12月上旬発行の地元タウン誌で「受験生の冬休みの活用法」についての特集をするとのことで、タウン誌の営業のお姉さんから色々と取材を受けた。その時に何気なくした話が、タウン誌のお姉さんから「それ、分かりやすいです!」と絶賛されたので、ブログでも記事にしたいと思う。
受験勉強は基本練習と実戦練習とを組み合わせろ!
受験勉強のやり方について、スポーツで例えてみると案外分かりやすい。例えば野球で例えてみよう。野球の上達には、ノックや素振り、走り込みなどの基本練習は欠かせない。かのイチローも基本練習を何よりも大切にしているという。なんと未だに素振りを行い、毎年バッティングフォームの修正をしているそうだ。「小さな積み重ねこそが最も大切」とも断言している。日本を代表するトップアスリートが、基本練習を非常に重要視しているという事実が、基本の重要性を何よりも物語っている。しかし、いくら基本が大切と言っても、イチローが一年中素振り練習ばかりしてるわけではない。練習試合などの実戦的な練習で、基本練習で培った技術が実戦で使えるための練習をする。
受験勉強も同じ。何も基本ができていな人が、いきなり過去問等の実戦的な勉強をやっても全く意味はない。まずは基本練習。基本が仕上がってきたら、過去問や模試を使っての実戦練習で、今まで勉強してきた基本が実戦で使えるかどうかを試す。使えなかったらまた基本に戻る。受験勉強は、要はこれの繰り返し。基本ばっかりやっていても、実戦ばっかりやっていても上手くいかない。
冬休み、そろそろ練習試合をしよう
受験の日は決まっている。いくら基本が仕上がらないからと、受験日を先延ばしにすることは出来ない。受験とは結局、受験日までにどれだけ仕上げてきたかを試す試験だ。大きな大会に出場するチームが、大会直前まで練習試合をやらないなどあり得ないのと同じように、受験直前まで実戦問題をやらないなどあり得ない。模試等の点数は、実戦的問題をこなしていくことで上がっていくものだ。いくら素振りを毎日100回やっても、すぐに試合でホームランは打てない。これと同じように、基本練習ばかりだと、なかなか実戦的な問題では点数が取れない。
冬休みはそろそろ実戦的な練習、つまり過去問や総合問題を始めなければいけない時期にきている。まだ基本がおぼつかなく、実戦的な練習どころではないという人は、ゆっくりしている暇はありません。はやく練習試合に出られるように、基本を徹底的に仕上げていくことだ。
冬こそ受験の天王山
このブログでも散々「夏は受験の天王山なんかじゃない」ということを書いてきた。ついにやって来ましたよ、本当の天王山が!受験においての本当の天王山は12月1月期。この時期やる勉強が間違ったものだと受験は失敗してしまう。逆に、この時期に正しい勉強法でがむしゃらに頑張れば、まだまだ大逆転勝利はあり得るかもしれない。
まとめると、冬休みまでには、まず練習試合、つまり実戦的な勉強ができる状態にしておく。それまでに基本を徹底的にやり込む。で、冬休みからは実戦的な勉強をはじめ、実戦で出来なかった「知識の穴」を基本練習に戻ってしっかりと埋める。冬休みはこれを繰り返していくこと。そうすると、模試の点数は確実に上がっていく。