春期講習5日目です。今日は新中2生に向けてのお話です。
新中2生は少し危機感を持って勉強に取り組んでください。今の状態を続けていくと、来年受験生になったときに苦労するのが目に見えています。新中3生の入試模試の団体偏差値が69、半数以上が偏差値70越えという報告をしましたが、このままいくと、新中2生の中で1年後に偏差値70を越えるのは1人いるかいないかになります。平均偏差値60以上になるのももしかしたら厳しいかもしれません。それだけ、学力的に厳しい状態であることをまず認識しましょう。
読書量を増やしましょう
まず、新中2生が圧倒的に不足しているのは国語力です。8期生でも国語で苦労しましたが、10期生となる新中2生は、もしかしたら8期生よりも国語で苦労するかもしれません。このブログでも何度も書いているように、国語力がないと高校入試で、特にトップ校を目指している場合は圧倒的不利な状態になります。
中2の1年間で意識的に読書量を増やしてください。最低でも1ヶ月に2冊以上の本を読みましょう。中2生の中には、1ヶ月に60冊以上を読んでいる生徒や読書が好きな生徒もいます。読書量の多い生徒は、やはり言語能力が高く、国語の力が安定しています。文章を読んで理解する力や語彙力に長けているからです。一方で、同じ中2生でも読書量が極端に少ない生徒は、文章を読んで理解する力や語彙力が圧倒的に足りません。
読書だけで国語の力は上がりませんが、読書量が少ない=文章のインプット量が少なすぎると、国語の力を上げる以前の問題で躓いてしまいます。国語や英語などの言語の力は、ある程度のインプット量を確保してはじめて、アウトプット(問題を解いて答える)の練習が効いてくるのです。インプットがゼロの状態で、いくらアウトプットの練習だけ繰り返しても国語の力は伸びていきません。
完璧になるまで復習をしましょう
新中2生は春期講習から理社の授業が始まりましたが、授業の復習がいい加減すぎます。理社(特に理科)は暗記科目ではありませんが、それでも最低限の知識がないと解ける問題も解けません。理科なら、この実験のポイントは何か、なぜこのような結果になるのかを意識しながら、暗記するべきところをきちんと暗記するのです。頭を使わないで、ただ単に重要語句だけ暗記していても理社はできるようになりません。
頭を使うことに慣れましょう。頭を使わないことを好んでいては、トップ校への道は閉ざされてしまいます。常に頭を働かせること。その上で、きちんと知識を暗記することを心がけてください。
計算が雑+遅い=計算力が乏しいです
国語が苦手な8期生でも、数学は良くできていました。また、理社の力もありました。数学と理社で国語の分(+英語:国語ができない人はいずれ英語もできなくなります)をカバーできたので、ほとんどの8期生がトップ校に合格することができました。
新中2生は、数学の力も弱いです。特に計算力。計算が雑だったり、時間がかかったりで、とてもじゃないですが、1年後に入試模試の数学で点数がとれるような計算力があるとは言えません。10問テストの復習を毎日行ってください。毎日です。授業と同じように制限時間を10分間とし、その時間の中で解ききる練習を毎日続けてください。そうすると、計算力はもちろんのこと、文章題や空間図形(特に新中2生は図形が苦手な人が多いです)も繰り返し復習できるようになります。
入試まであと2年弱あります
厳しいことを書いてきましたが、新中2生は入試まであと2年弱の時間が残されています。今からでもしっかりと手を打っていけば、まだまだ改善できる時間の余裕はあるということです。しかし、今のままズルズルと1年間を過ごしてしまっては、トップ校への道は確実に閉ざされてしまいます。
新中2生の中でも頑張ろうとしている子もいます。名前は書きませんが、中2の春期講習から勉強時間を多くとり、短期間で意識的にも学力的にもかなり改善されつつある生徒もいます。中2の1年間でどれだけ英数国を強化できるか、言語能力を高められるか、理社の基本的な知識を固められるかで、来年3年生になって君たちがどの高校を目指すようになるのかが変わってくるでしょう。
中3生になってから頑張ろうでは遅いのです。とりあえず上に書いたことをすぐに実践してみてください。そして、継続してください。