今日はゴールデンウィーク明けの最初の中3の授業でした。
春期講習〜4月と、勉強の仕方や復習不足など、散々怒られっぱなしだった中3生。このブログでも何度も書いてきましたが、彼らの現時点での能力と志望校との差を考えると、チンタラやっている場合ではありません。それ故、どうしても指導が例年よりも厳しくなってしまいます。
例年だと夏期講習から始める英語の文法特訓も、今年の中3生に対しては春期講習からという異例の早さで開始しました。英語は夏までが勝負の科目です。夏以降になると、かなり頑張らないとなかなか伸びないのが英語の特徴です。さらに、英語を夏までにある程度仕上げておけば、受験勉強の追い込み期に英語にかかる時間を、追い込みが効く理社や数学に回すことができます。公立トップ校を目指す受験生は、英語をいかに早期のうちに仕上げるかが受験を成功させる鍵なのです。
そのことをよく説明し、春期講習からうちの塾オリジナルの入試対策文法テスト(通称「文法特訓」)に取り組んできました。英語の文法は、並び替えにしても適語補充にしても、なぜその答えになるのかを文法的に説明できなければ、入試で通用する英語の力は身につきません。「間違えた問題は、きちんとなぜその答えになるのかを説明できるように復習しなさい。説明できない場合は、必ず質問に来ること。」と、1ヶ月強の間に多分100回くらいは言ったでしょうか。それでも、最初のうちはなかなかその通りにできない生徒が多く、それどころか復習すらサボってしまう子もいたりして、その度に何度も何度も檄を飛ばしてきました。やらなければいけないと分かっているのだけれど、なかなか行動に移せない生徒については、「毎日塾に来て勉強すること。週に1度、文法特訓の復習ノートを提出すること。」を義務付けたりもしました。
GW明けの今日は、4月分の文法特訓のまとめテストです。もちろん、GW前から、いやそれ以前から、GW明けにまとめテストを行うのでしっかりと勉強しておくことは伝えていました。だからできて当然と言えば当然です。でも、今年の中3生の学力と意識レベルを考えると、きっとダメダメなんだろうなと思いながらテストを作成していたのが正直なところです。
ところがどっこい、蓋を開けてみれば全員合格点を上回っていました。
なかなかやるじゃん!中3生!!
歴代の中3生から比べると、本当にちっちゃい他愛もないことなのですが、しかもできて当然なのですが、GW中もけなげに頑張った想像すると、ものすごく嬉しい気持ちになります。素直に褒めりゃいいのに、なかなかそうしない自分にも多少嫌気がさしますが、油断すると表情が緩んでしまうのを必死でごまかしました。
ついでに言うと、英語だけでなくて、抜き打ちで実施した国文法のテストもよくできていました。つい数ヶ月前の彼らからは、決して想像できない成長っぷりです。
勉強を「きちんと」やること。
「きちんと」や「しっかり」という言葉は、非常に曖昧で抽象的です。それゆえ、人によってその言葉の捉え方も全く違う。こちらが「きちんとやりましょう」と言っても、中学生の思う「きちんと」は大人が思う「きちんと」のレベルに全然達していなくて、そのせいでいろんな誤解が生まれてしまう。
自分たちの「きちんと」レベルがいかに甘いか、いかに通用しないかということを把握させること。そして、受験に通用する「きちんと」レベルとは、世間一般の「きちんと」レベルはどれくらいなのかを理解させること。これを繰り返すことで、中学生の「きちんと」レベルは少しずつ上がっていきます。中3生の「きちんと」レベルも、この1ヶ月でかなり上昇してきました(今までが低すぎたという話もありますが・・・)。
学力レベルは低いですが、素直にやろうとするのが今年の中3生の良いところです。うちの塾のカリキュラムを「きちんと」こなしていけば、トップ校に合格する力は付きます。きちんとレベルを落とさないように、これから更に向上させていきましょう。