神奈川県入試まであと93日。実質最後の定期テストがやっとこさ終わった中3生に恒例の「合格手帖」を配布し、受験勉強の計画の立て方やスケジュール管理の仕方、受験勉強のポイントなどを説明した。今日は、合格手帖の内容や中3生に話をしたことのうち、計画の立て方についてをまとめてみることにする。
受験勉強の計画の立て方
受験勉強は週単位で管理する。
入試まで93日、あと約3ヶ月だ。勉強の計画を立てるとき、月単位だと期間が長過ぎるし、日単位だと細かすぎる。そこで週単位で計画を立てよう。あと3ヶ月を週に直すと7日間×13週になり、受験勉強の計画が立てやすくなる。
週のはじめに今週やることをリスト化する。
まず、週のはじめに今週やることをリストアップしてみよう。そのとき、優先順位の高い順番にリスト化することが大切だ。ただ、受験勉強の優先順位はその時期によって、またその人によって微妙に変化するものだ。ちなみに受験までまだある程度の日数が残されている11月中は、苦手科目にまだまだガッツリと取り組むことができる。苦手科目のうち、今まで避けて通ってきた教科や単元に対して優先的に取り組んでいこう。
入試まであと100日!この時期からの受験勉強法。でも書いたが、リストアップするときは必ず具体的に書くこと。
本格的な受験勉強をはじめて間もない頃は、1週間でどれだけの計画を盛り込めば良いのかのさじ加減がつかみにくいだろうと思う。「全部できるかどうか不安だし、このくらいでいいかな」と少なめにToDoリストを立てる人もいるだろうが、リスト化したものは別にその週のうちに全てやりきる必要はない。その週のやり残しは次の週の最優先事項に繰り越せばいいだけの話なんだから、少し多すぎるかなという分量を自分に課すこと。
その日の勉強内容を記録する
週ごとにやることをリスト化したら、リスト内容を7日間で割り振って勉強していこう。今日は何をどれだけやったのか、何を何時間やったのかという日々の勉強内容も記録しておくとよい。うちの塾で配布している「合格手帖」は、週単位での勉強計画、自分の行動と勉強の記録をつけることができるように作っている。
勉強だけでなくダイエットでも仕事でも同じだが、記録するということは計画を管理する上で非常に重要な役割を果たす。
人間の日々の変化というのは見えにくく、毎日一生懸命勉強していても自分が成長できている実感というのはなかなか感じることはできない。しかし、自分がどれだけのことを積み上げてきたか、どれだけのことをやってきたかを毎日記録しておくことで、日々確かな成長を実感できるようになる。成長したと実感は、次の成長へのモチベーションにも繋がる。記録するということは、短いようで長い受験勉強に対してモチベーションを保つ手段でもあるということだ。
1週間の終わりに総括をする
週の終わりに、必ずその週の総括をする時間を設けよう。その週の時間の使い方はどうだったか、計画はどれくらい進んだか、勉強している際に新しく気が付いた課題は何か、今週勉強した内容はどの程度仕上がったかなどなど。その週にやったことを振返りながら総括をすることで、受験勉強の軌道修正をすることができる。週の総括は必ず書き残しておくことをおすすめする。「書く」という作業は、自分の頭の中にぼんやりとあることを明確化し、整理することができる効果がある。
うちの塾では、週ごとに生徒が書き記した合格手帖をチェックすることにしている。計画はきちんと立てられているか、実行できているか、この時期の勉強内容として不足はないか、その生徒の目標校合格へのレベルにふさわしいことをしているかどうかを事細かくチェックする。生徒自身での軌道修正の他に、私の軌道修正も加わることになる。
塾の内情をばらしてしまうと、うちの塾の入試対策の醍醐味はコレだと思っている。もちろん授業でも一生懸命入試対策をやる。でも、授業を受けている時間よりも、自習で入試対策をする時間の方が圧倒的に長いわけで、自習時間の入試対策のクオリティーを上げていくことが何よりも大切だと思う。
まとめ
このブログでも前の楽天ブログでも、何度も「計画を立てること」「記録すること」「総括すること」の重要性を書いてきた。受験勉強は特に、行き当たりばったりの勉強では思うような結果は得られないことが多い。行き当たりばったりではなく、「戦略的」に勉強するためにも、計画・実行・記録・総括はとても大切なことだと思う。
ウチの塾に通ってなくて「合格手帖」がない人って人でも、普通のシステム手帳でも代用できると思う(大学受験になると、システム手帳で勉強管理している人も実際多い)。明日からでも実行してみてはいかがでしょうか。きっと結果は変わると思います。