自学自習初心者の1年生に出した3つの「ダメ出し」。

6/3の日曜日からメイン中学の定期テスト勉強会「カンヅメ」がスタートしました。

つい最近「最初から自学自習ができる子どもなんているわけがない。」という記事を書きましたが、今回が定期テスト初体験となる中1生には、カンヅメを通して自学自習とは何かを徹底的に教え込んでいます。

正しい勉強の仕方を教える最も効率的な方法としては、まずは実際に自主学習をやらせてみます。その間、生徒の一挙手一投足をじっと観察します。もしも間違った勉強をしていたら、その場でダメ出しをし、なぜそれが間違っているのかという理由と、じゃあどうすれば良いのかという解決法をを教えます。そのとき、注意された生徒以外の中1生にもその内容を共有します。そして正しい方法で勉強させるというサイクルです。

根気と時間はかかりますが、これを繰り返していくことで、生徒は1年もかからずに自学自習の基本の「型」を学びます。身に付けた「型」を、2年生3年生と学年が上がるにしたがって、自分流に少しずつアレンジしていきながら、自分なりの勉強方法を身につけていくのです。

今日は、初日の勉強会で私が中1生にした数々のダメ出しの中から、3つをピックアップして記事にしてみたいと思います。

勉強で一番危険なことは、できるという思い込み

ふと見ると、理科の教科書を一生懸命読んでいた子がいました。特にメモを取るでもなく、線を引いているのでもなく、ただ読んでいるだけです。教科書を読むのももちろん勉強のうちなので、読んだ内容が頭に入っているのであれば問題はありません。

50分の間延々と理科の教科書をただ読み続けた彼は、5分間の休憩を終え、次の50分間の自習時間が始まると、今度はおもむろに社会の教科書を広げ、また先ほどと同じスタイルでペンを置いたまま読み始めました。

ここで私がヤジを飛ばします。

「インプットの勉強をした後は、必ずアウトプットすること。インプットとアウトプットは必ずワンセットにする。そうしないと、分かったつもりになってしまう。さっきの時間で理科の教科書を読んだのだから、次の時間は読んだ範囲の問題集を解いて理解度を確認し、知識を定着させるべきだ。」

このヤジの後、彼は素直に社会の教科書を閉じ、理科の問題集を解き始めました。

勉強で一番危険なことは、「できる」という思い込みです。「なんとなく、これで大丈夫だろう」「まぁどうにかなるだろう」という状態で本当にうまくいくことはあまりありません。

この思い込みを防ぐためには、必ずインプットの後にアウトプットをすることです。テスト勉強において、「できる」ということは「自分の力で問題を解けること」を意味します。「覚えたから大丈夫」「教科書を読んだから大丈夫」ではなく、「教科書を読んだ範囲の問題が自力で全部できるようになったから大丈夫」という状態にすることです。

答え合わせと間違い直しはこまめにやる

学校の問題集を解いているとき、最初に何ページもどんどん解いてから、あとでまとめて答え合わせをしている生徒がいました。

すかさずヤジが飛びます。

「答え合わせはこまめにやれ。最低でも見開き2ページ解いたら1度答え合わせをすること。答え合わせを後回しにする人は、“やっつけ作業的”にその問題集を解いている証拠だ。真剣に問題と向き合っている人の場合、必ず答えが合っているか気になる。それを確認しないと、気になって先に進めないハズ。もしそれが気にならないのなら、残念ながら勉強できるようにはならない。」

このヤジのあと、全員こまめに答え合わせをするようになりました。やっぱり中1は素直ですね。

『鉄は熱いうちに打て』というのと同じです。答え合わせややり直しは、自分がどのように思考し、どう問題を解いたのかを鮮明に覚えている時に行うのが最も効果的です。応用問題など難しい問題の場合、見開き2ページと言わず、1問ずつ答え合わせをしながら確認してもいいくらいです。

どんな種類の勉強をしているのか、常に意識する

またある子は、社会の資料集と問題集の両方を開き、資料集を見ながら問題集を解いていました。自学初心者の中1は、全く悪気なく普通にこういう勉強をしてしまいます。だから最初の勉強会で、こういう悪い習慣の芽をできるだけ摘んでおかなければいけません。

私のヤジが飛びます。

「インプットとアウトプットを同時にしても全く意味がない。今自分はどんな種類の勉強をしているのか、何のためにその勉強をやっているのか、常に考えることが大切。インプットをやっているのなら、インプットに徹する。徹底的に知識を頭に入れる。アウトプットをやっているのなら、試験のときと同じように自分の頭だけで考えろ。」

今自分がやっている勉強は何のために行っているのか。知識を入れるための勉強なのか、物事を整理するための勉強なのか、知識を定着させるための勉強なのか、理解を確認するためなのか、間違いを正すための勉強なのか…。

筋トレも、このトレーニングはどこの筋肉に効くのか、今どの部分の筋肉を強化しているのかということを意識するのとしないのでは、全く効果が違ってくると言います。勉強でも全く同じです。今やっているのは何のための勉強なのか、これをやることで何になるのかを考えるのと考えないのでは、そのやり方も、効果も、まるで違ってきます。

まとめ

うちの塾のカンヅメを見学された他塾の先生方は、決まって「すごいですね。みんな自学自習ができていますね。」と感心されますが、最初からできているわけではありません。やってみせては注意して、またやってみせては注意して…を繰り返していくことで、最終的に定期テスト勉強であれば自分で勉強できるようにまでになっています。

日曜日のカンヅメの勉強時間は50分×8コマの計400分です。ほとんどの中1生にとって、それだけの長時間勉強するのも初めての経験です。最後の方はみんなグロッキーになっていましたが、これもだんだんと慣れてきます。長時間勉強に耐えられる「勉強体力」が身につくと、400分程度の勉強は何でもなくなるはずです。今は信じられないかもしれませんが(笑)。

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