正答率割合をグラフ化してみたら、トップ校攻略の戦略が見えてきた(数学)。

前回のブログ「神奈川の公立トップ校を目指す人が最重視するべき科目は!?」の中で、公立トップ校を目指す上位層は英語ができて当然だということを書きました。

今日のブログでは、もう少し平成31年度入試(2019年度入試)神奈川県公立高校学力検査の結果を掘り下げることで、神奈川県の公立入試の特徴と戦略を考えていきたいと思います。今回の切り口は、「教科ごとの正答率の割合」です。

教科ごとの正答率の割合をグラフ化してみた

県教委から発表されている「平成31年度神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果」を元に、各教科の正答率の割合の分布についてグラフにまとめてみました。
参照:平成31年度神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果

それがコチラ↓

このようにグラフ化してみると、色々なことが見えてきます。今日のブログでは数学に絞って分析していきたいと思います。

数学の県平均は高いのにトップ層が得点できない理由

前回のブログでも少し触れましたが、今回の入試数学の県平均は50.3点と他の科目と比べても決して低くはありませんでした。それにも関わらず、偏差値70の最上位層でも数学の平均点が67.0点と7割にも届かず、県平均はそこそこなのにトップ層は得点できないという結果となりました。

この現象の謎は、上記正答率の割合グラフで明らかになります。水色が数学のグラフですが、誰もが正解できる正答率が90%以上の簡単な問題と、ごく僅かのトップ中のトップしか正解できない正答率10%以下の割合が、他の科目に比べて明らかに高いことが分かります。

グラフから読み取れるように、数学では正答率が90%以上の割合が最も高く、問題数では7問と全体29.2%を占め、配点では22点分に相当します。他の科目を見てみると、正答率が90%以上が存在したのは数学の他には国語だけ。超易化したと言われた理科だって、正答率90%以上の問題はゼロでした。つまり、低学力層にとって、数学は5科目の中で最も得点しやすい科目なのです。

しかし、正答率90%以上に続いて割合が高かったのが、正答率10%未満の割合で、問題数では全体の25%、配点では29点分に相当します(なんと全体の4分の1以上!)。他の科目を見てみても、正答率が10%未満の問題が存在するのは数学のみです。しかも、一般的に平均的な難易度とされる正答率50%や60%の問題が数学にはありません。

このように数学の正答率を分析すると、めちゃくちゃ簡単な問題の正答率90%以上と、めちゃくちゃ難しい問題の正答率10%未満の問題がほとんどで、一般的な難易度の問題がないということが見えてきます。

この結果どんなことが起こるか。それは、どの偏差値帯でも数学では差が付きにくくなるということです。

トップ層の数学戦略

うちのトップ校を目指す塾生にはよく、「神奈川の入試数学で他の人と差をつけたかったら、数学がちょっとやそっとできるレベルでは通用しない。100人に3人とか2人とか、そのレベルにならないとダメだ」と言っています。

もしあなたが数学が苦手なら、数学で勝とうと思ってはいけません。数学は他の人と同じくらいの平均点をとることを目標にし、簡単な問題を絶対にとりこぼさない練習をすること。その代わりに、他の科目(理社)で差をつけることを考え、そちらに時間をかけた方がうまくいきます。

ただ、もしあなたが数学が得意で自信があり、数学で本当に高得点をとることができたなら、それは圧倒的な強さになります。数学が得意な人、正答率10%未満の問題で得点したい人は、平面図形・空間図形のような図形問題に力を入れましょう。正答率10%未満の難問のほとんどが、図形問題です。逆に言うと、図形が得意な人なら、数学で圧倒的に勝てる可能性があります。

具体的な方法は今は省きますが、図形に力を入れるためには3年生の内容をいち早く勉強し終える必要があります。入試数学のほとんどが、3年生後半に勉強する相似・三平方の定理が絡む内容だからです。

まとめ

今日の話を簡単にまとめます。

  • 上位層ほど数学でとりにくいのは、正答率10%未満の問題が全体の4分の1以上を占めるから。
  • それゆえ数学で勝つためには、生半可な数学の力では通用しない。
  • 数学苦手なヤツはとりあえずその高校の平均目指せ。
  • 数学で勝ちたいのなら3年後半に習う図形を極めろ。

他の科目については、また次回以降に。

ということで今日はこの辺で。ばいばい。

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