朝勉のススメ:暗記モノは寝る前と朝にやるのが効果的

うちの塾では毎年受験生全員に受験勉強日誌をつけさせている。受験勉強日誌では、週割りのToDoリストと毎日の勉強の記録を書き込み、1週間に1度のペースで全員の日誌をチェックしている。すると、毎年決まって朝少し早く起きて勉強する「朝勉派」の受験生が現れるのだが、朝勉派の受験生は夜勉派の受験生に比べると、特に暗記モノの定着ぐあいがよい。
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暗記モノがなかなか覚えられないと悩んでいるなら、「夜寝る前」と「朝起きてすぐ」の2度、暗記モノの勉強をすると良いよということを書いてみたい。

歴史の年号や英単語・理科の用語などの暗記モノは、なるべく夜寝る前にやろう。暗記モノは机に向かってやらなくても、ポケットに入るくらいの小さめのノートに覚えなければいけないことをまとめておけば、ベッドの上で横になりながら睡眠に入る直前までノートを眺めることができる。ポイントは睡眠に入る直前に行うということ。人の脳が、睡眠時に一日の情報を記憶に定着させる作業を行っているということは、誰でも一度は聞いたことがあるだろう。さらに、寝ている間は外から一切の余計な情報が入ってこないので、寝る前に覚えたことが最新の記憶として残り、余計な情報で記憶が上書きされることがない。

しかしだ。エビングハウスの忘却曲線によると、一般に人の記憶は、暗記してから9時間までの間に急速に忘れ去られていくという。9時間後には、覚えたことの60%以上は忘れてしまうというデータもある。

そこで、「朝勉」の出番だ。寝る前に暗記したことを、朝起きたときにもう一度復習してみることで、忘れ去られようとしている記憶の60%を取り戻し、記憶の定着率を高めることができるという仕組みだ。

さらに、夜寝る前と朝の時間は、1日の時間でいうと「スキマ時間」にあたる。「勉強の成果が断然違う、受験生のための時間管理術。」のエントリーでも書いたように、受験勉強を有効に進めるためには「時間をまとめること」と「スキマ時間を有効に使うこと」が必要だ。暗記モノを夜と朝のスキマ時間にまとめて行うことで、夕食前後の時間の大きなまとまりを、過去問にガッツリと取り組むとか、問題集と格闘するといった暗記以外の勉強に費やすことができる。

昨日のエントリーで数学にも暗記が効くということを書いたが、朝勉は数学の勉強にも使える。自分で解けなかった問題の解き方や模範解答を寝る前に確認し、翌朝起きてからすぐに今度は自力で解いてみると良い。

これは受験生だけでなく、普段の定期テストの勉強時にも同じことが言える。定期テストは「一夜漬け」で乗り切ろうとする子が多いと思うが、どうせ一夜漬けをやるんだったら、一夜漬けの翌朝早く起きて覚えたことを復習することで効果は倍増する。

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