ぼくらの愛すべき教材たち前編(英数国)

2018年6月26日

質問箱にこのような質問がきました。

「使用教材を教えて欲しい」なんて、てっきり同業者の方からの質問かなと思っていたのですが、Twitterのダイレクトメッセージに質問者さんご本人から次のようなメッセージが届いていました。

今朝、質問箱へ使用している教材を教えて欲しいとお送りした者です。ブログ採用決定ありがとうございます!!

私は大阪の公立中に通う中2女子の母です。娘が小学校高学年の時に慧真館さんのブログに辿り着き、そこからずっと愛読し、つい最近twitterのアカウントを取得しました。府立トップ校を目指しており、過去ブログから使用教材をなんとか探り当て?塾用教材を売っているサイトで購入し、自宅学習を頑張っています。

最近は塾用教材もメルカリなどにも取り扱いがあり、以前より入手しやすい環境のように感じています。塾用教材は先生の解説があってこそ、な部分は大きいと思いますが、理科の練成テキストは定期テスト前に何度も解き直し、コンスタントに90点以上取れているので、やはり塾用教材は強いなぁと感じています。

勇気を出して質問箱に送った理由としては、
1.参考にしたブログ記事は確か3年以上前の記事なので最新は何を使用されているのか気になっていたこと
2.季節講習時はどうされているのか(オリジナルのプリントかな?とは思いつつ…販売に期待?!)
3.中3生に実力をつけさせるためにどんな教材を採用されているのか。

ブログ採用の朗報に小躍りし、調子に乗ってDMまでさせて頂きました!

同業者ではなくブログ読者の方が塾用教材を知りたいなんて珍しいと思ったら、今はメルカリやヤフオクなんかで結構簡単に塾用教材が入手できる時代になっているのですね。だったらいっそのこと一般に販売すればいいのにね。

ちょうど先週、小田原で塾の先生方が集まって「教材活用研究」(参考:やっぱ個人塾はすごいよ!教材活用研究会@小田原を終えて。)を実施し、私は「愛すべき教材たち」というタイトルで、うちの塾で使っている教材とその教材の採用理由をKeynoteを使ってプレゼンしたばかりです。

その時のプレゼンで使用したスライドの一部を使いながら、うちの塾の使用教材を一気に紹介していきたいと思います。是非お役立てください。

まず今日は、前編ということで、通常授業の英数国3科目の使用教材を紹介していきます。

算数・数学

算数


算数は育伸社の「ほーぷBOOK・ドリル」を使っています。採用理由は、とにかく使い勝手が良いこと。それに尽きます。
ほーぷの使い勝手の良さを列挙してみると、

  • 授業用(BOOK)と宿題用(ドリル)に分かれていて、自宅学習で授業の復習ができる
  • 基礎から応用まで幅広く対応している
  • BOOKとドリルを合わせると、かなりの問題演習量になる

うちの塾では、小学生のうちから授業の復習をとても大切にしているので、最初に挙げた「授業用と宿題用に分けられる」というのが外せない条件となります。そうするとほーぷ1択なんですよね。内容は一部「んんん??」と思う部分も無きにしも非ずですが、そういうところは授業でいくらでもカットできるので、トータル的に見れば良い教材だと思います。

あとはうちの塾のオリジナルの「10問テスト」を小学生も毎回実施しています。ほーぷでベースを作り、10問テストで鍛え上げる感覚ですね。

数学


中学生の数学は、「新中学問題集+演習編」を使っています。主な採用理由は、算数のほーぷと同じく授業用と宿題用に分けることができるからですが、個人的に新中学問題集が好きというのも大きな理由です。

新中問は昔からある定番の塾用教材です。新しい塾用教材が毎年のように次々と発売される中で、ずっと生き残っているのにはやはり生き残る理由があるからなんですよね。新中問はド定番の問題がどの学年のものにもきちんと掲載されているので、圧倒的な安心感があります。公立トップレベルを目指すのであれば、新中問で十分基礎力を養うことができます。

算数同様、数学も新中問+演習編で基礎力のベースを作り、10問テストで鍛え上げていきます。

ただ、新中問はあくまでも入試数学に必要な数学の力のベース作りです。定期テスト対策用だったり、入試対策用には不向きです。うちは定期テスト対策用のテキストはありませんが、入試対策にはオリジナルのテキストを使っています。

国語

小学国語


小学生の国語は、語彙用として「出口先生の頭がよくなる漢字」、論理的思考を学ぶ用として「ふくしま式本当の国語力が身につく問題集2」(5年生は1)、そして読解演習用として「コア」を使っています。

語彙用と論理用はどちらも市販テキストを使っていますが、いくら塾用テキストでもこの2冊に勝るものはなかなかありません。良いものであれば市販塾用関係なく何でも使うのがうちの方針です。

読解用の「コア」は、正直に言うとあまり良いテキストだとは思っていませんが、うちの塾生のレベルだとこれくらいから始めなければいけないので、泣く泣く使っているというのが実際のところです。

中学国語


中学国語は、語彙用として「国語力を高める語彙1560」、文法用として「国文法の完成」、読解・古文用として中1中2は「サクセスコーチ」、中3は「パワーアップNEXT」(画像は中3用)、そして論理用として「論理エンジン」(中3のみ)を使っています。

語彙用の「国語力を高める語彙1560」は市販されています。あのすばる進学セミナーさんでも使用されているそうです。ちなみにすばるさんは毎回50個ずつテストということですが、うちの塾生レベルだと月50個が精一杯です。
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サクセスコーチとパワーアップNEXTは読解問題の解き方が論理的で解きやすいということで採用しています。中3の「論理エンジン」は、中3の夏期講習用として使用します。夏以降に全国入試問題正解に入る前の基礎づくりが目的です。

中学英語


中学生の英語はウィンパスとコンプリートセレクション2500です。毎回どの学年も、コンプリートセレクション2500から15個ずつ新出英単語をテストしています。もちろん満点合格、満点でなければ満点になるまで再試です。

英語はウィンパス一択です。他のテキストに浮気することを考えたことがありません。ウィンパスは、確認問題→基本問題→発展問題→英作文→読解問題と、1つの単元を5段階のステップで仕上げていきます。段階が5つに別れていることで、いろいろな角度、いろいろなレベルから同じ文法を繰り返すことになるんですよね。だから定着しやすいんです。

あと、問題のレベルも例文も公立トップ向けに本当にちょうどいい。難関国私立志望だとちょっと物足りないかもしれませんが、公立トップ志望くらいのレベルだと、ウィンパスで十分です。本当にオススメです。