※最新速報(2月6日時点)はコチラ→「2015年度神奈川県公立高校倍率確定!」
1回目の倍率が出ましたね。
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p874269.html
・普通科全日制はココ
・普通科専門コースはココ
・普通科単位制や総合学科などはココ
この倍率で、これから志願変更を考えていく人も多いと思いますが(ちなみにうちの塾生はみんな第一志望を貫くそうです)、とりあえず今回の倍率をうけていろいろ分かることをまとめてみたいと思います。
H27年度近隣上位校倍率(1月30日時点)
まずは慧真館近隣の公立上位校及びうちの塾生が受験する高校をピックアップして、前年度の倍率と比較してみます。
※△…前年度よりアップ、=…前年度と同じ〜±0.02まで、▼…前年度よりダウン
高校名 | H27年度(1月30日時点) | 前年度倍率 | 前年度比 | ||
定員 | 志願者数 | 倍率 | |||
湘南 | 358 | 703 | 1.96 | 1.75 | △ |
厚木 | 358 | 478 | 1.34 | 1.35 | = |
小田原 | 318 | 452 | 1.42 | 1.17 | △ |
平塚江南 | 318 | 384 | 1.21 | 1.18 | △ |
秦野 | 358 | 414 | 1.16 | 1.36 | ▼ |
海老名 | 398 | 446 | 1.12 | 1.28 | ▼ |
大磯 | 278 | 318 | 1.14 | 1.09 | △ |
西湘(一般) | 278 | 277 | 1.00 | 1.15 | ▼ |
西湘(理数) | 39 | 37 | 0.95 | 1.08 | ▼ |
暫定倍率が発表されたときから小田原高校の人気は高かったのですが、やはり今年は小田原高校が例年以上に人気があるようです。ちなみに新入試制度になってからの小田原高校の倍率は、前年1.13倍、2年前1.17倍だったので、やはり今年の倍率の高さが際立っています。やはりアレでしょうか、嵐のニノのドラマの影響でしょうか。嵐効果ハンパないですね。別に小田原高校に入ってもニノに会えるわけじゃないですよ。しかも、あのドラマの本当の舞台は小田高じゃなくて日本一の難関私立の開成高校なんだけどな。
「倍率が高くなると入試が難しくなるのはなぜかを説明してみる。」でも書きましたが、倍率が高くなると合格ラインが上がります。前年度や2年前では「こんな点数でも小田高に受かるのか」という人でも合格していましたが、今年はそうはなりません。低い偏差値からの逆転合格は難しくなるということです。
他の近隣上位校はというと、西湘が一般でも理数でもなんと現在のところ定員割れを起こしています。とは言え定員まで一般であと1名、理数で2名なので、最終的には定員割れにはならないと思いますが、それでも西湘は今回大幅に人気を落としています。去年の西湘の合格ラインもかなり低かったですが、今年はさらに下がるかもしれません。
2番手層の秦野高校や海老名高校は、例年より倍率が意外に低くなっています。特に海老名。海老名ってかなりの人気校なんですが、今年は1.12倍とかなり低めの倍率に。秦野は去年が異様に高かっただけなので、今年は例年通りと言えば例年通りでしょう。
倍率1.5倍を上回る激戦校
神奈川の公立高校では、倍率が1.5倍以上になると「激戦校」と言ってもよいでしょう。1.5倍を超えると、合格率が66.6%以下になります。神奈川県公立高校全体の合格率が85%程度なので、かなりの激戦校ということになります。
1月30日時点での激戦校をまとめてみます。(定員が少ない専門コースは除きます)
横浜翠嵐(2.09倍)、横浜緑ヶ丘(1.97倍)、湘南(1.96倍)、横浜国際(1.90倍)、川和(1.91倍)、大和(1.80倍)、横浜サイエンスフロンティア(1.75倍)、多摩(1.75倍)、神奈川総合(1.75倍)、光陵(1.70倍)、座間(1.52倍)
座間と新しくできた横浜サイエンスフロンティアを除き、すべて旧学区のトップ校です。最近は、トップ校ほど厳しい入試になっています。
前年度の倍率を大きく上回った高校
次は、前年度の倍率を大きく上回った高校です。何度も書いていますが、倍率が高くなると基本的に合格ラインは上がるので、前年度に合格した受検生の点数(偏差値)でも今年度は不合格になる可能性が高くなるので注意が必要です。ここでは、前年度より0.3ポイント以上倍率が高くなっている高校をピックアップしてみます。0.3ポイント以上も高くなれば、合格ラインはかなり上がってくることが予想できます。
川和(1.56倍→1.91倍)、松陽(0.96倍→1.32倍)、新城(1.23倍→1.60倍)、多摩(1.45倍→1.75倍)、有馬(1.00倍→1.34倍)
定員が割れている高校(普通科限定)
最後は、1月30日時点で定員割れをしている普通科高校をピックアップします。
旭(0.95倍)、瀬谷西(0.90倍)、磯子(0.90倍)、麻生(0.99倍)、逗子(0.99倍)、寒川(0.93倍)、西湘(1.00倍 ※1.00倍だが1人定員に足りていない)、大井(0.93倍)、綾瀬(0.93倍)、上鶴間(0.96倍)など
定員割れを起こしている高校のほとんどが偏差値が低い高校です。上位校ほど激戦、下位校ほど入りやすいという構図なんですね、今は。
最後に
志願変更をするしないの判断の鍵は、最終的には「併願先の高校」にあります。併願私立校と、志願変更先の公立第2志望を天秤にかけてみて、どちらの高校に魅力を感じるかで志願変更の有無を決めると良いです。もしも、併願私立を気に入っている場合、倍率が高いからという理由だけで志願変更するのはナンセンスです。
志願変更するしないを決めた1秒後は、倍率のことは忘れて勉強をしましょう。倍率のことをいくら考えても結局どうにもできないんだし、考えるだけ時間のムダです。公立入試の日まであと17日、つまり408時間しかありません。倍率のことを考える暇があれば、計算練習をしていた方がまだマシです。
速攻この画面を閉じて、パソコンやスマホから離れて勉強しましょう。