3生のうちの1人の生徒が、最後の定期テストの英語・数学・理科の3教科で満点をとった。今まででも1回の定期テストで2教科満点をとる生徒は各学年1人くらいはいたが、3教科満点はうちの塾で歴代2人目である(ちなみに歴代最初に3教科満点を獲得した生徒は、昨年度厚木高校に合格した)。しかもこの生徒、テストの前から「今回の定期テストでは、英語・数学・理科の3科目で満点をとる」と最初から公言していたので、まさに有言実行を成し遂げた結果となった。
ケアレスミスを減らすために
彼女が満点をとるためにやったことを書いてみよう。満点をとる子にとって、全ての科目を教科書やノート・資料集の隅々まで完璧に仕上げるということは、もはや当たり前。「これくらいでいいか」「まあこんなところはテストに出ないでしょう」という適当な勉強は当然しない。
いくら完璧にテスト範囲を仕上げても、やはり満点はそう簡単に取れるものではない。人間は誰でもミスをしてしまう。彼女にとっても同様で、一番の悩みのタネがケアレスミスによる失点だった。
理解不足や勉強不足でのミスはほとんど起きないが、計算ミス・問題の読み違えのミスなどのケアレスミスによる失点にはいつも悩まされていた。分かっているのにケアレスミスで点数を落としてしまう。満点をとるために、ケアレスミスをどう減らすか。それが課題だった。
ケアレスミスを減らすために、彼女がいつも意識していることがコレ。
テスト中はもちろんのこと、普段の自習中、塾でのちょっとした小テストなどからいつもこの3つを実践している。普段からケアレスミスの対策をすることで、だんだんと「ミスをしないクセ」がつくようになっている。
満点を目指さない限り、いつまでもミスをする
中1生や中2生の中でも、満点やそれに近い点数をとる生徒は多くいる。うちの近隣中学の定期テストは50点満点なのだが、50点満点にはいかなくても49点や48点など、満点まであと少し!というところにきている生徒がほとんどだ。
満点をとる生徒と48点〜49点で終わる生徒の決定的な違いはただ1つ。それは、「満点をとることを目標にしているか、していないか」の違いだ。
つい最近塾生と面談していて感じたことは、満点を目指す能力もあり、満点まであと少しのところにきている生徒でも、定期テストの目標点を「48点」とか「49点」とか、当たり障りのない点数に設定してある。50点満点をとると公言する自信がないのか、それとも1問や2問くらいミスすることが最初から前提にあるのかは分からない(多分両方だと思うが・・・)。
そんな生徒に対して言ったことがコレ。「満点を目指さない限り、これ以上伸びないよ。」
ミスが許される49点を目標にしている限り、先ほどの3教科満点の生徒のようにケアレスミスに対して真剣に対策しようとしない。ミスが許される49点を目標にしている限り、たとえ簡単なミスをしても目標点がとれれば満足してしまう。「ミスしないクセ」がつかないどころか、「ミスするクセ」ばかりがつき、しかも悪いことにケアレスミスに対してこだわらなくなってしまう。普段からケアレスミスに対する危機感がないので、入試などの大切なところでもケアレスミスを連発してしまうことになりかねない。
満点を目指す意義
満点と49点。その差はたった1点だ。通知表だと、満点をとっても49点をとってもどちらも「5」がつく成績だ。「どうせ5だったらいいじゃん。なんで満点にこだわらなければいけないのか」と思う人もいるだろう。
だが、トップ校を狙っている人は、学校の定期テストでは49点ではなく満点を目指しておきたい。その理由は2つ。
どんなテストでも満点をとるのは難しい。どうしてもミスをしてしまうのが人間だ。ただ、その“小さなミス”が入試では命取りなってしまうことだってある。小さなミスは、どんなテストでも満点にこだわり続けることで確実に減らすことができる。
公立トップ校を目指している人は、49点や48点ではなく50点満点をいつも目指す努力をして欲しい。50点満点を目指す姿勢が、君の勉強の仕方を変え、問題の解き方を変え、見直しの仕方を変えていく。