神奈川県の公立入試まで残すところあと30日。まさにラストスパートのこの時期に適切な勉強法を書いてみる。
理社を中心に、苦手だと思う単元を具体的に書き出してみる。
まずは、何が出来ていて何が出来ていないかをハッキリとさせないといけない。そこで、自分で苦手意識のある単元を箇条書きにして書き出してみることをオススメする。箇条書きにする際に気をつけなければいけないポイントは、出来るだけ具体的に書くということだ。例えば、「社会の歴史」と漠然と書くのではなく、「歴史の江戸末期〜明治初期にかけて」、理科だと「中1の光」ではなく、「光の範囲の凸レンズ」など、具体的であればあるほど勉強がしやすい。
また、欲張り過ぎも禁物だ。この時期は特にあれもこれもやらなければいけないという感覚に陥ってしまいやすいが、残り時間は限られている。残り時間を考えて、何を差し置いてもこれだけはやらなければいけないと思うものを優先的に書き出してみよう。そして、書き出したものに優先順位をつける。基本から確認しなければいけないものほど、優先順位は高いはずだ。こうしてリストを作り、あとは優先順位の高いものから苦手を潰していく。これで、あと30日でも理社はまだまだ伸びるハズだ。
過去問や模試など実戦的な問題を解く。
過去問や模試等を利用し、実戦的な問題を多く解こう。「そんなこと分かっているよ!」と言われそうだが、この時期に過去問や模試などを解く理由まできちんと理解しているだろうか。それを理解しているのといないのでは、効率がまるで違う。この時期に実戦的な問題をやる理由は次の3つ。
1つ目は、時間配分や問題形式など、実際の入試問題の予行演習をするため。これは説明する必要もないだろう。
2つ目は、毎日バランスよく受験勉強をするため。入試問題には、各教科、全ての単元がバランスよく出題されている。例えば社会の入試問題だと、どの都道府県の過去問でもどんな模擬テストでも、必ず地歴公民がバランスよく出題される。自分で勉強をしていると、歴史ばかり一生懸命やっているうちに公民がスッカリ抜け落ちていた、などということもありがちだが、入試問題を解くことで偏りのない勉強が出来るというわけだ。1科目50分で、全ての問題にバランスよく触れることが出来る過去問は、ラストスパートの時期の絶好の教材だと言える。
3つ目は、自分では気が付いていない知識の「穴」を見つけるため。先ほど、苦手単元を具体的にリスト化するというアドバイスをしたが、自分で苦手だという認識がなくても実はいろんなところに知識の「穴」が空いている。それは、「穴」が実際に見つかるまで、自分では気が付かない。入試において、これが実は一番怖い。この知識の「穴」を見つけるには、実戦的な問題を多く解いていくしか方法はない。
この時期に出会う問題は「一期一会」だと思え!
今日の中3にも同じことを言った。この時期に出会う問題は、受験までもう二度と出会うことがないかもしれない。もしかしたら、今この瞬間が、この問題を解く最後の機会になるかもしれない。そう思いながら、丁寧に問題を解き、できなかったところを確実にできるようにしていくこと。
まとめ
つらつら書いてきたが、3行でまとめると、
「苦手意識があるものが残っているなら、それをまず徹底的にやれよ。で、それと並行しながら過去問や模試で実戦的な問題を多く解け。この時期に出会う問題は、これが最後だと思って丁寧に取り組め。」ということ。
泣いても笑ってもあと30日。残り時間が少ないのは皆同じ。でも、長い間塾講師をしてきた経験から言うと、30日でも伸びる子はまだまだ伸びる。上記のやり方で、しっかりと時間をかけることができればまだまだ伸びる余地はある。頑張れ、神奈川県の受験生!