受験勉強に計画性と一貫性を生む「合格手帖」の使い方

2019年11月7日

神奈川県の公立高校入試まであと100日を切りました。当塾では毎年、入試まで100日を切ったあたりから、受験生に「合格手帖」を配布しています。

通常手帳というと予定を書き込むものですが、この合格手帖には未来の予定ではなく、今日はどんな時間の使い方をしたのか、何をどれだけ勉強したのかを1日の終わりに記録するものです。

なぜ予定ではなく終わった時間を記録するのか。それは、この合格手帖の目的が、「スケジュール」を管理するためのものではなく、「時間」を管理するためのものだからです。

時間を制するものが、受験を制す。

合格手帖の最初のページには、「時間を制するものが、受験を制す。」と書かれています。

夏を制するものではないんですよ。夏じゃなくて時間です。入試当日までの限られた時間を、上手に効率よく使える受験生が、受験を制するんです。

なのに時間って厄介なもので、受験勉強においてめちゃくちゃ大切なファクターにもかかわらず、次の瞬間消えてなくなってしまうんです。なので時間が有効に使えているかどうかを点検し、計画的に物事を進めていくためには、時間を記録するしかないんです。

今日自分はどんな時間の使い方をして、どれくらいの時間を何に費やしたのか、毎日記録していくことで、自分の時間の使い方を点検し、行き当たりばったりではなく計画的に勉強を進めていくことができるようになります。

それが、合格手帖を記す目的です。このブログでは、当塾オリジナルの「合格手帖」の中身を公開しながら、受験の計画的かつ戦略的な戦い方のポイントについて書いてみます。

勉強計画は1週間ごとに立てろ

受験勉強は長期戦です。短期戦の定期テストのように、とにかくワークをこなしたり、過去問を解いておけば大丈夫というものでもないし、無計画でもなんとかなるというものでもありません。長期戦の受験を効率的に戦うには、ある程度の計画性がどうしても必要になります。

でも、計画が大切だからといって、今から100日先の計画まで立てられるわけありません。1ヶ月先まででも難しいでしょう。

なので、受験勉強は1週間を1タームとして考えます。今週1週間、各教科何を強化していくか、何に取り組んでいくか、優先順位が高いものから順にリスト化していくことで計画を立てます。

右端の「今週のToDoリスト」の欄がそれにあたります。まず、その週の初めに、このToDoリストを書き出すことから初めてください。

日々の勉強計画を記録する

計画を立てた後は実行あるのみ。週ごとのTodoリストに沿って勉強していきます。

このサンプルのように1日の終わりにその日の行動、勉強した科目・内容、勉強時間を記録していきます。記録しながら、その日の時間の使い方、勉強の内容を点検してください。その反省は、次の日の行動に反映していきましょう。

「3日前の夕飯に何を食べた?」と聞かれても思い出すのは大変だけれど、毎日何をどれだけ食べたかを記録しておけば、計画的に食事をとるようになり、ダイエットの成功率もグンと上がるそうです。

勉強もそれと同じです。何にどれくらい時間を使ったかを毎日記録していくことで、日々の勉強に連続性と計画性が生まれます。

1週間ごとにふり返る

1週間が終われば、その週のToDoリストの達成度を書き込みながら進捗状況を整理したり、1週間の各科目の勉強時間を計算してみたりしてその週を振り返ることで、週間計画を修正・調整していきます。

ちなみに当塾では私が1週間ごとに塾生1人1人の合格手帖のコメントを書き入れることでフィードバックを行い、進捗状況や勉強内容に問題がないかどうかをチェックしていきます。

トップ校にぶっちぎりで合格した卒塾生の合格手帖公開

ここで、数年前の卒塾生が実際に記録していた合格手帖の一部を見てみましょう。

この卒塾生の合格手帖の注目ポイントは3つです。

  • 早寝早起きをはじめとする規則正しい生活
  • 取り組んだ内容・ページまで細かく記録
  • 十分な勉強時間

受験生だからって、睡眠時間を削って深夜まで勉強するのは禁物。睡眠不足は勉強の質を著しく落としてしまうし、体調を崩すと勉強どころではありません。

また、取り組んだ内容を「数学」や「英語」のような科目名だけでなく、どの単元を何ページ取り組んだのかまで細かく記しておくと後から振り返りやすく、勉強計画がさらに立てやすくなります。

この卒塾生の合格手帖で最も注目してもらいたい部分は、なんと言ってもその勉強時間です。冬休み中ということもありますが、寝食以外のほとんどの時間を勉強に費やしています。

もちろんこの元塾生は、県内の某トップ校に余裕で合格していきました。

これまで多くの塾生が記した合格手帖を見てきましたが、勉強時間と合否の結果あるいは合格した学校の偏差値はおよそ比例します。合格手帖を活用して勉強時間を確保し、行き当たりばったりではなく一貫性と計画性を持った勉強をすることで、着々と偏差値を上げています。

まとめ

受験勉強は、ただガムシャラにやればいいってものではありません。また、塾から与えられたものを、何も考えずにただこなせばいいというものでもありません。

自分に何が必要なのか、この勉強は何のためにやっているのか、いちいち自分のアタマで考えながら勉強することが、受験勉強で最も重要なことです。合格手帖は、塾生一人一人が、自分の受験勉強を自分のアタマで考え、自分の時間を管理し、行動するためのツールとして使っています。