塾講師として何百人もの受験生を見てきた経験から言うと、入試の合格発表当日を迎える前から、どういう受験生が合格するか、またどういう受験生が合格しないかということは、日常の塾生の様子を見ているとおおよその検討がついてしまう。それというのも、合格する受験生は合格すべくして合格しているからで、合格しない受験生は不合格になるべくして不合格になっているからであり、合格・不合格には偶然の産物はほとんど見られない。
そこで今回は、合格する受験生の特徴と、不合格になってしまう(または第一志望校を諦めなくてはいけなくなる)受験生の特徴をそれぞれ10個ずつ、表にしてまとめてみた。
志望校に合格する受験生の特徴 | 受験に失敗する受験生の特徴 |
塾を巧みに利用し、精神的に自立している | 何でも塾任せにし、塾に依存しきっている |
できない原因を自分の責任と捉えることができる | できない原因を他人のせいにしてしまう |
効果的な勉強法を積極的に取り入れようとする | 効果が出ていなくても自分の勉強法に固執してしまう |
わからないことをわからないままにしない | わからないことをわからないままにしていても平気 |
全ての科目の基盤になる国語の学習を重んじる | 全ての科目の基盤になる国語の学習をなめてかかる |
どんなことがあっても自分で決めた計画を実行する | 計画を立てても常に計画倒れになる |
不得意な科目に真っ先に取り組む | 不得意な科目をいつまでも放置する |
間違った原因を自分で分析しようとする | 間違った原因を分析しない |
時間の大切さを理解しており、メリハリのある生活を送る | 時間は無限にあるものだと思い込み、ダラダラした生活を送る |
講師の指示ややり方に素直に従う | 講師の指示ややり方に従おうとしない |
これを読んでいる人は、10個中いくつ「志望校に合格する受験生の特徴」の方にあてはまるだろうか。
全て当てはまったという人は、このまましっかりと志望校合格に向けての勉強を続けていけば大丈夫だ。当てはまったのが3個以下という人は、このまま勉強を続けていても、志望校に合格する可能性は正直低い。まずは勉強する姿勢や心構えから見直した方がいいだろう。
うちの卒塾生でも、トップ校に合格していった生徒は「志望校に合格する受験生の特徴」のほとんどにあてはまっていた。学習に対しての普段からの心構え一つ見直すだけでも、志望校合格に一歩(いや十歩くらい)近づくことができるだろう。