【高校入試】面接のポイントは具体性

2012年11月23日

神奈川県の入試制度が変更になり、今年度から全員に面接試験が実施されることになります。面接反対派の私としては、この入試改革には相当文句があるのですが、ぐちぐち文句を言っていたところで面接がなくなるわけでもないので、どうせやるなら徹底的に面接対策をやります!ということで、先週から中3生に対して面接に対する講義を始めました。その中で塾生に話した面接のポイントを書いてみたいと思います。

面接評価のポイントは「具体性」

まず、面接の評価がどのようにされるのかを知っておく必要があります。神奈川県が発表した面接の評価基準の例によると、評価は3段階以上とされています。例えば3段階の評価の基準例を挙げると、次のようになります。

  • ◎・・・目的や動機が明確で、具体性をもったものとなっている。
  • ○・・・目的や動機をもっている。
  • △・・・目的や動機がはっきりしていない。

つまり、具体的で明確=高評価につながるってワケです。

各質問ごとに、超具体的なエピソードを添える

具体的で明確に答えることはどういうことか。要は、自分しか話せないオリジナルのエピソードがあるかってことです。「志望動機」という面接の定番中の定番で、実例を挙げましょう。

質問:「本校を志望した理由について聞かせてください。」

悪い回答例:貴校の学校説明会に来たとき、校長先生から貴校の理念をうかがい、とてもいい学校だなと思って志望しました。

コレ、具体性のかけらもないダメダメな回答例です。学校理念に共感したことを志望動機にあげる子は多いのですが、学校理念のどんなところに、なぜ共感したのかという部分まで踏み込んで答えなければいけません。

良い回答例:学力向上重点校である貴校で3年間勉学に励むことで、高い学力が身につき、自分の目標に近づくことができると考えたからです。私は小さい頃に病気で入院したことがあり、そのときの経験から、自分もたくさんの人々を元気にすることができる医者になりたいと思っています。そのために、地元○○大学の医学部に進学したいと考えています。○○大学の医学部に多くの先輩方が進学している貴校のカリキュラムでしっかりと学び、高い学力を身につけ、高校生活3年間を良い医師になる一歩にできればと思っています。

良い回答例では、自分にしか答えられないエピソードが満載で、大学進学に関しても、具体的な大学名まであげています。志望動機だけでなく各質問全てに対して、自分にしか話せない超具体的なエピソードを用意することが、面接で高得点をとる近道だと言えます。

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