特色検査が大きく変わる来年度に向けて、これからどう対策しようかという話。

学力向上進学重点校の説明会のレポート記事でも書きましたが、特色検査に関して「過去問やっとけ」という聴衆一同ビックリな超当たり前のアドバイス以外、新たな情報は何も得られませんでした。

もう時期も時期だし、今後県教委からこれ以上新たな情報が発信されることもないでしょう。

「入試なんだから、どんな問題が出るかなんて情報出すはずがないじゃないか」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は神奈川県は入試の傾向が変更されるたびに、各科目の『問題例』を事前に発表してくれるというとても親切な対応をしてくれていました。その結果、大きな入試制度や問題の変更がある年でも、受験生も学校も、もちろん学習塾だってそれほど大き混乱もなく対策できていました。

たとえば特色検査の導入初年度も、各高校が事前に1〜2問くらい『問題例』を説明会で配布してくれていた(親切な高校なら、どのような勉強が有効的かの具体的アドバイスをしてくれたところまである)ので、受験生もある程度事前にどのようなタイプの問題が出題されるか把握できていた経緯があります。

だから今回もみんな「問題例」が出るはずだと期待したんですよね。今回、これまで各高校が独自の特色検査をやっていたのを取りやめ、県教委が問題の全てを作成するとなると、難易度も内容も大きな変更が予想されるはずなので。

ところが、いろんなところでいろんな担当の方に「なんで今回だけ問題例を出さないのか」と質問したけれど、毎回お茶を濁されただけで明確な答えは返ってこない。特色検査をどうするかという決定が遅すぎたことで、本当は問題例を出さないんじゃなくて出せなかったんだとは思います。

ただ、憶測は兎も角として、とにかく問題例が出ないもんは出ない。

じゃあどうすればいいのか。どう特色対策をしていけばいいのか。大変前置きが長くなりましたが、今年の特色対策についての私なりの見解について、少し書いてみたいと思います。

対策が通用しない年は実力勝負になる

日曜日に勉強犬先生とあのすばる進学セミナーのあの中本先生と密会をしてきました。

オッサン3人が狭いところで肩も組んじゃうくらい、それはそれはたいそう盛り上がりだったんですが、そのときも当然特色検査のことに話が及ぶわけです。飲みの席でも大概は大真面目に塾の話をしている、根っからの塾バカの3人ですからね。

そこで一致した意見は、「今年の特色検査は、対策ではなく実力がもろに反映される試験になる」ということ。これは3人とも見事に意見が噛み合いました。

これまでは、一口に「特色検査」と言っても、各高校の出題傾向も難易度もまるでバラバラでした。例えば答え方一つにしても、厚木高校のように全てマークシートの選択式の試験もあれば、横浜翠嵐のようにしっかりと記述させる試験もあったり、内容も希望が丘のようにどちらかというとパズル的要素の強い問題もあれば、平塚江南や厚木・柏陽のように学力試験の延長型のような問題もありました。

だから、学校ごとの対策がものすごく効いたんですよね。「この学校は必ずこういう問題を出すから、こういう対策をしておこう」とか、「この学校では英語が半分を占めるから、とにかく英語で稼げば理数はほどほどでいい」とか。過去問を研究し尽くし、それに対して万全の対策をしておくと、ある程度の点数はとれたんです。

ところが来年度の入試では、傾向も内容も大きく変わることが予想されるから、まずこの作戦は通用しない。これまでのように、どれだけ塾の講座などで対策してきたかではなく、ホンモノの実力を兼ね揃えているかどうかが試されるのです。

問題タイプごとの対策

実力が試されるのなら、特色検査のための勉強をしなくていいのかというと、そういうわけではありません。特色対策は必要です。これはもう絶対に。特色検査は対策なしのぶっつけ本番でできるようなものではありません。

ただ、「対策」の意味合いがこれまでとは違ってきます。これまでのような、学校の過去問の傾向を前提とした対策ではダメです。今年必要となる対策は、学校ごとではなく問題タイプごとの対策です。

特色検査の問題タイプ

特色検査の問題タイプは、ざっくりと分類すると以下の6つの問題タイプに分類されます。まずはその6つのタイプをざっと紹介していきます。

情報処理型・論理的思考力型

英数国理社のような教科の知識をあまり必要とせず、与えられた文章・図・資料などの情報を整理・分析し、得られた情報をもとに論理的に考えるタイプの問題。情報処理力は特色検査を解くための基本となるので、まずここから取り組むと良いと思います。

英語読解問題ベースの教科横断型

英語の長文がベースになっているタイプの問題。英文を読み解き、それに関する様々な教科の問題を解いていきます。このタイプ問題は最初の長文読解が読めるかどうかが大きな鍵となるので、通常の学力検査の英語の長文読解ができるようになったあとに取り組みましょう。

読解問題ベースの教科横断型

日本語で書かれた文章がベースとなっているタイプの問題。大概は横書きで書かれたボリュームのある文章をまず読み、その文章のテーマに沿った様々な教科の問題が展開されていきます。

このタイプは、先ほどの英語の読解問題とは対照的に、最初の日本語の文章をそこまで読み込まなくても(もはや全く読まなくても)ある程度問題が解けてしまいます。日本語の文章の内容理解はそれほど問われないことが多いです。

理数系思考力型

理科・数学の知識や基礎的な考え方がベースとなる思考力問題。その中でもまた理科系と数学・算数系とに分類されますが、基本的にどちらも一見しただけで「あぁこれは関数の問題ね」「これは連立方程式を使うと解けるはず」と簡単には分かりません。どの知識を使えば解けるのか、問題を読み解きながら考える必要があります。

複雑な計算を要することも多いので、正確で素早い計算力も必要になることが多いです。

パズル型

パズルのような論理問題。英数国理社の知識は全く必要なく、とにかく思考力勝負です。最近は減少しつつありますが、2013年〜2015年あたりの特色検査でかなり出題されていました。

技能科目型

音楽美術技術家庭体育など技能科目の知識・理解が必要となる問題。これが大問になることはありませんが、たまに単問で出題されます。ただ、見た目は技能科目型でも、実は技能科目の知識がなくても解ける思考力問題も多いです。

各問題タイプを一通り万遍なく触れておく

今年は何が出題されるか分からない年なので、自分の志望校の過去問を3年分くらい解くこととプラスして、上記各問題タイプを一通り触れておくといいと思います。解答の仕方も記述式・選択式どちらになるか分からないので、両方のタイプを練習しておきましょう。

あと、これは全くの主観というか、私の勝手な予想ですが、全特色検査校で出題される「共通問題」は、英語読解問題ベース型や理数系思考力型のような、英数国理社にがっつりと絡むような問題にはならないと思っています。どちらかというと、情報処理・論理的思考力型の問題になるんじゃないかなー考えています。

その根拠は、この記事のどこかにあるので興味ある人は探してみてください。

つづく…?

今回は時間と体力の関係上、それぞれの問題型の紹介だけで終わりました。本当は各問題型の例として、過去の出題校と出題年度と該当設問を分類しようと思っていたのですが、途中で面倒くさくなったのでそれはまた今度書くかもしれません。

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COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. 特色検査、来年度からエントリー校も実施の予定なのですね。
    川和や小田原のように特色検査を実施しないという考え方はアリだと思ってたのですが。

    共通問題はともかく、それ以外も県教委出題からの選択(オリジナルでなくなる)では、何のために実施するのか疑問です。学校ごとの性格がエントリー校なんて単なる「受験日数が一日増えた旧学区トップ校」みたいにしかならず、人気下がるのでは?

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