英語のリスニングで点数が取れない人が、あと3ヶ月で取り組むべき3つのこと。

2015年11月5日

英語のリスニングがどうも苦手だ、模試でいつもリスニングの問題でかなり落としてしまうという人に向けて、これから入試までに取り組んでおきたいリスニング対策法を書いてみたいと思います。

毎朝のラジオ講座でリスニング

「リスニングの効果が出るまでは最低でも半年はかかります、だから毎日ラジオ講座の基礎英語3を聞き続けましょう。」と今年の中3生に言ったのが5月だったでしょうか、6月だったでしょうか。あれからすでに半年が経ちましたが、毎日続けてこなかったのでしょうね、リスニングの答案を見たら聞かなくても分かります。

これから入試まで残り約100日、3ヶ月とちょっとです。失った時間はもう取り戻すことはできませんが、あと3ヶ月は残っています。3ヶ月で効果が出るかどうかは分かりませんが、ちょっとは耳は慣れるのではないでしょうか。

神奈川県の入試問題は、英語で高得点が取れないとお話になりません。偏差値65以上の公立トップ校合格者の英語の平均点は、毎年80点後半〜90点前半程度と、軒並み高得点です。英語100点満点のうち、リスニングの配点は約20点程度。仮に、リスニングが全くできないとなると、すでにその時点でトップ校合格者平均点の80点後半は絶望的ということになります。80点後半をとるためには、リスニングで落としていいのは1〜2問が限度です。

昨年度湘南高校に合格した卒塾生と小田原高校を首席合格した卒塾生は、毎日欠かさず基礎英語を聞き続けていました。入試では、リスニングはもちろん満点です。(参照:デキル子はきちんとやっている!高校入試リスニング対策。

リスニングで点数を満足に取れていない人は、明日からでも毎日聞き続けましょう。

全国入試リスニング

全国入試問題集英語にはリスニングCDが付いています。毎日1つの都道府県ずつで良いので、リスニング問題に取り組んでみましょう。

特にリスニングが苦手な人向けの取り組み方の手順を紹介してみます。

まず、一通り問題を解き、答え合わせをします。その後、聞き取りにくかった問題や間違った問題を、解答についているリスニングの台本のテキストを見ながらもう一度聞くのです。台本のテキストを見ながら聞くと、当然のことながらテキスト無しの場合よりも随分と聞き取りやすくなります。その時に、実際にCDから流れてくる英語とテキストに書かれた英語を比べながら、どの部分が聞き取れなかったのかをチェックし、ネイティブの発音の仕方を研究します。時間がある場合は、実際に自分でCDを真似して発音してみるとより効果的です。

この一連の流れを毎日繰り返して行い、入試までに全国制覇することができれば、リスニングに対する耳は相当鍛えられます。オマケとして、リスニング以外の英語の力も相対的に上がっていくでしょう。

英語長文音読

リスニングだけでなく英語の長文読解が苦手な人は、毎日1つは長文読解の英文を音読してみましょう。初見の文章で音読するのは辛いので、既に解いたことのある英文を音読するのがおすすめです。

長文読解の音読には賛否両論ありますが、英語が苦手な人は、スラスラ音読することができません。スラスラ音読できない理由は、ざっくりと分けると次の3つになります。

  • 単語をどう発音するのか分からない。
  • 文章中の区切り(まとまり)がよく分からないので、変なところで区切って読んでしまう。
  • 英文に慣れていない。

まず最初の、「単語をどう発音するのか分からない」について。自分で発音ができない単語を、リスニングの時に耳で聞いて認識できるわけがありません。リスニングができない人の多くが、発音がめちゃくちゃか、そもそも発音できない単語が多すぎるのです。英語長文を音読することがリスニングにも効果的な理由はコレです。正しい発音の仕方を知ることで、耳から入ったときも認識できるようになるのです。

2つ目の「文章中の区切り(まとまり)がよく分からない」について。英語が得意な人が英文を音読すると、変なところで区切って読んでしまうということが滅多に起こりません。それは、英語一文全体をパッと見たとき、瞬時にだいたいの文構造を把握しているので、適切な位置で区切ることができるからです。つまり、英語を音読していて変なところで区切って読んでしまう人というのは、英語の文構造を瞬時に把握できない=文法が弱いからなのです。
音読の練習をすることによって、イヤでも文の区切りを意識するようになります。そうしなければ息が続きませんから。これにより、文を瞬時に把握する力が鍛えられ、英語を読むスピードもだんだんと早くなります。

まとめ

リスニングができるようになるには、どうしても時間が必要です。英語は理科や社会のように、勉強したら即問題が解けるようになるという科目ではありません。

繰り返しますが、神奈川の公立入試まであと約100日です。100日間とは、毎日リスニングに取り組んでも、ギリギリ効果がでるかでないかという微妙な期間です。しかし、何もせずに後で慌てるよりは数倍マシです。また、リスニングの勉強は、間違いなく英語の総合力の向上にもつながります。

やると決めたら、中途半端にやるのではなく、これから毎日続けてみてください。これがラストチャンスです。この時期を逃して、12月や1月くらいになって「リスニングができない」と嘆いても時既に遅し。もう手の打ちようがありません。