以前「勉強しているのに成績が上がらない5つの理由」の中で、アウトプットの重要性について書いた。このアウトプットとフィードバックの部分をもっと突き詰めて考えていくと、必ず成果の出る勉強方法に変わっていく。今日はそのことについてより詳しく書いてみたい。
アウトプットはとにかく量で勝負!
アウトプットはとにかく量で勝負だ。ここで「量より質がどうたらこうたら」とゴタクを並べても絶対に上手くいかない。アウトプットの量を増やすためにできることは次の3つ。
まず1つ目は説明するまでもない。とにかくたくさんの問題集を解きまくることは、アウトプットの量を増やすのには手っ取り早い。うちの中学部の教材が他の塾と比べて多いことや、毎回の授業で必ずテストを実施しているのもこの理由から。とにかく良質な問題(←※重要)を多く解くことで、アウトプット不足は解消される。
たくさんの問題集を用意できない場合は、同じ問題集を2〜3回繰り返して解くことでも、アウトプットの量を増やすことはできる。特に良質な問題集の場合だと、1度解いてハイ終わりは勿体なさすぎる。たまに、同じ問題集を解くと答えを覚えてしまうということで嫌がる人もいるが、答えというより解き方を覚えてしまうことこそ有効なのだ。
もう一つは、アウトプットせざるを得ない状況を積極的に作り出すということ。例えば、学校の授業で積極的に発言をする。模試や検定などを積極的に受けるなど。嫌でもアウトプットしなければいけない環境を自ら作り出すことが大切。
フィードバックは質勝負!
次にアウトプットに対するフィードバック。たくさんアウトプットをしても、フィードバックが全くないと成績は上がらない。フィードバックで大切なのは次の2つ。
まず大切なのは、アウトプットしたらできるだけ早くフィードバックをするということ。例えば問題集を解いたら、すぐに答え合わせをして、どこで間違ったのか、正しい解き方は何かをいち早く確認する。自分がどうやって解いたのかが思い出せなくなってからフィードバックしても、ほとんど効果がない。よく、「鉄は熱いうちに打て」というが、本当にその通りで、フィードバックにはスピードが重要。
そして、もちろんフィードバックは正確であることが最も大切。アウトプットの量を増やしても、フィードバックの精度が低かったりいい加減では意味がない。間違えたところのやり直しは正確に、徹底してやる。あるいは先生から正しい解き方を教えてもらうなど、アウトプットとは対照的に、フィードバックでは質を追い求めなければいけない。
まとめ
「アウトプットの量産」と「質の高いフィードバック」が大切なのは、何も勉強だけの話ではない。スポーツだって、英会話などの語学の習得だって、音楽だって、仕事だって、何かのスキルを習得するために必要なのは基本的にこの2つだ。つまり、この2つが抜けていると、何においても習得できないということ。
一生懸命やっているのに成果がでないという人は、一度アウトプットの量とフィードバック質の部分に着目して自分の勉強法を見直してみて欲しい。必ず、効果が出る。