本日3月11日、9期生の卒塾パーティー及び卒塾式を執り行いました。
毎年同じことを書いていますが、うちの塾は、小学生も中学生もクリスマス会やハロウィンパーティーなどのレクリエーション的な行事は一切排除し、「塾は勉強するところ」という姿勢を貫いています。塾内で唯一行うレクリエーションが、最後の卒塾パーティー・卒塾式ということです。今まで通ってきてくれた塾生への労いと、うちの塾を信じてお子様を預けてくださった親御様への感謝の意味を込めて、最高の卒塾パーティー・卒塾式になるよう、合格発表から今日までの約2週間、卒塾式の色々な準備に全力を注いでいます。
毎年の卒塾式の目標は泣かないこと。今年で9回目の卒塾式になりますが、未だに目標が達成されたことがありません。特に9期生は、一番付き合いが長い塾生で6年間です。この場所で一緒に密度の濃い時間を過ごし、時には怒ったり泣いたりぶつかり合ったりしながら、彼らの成長を間近で見てきました。そんな9期生たちとその保護者様が一同に会する場で、一人ひとりに卒塾証書を読み上げて手渡す時、それぞれの生徒が入塾してきた頃からの思い出が走馬灯のように頭を巡り、嫌でも涙腺が崩壊してしまいます。
うちの塾は自他共に認める厳しい塾です。それなのに、毎年の卒塾アンケートに「あたたかい塾」と書いてくれる方が必ずいます。うちの塾があたたかいと感じるとすれば、それは、塾生たちの気持ち、そして影で支えていただける保護者の方々のお心遣い、また卒業してから何年経っても後輩たちを気遣ってくれる卒業生たちの気持ちがあたたかいからです。最後にサプライズでプレゼントしてくれた色紙も、ビックリするほど手が込んでいて、生徒たちのあたたかい気持ちが伝わってきます。
こんなあたたかい生徒たちと、この場所で、同じ目標に向かって共に闘いながら非常に密度の濃い時間を過ごせたこと。
とても幸せに思います。
9期生たちは今日、この塾を卒業し、それぞれの道への第一歩を歩み始めました。もうこれからは先生と生徒の関係ではないので、彼らに教えられることは何もありません。しかし、共に同じ時を過ごした「仲間」として、人生を少し長く生きている「先輩」として、時には相談に乗ったり、支えてあげられることはできます。もしも、それぞれの道で迷ったり、立ち止まったりすることがあれば、中学生の頃頑張った自分に会いに、ふとこの塾を訪れて欲しいと思います。
卒塾おめでとう。
今までありがとう。
最後に、9期生のある保護者の方から頂戴したメッセージを、ここに掲載させていただきます。3人のきょうだいに通っていただき、慧真館が開校した初年度からのお付き合いになる保護者様です。ある意味で、私たちよりも慧真館のことをよくわかっていらっしゃるのかもしれません。
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のべ12年!!本当に本当にありがとうございました。
どっぷり慧真館のお世話になった我が家は、娘の卒塾で、どこかポッカリと穴が空いてしまった様な気がしていて、もう通塾しないのかと思うと、寂しさと同時に不安でいっぱいです。本当は高校生の部を開設してほしいのですが・・・。
どんな小さなテストでも再試をして、絶対わからないままにさせないこと、親以上に子供と本音で向き合って指導してくださること、等々。決して厳しい塾ではなく、愛情深い塾だったのだと思っています。
この塾で育った子供たちも、勉強はこうやるものだと慧真館スタイルが当たり前だと思っています。だからこそ、自分はこれだけやってきたのだとという自信をもって、入試に臨めたのだと思います。
一番勉強が不安だった娘が、まさかの秦高生!!慧真生だったと自信をもって卒塾できます。この塾を通じて、勉強だけでなく精神的にもとても強くなったと思います。今後も、娘が夢に向かって頑張る姿を見守っていきたいと思っています。
最後になりましたが、毎年これだけの労力を費やして生徒と向き合ってくださり、心身共にボロボロだと思います。
どうかどうか、ご自愛ください。
本当に本当にありがとうございました。
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保護者様にも、アロマデフューザーやカレーセット、お菓子の詰め合わせなど、本当にたくさんのお心遣いをいただき、いくら感謝してもしきれません。
ありがとうございました。
湯山もカレーを片手に喜んでいます。
さて、次は10期生の出番!
9期生たちが書いてくれた後輩へのメッセージも、今日の授業で早速10期生たちに全て紹介しました。
慧真館生の意地と、誇りと、そしてあたたかい気持ちを受け継いで、ここからは10期生の物語が新たにはじまります。