今年の中3生の中には学年トップ2がいる。2人とも女子。「神7」ならぬ「神2」だ。
昨年度の中3生は男子が強い学年だったが、今年の中3生はこの「神2」の女子が強い。今日はそのうちの1人の定期テスト対策ノートを特別公開してみることにする。
はい、これが学年トップの間違い直しノート。見づらいかもしれないが、目を皿のようにして見てください。
ノートを半分に区切り、右側に間違えた問題を書き、左側に間違えた問題のやり直しをしている。ただやり直しをするだけではなく、その問題のポイントやコツを自分の言葉でメモをしている。色使いも非常にシンプル。ポイントやコツだけ赤色の2色構成で非常に分かりやすい。この画像のノートは数学のものだが、英数国理社全ての教科で同じように間違い直しノートを作っている。
そりゃ学年トップとるわ。
一切の無駄を省いたシンプルな構成にして、あとで復習が非常にしやすいノートの書き方。勉強できない子にありがちな、「書いただけで自己満足しているノート」ではなく、「書くことで力が付き、またそれを復習することで更に力が付く」ようなノートだ。
この際なので、昨年度の中3生の学年トップのノートも公開してみることにしよう。入塾してからは校内でほぼ毎回学年トップの成績をとり、今年の春に厚木高校に進学した生徒の受験対策用の間違い直しノートだ。
この子のノートも先ほどの神2のうちの1人の女子のノートと、ノートを半分に区切って書く基本的な構成は同じ(←塾でそのように指導をしているから同じになる)。このノートは模試直し用のノートなので、長過ぎる問題文はある程度省略してある。この場合復習用には使えないかもしれないが、その代わりやり直しの部分が凄い。間違えた問題の解き方を、時には図を使いながら非常に詳しくまとめてある。
「間違い直しノートを作れ」というと、やり直し部分に解説に載っているものを丸写しするということをやってしまいがちなんだけれど、この子のノートは解説を全く写したりしていない。自分の頭の中にある解き方を、図にし、言葉にし、整理されている。つまり、自分で解説を書いてみることで、頭の中を整理しながら間違い直しをしているノートだ。
そりゃ厚木行くわ。
塾生にも何度も言っているが、勉強ができるようになりたいのなら、勉強できる子がやっている勉強法をまず真似てみることが近道だ。勉強できない子は、間違い直しノートを形だけ作ったり、答えだけ書いて全く意味のないノートの作り方をしてみたり、もしくはそもそもノート自体を作っていなかったりで、わざと勉強ができないようにしているとしか思えないような勉強法をしている。
間違えた問題が次にできるようになることで、成績というのは上がっていく。つまり間違い直しノートに本気で取り組んだら、必ず成果が出ます。学年トップのノートから得られるヒントはたくさんあるハズ。