2日目の特色入試も終了しました。あとは面接試験のみです。うちの塾でも、先ほど最後の面接練習を終えました。最初は蚊でも鳴いているのかと思うほどの小さな声でボソボソ話していた子も、今日の最後の面接練習では堂々とした聞き取りやすい声で話すことができていました。
毎年思うことですが、受験は本当に子どもを成長させてくれます。学力の向上はもちろんのこと、勉強の仕方や工夫、自分の弱点と向き合うこと、自己分析や対人コミュニケーションなど、どの要素をとってもつい半年前とは別人のようです。人は、負荷がかかってこそ内面的な成長ができます。受験勉強がよい「負荷」となれば、子どもはビックリするほど成長するのですね。
さて、特色を受けたうちの塾生たちの感想です。
湘南受験生
・思ったよりもかんたんだった。特色では差が付かないと思う。
・最初の問題がかんたん過ぎて拍子抜けしてしまった。
・技能科目の中で美術がでたけれどかんたん。
・ややこしい問題(光の問題)は最初から捨て問にした。
小田原受験生
・今年のテーマは「魚」。
・文系科目が多くて良かった(文系よりの生徒)。
・最初の古文がかんたん。
・理系で難しい問題があったけれど、適当に埋めた。
・理系のミツバチの巣の問題ができなかった。
・最後の英作文はかんたんすぎ。15語以上じゃなくて30語以上でもいいと思う。
私も全部解いたワケではないので何とも言えませんが、ザッと見た限りはよく出来ているんじゃないかなと思います。湘南は去年の特色よりかんたんになったかな。小田原は例年通りという印象でしょうか。
5教科の自己採点平均
うちの塾生たちの自己採点の平均を載せておきます。
英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 社会 | 合計 |
89.6 | 82.6 | 94 | 76.3 | 83.3 | 424.3 |
「理科が難しかった」というワリには、まずまずできていたんじゃないかなと思います。ちなみに、理科の難しさは「理科的」な難しさではありません。必要な知識や理科的な思考は基礎的なものです。あれは、「情報活用的」に難しいのです。与えられた情報をすべて問題に活用できるか、情報からどう思考をしていくかというところが厄介な問題でした。国語は記述が多かったですが、国語力のある子であれば、何も難しいことはなかったです。平均点は国語が一番高いですね。
うちの塾では、全国入試問題を使って受験対策をしているのですが、やはり全国入試をやり込んでいれば、神奈川県の入試が少々難しくなっても、今回の数学のように傾向が変わっても、全く動じることはありません。
このブログでも何度も書いていますが、今の神奈川の公立入試問題は、新入試制度になる前の神奈川県の入試のように、小手先だけのテクニックや勉強量で何とかなる入試ではありません。電話帳のように分厚い全国入試問題集と向き合い、解いてはやり直し、基礎ができていないところは基礎に戻って勉強し、時には分野別に解いたり、また時には通しで解いたりしながら、どんな問題にも対応できる本当の実力を養ってきたからこそ、今の難しくなった神奈川県の入試問題にも対応できる実力が付いているのです。ある子は、47都道府県の全国入試を2周もやっています。こんなにもやっている受験生は、神奈川県内全体を探してもそんなにいないでしょう。
自己採点の点数を聞いたとき、「こんなに取れたの?」と思わず驚いてしまったのですが、逆に生徒から「もっと取れないと思ってたんですか?」と言われてしまいました。もっと自分の生徒を信じてやらないとダメですね。どんなに難しくなっても大丈夫なように、目標点数も高めに設定して(というより本当のボーダーを内緒にして)質の高い勉強と圧倒的な量をしてきた塾生たちです。よく考えたら、取れないワケがないんです。
あとは結果を待つのみ。5年連続全員合格を信じています。
2015年度合格済みの子たち:
国立沼津高専合格