第2回定期テスト結果について、各学年に言いたいこと

2015年9月16日

第2回の定期テストの結果が帰ってきつつあります。まだ全員の分が判明したわけではありませんので、全体結果はまだ発表できませんが、とりあえず今の時点での講評を書いてみます。

今までの中で最高の結果が出た中3生

中3生は全員分が判明しています。5教科250点満点中9割の225点を超えているのはちょうど半分の50%でした。残りの半分は5教科8割の200点越えという結果。5教科で8割未満、つまり200点を切った生徒は0%でした。

この学年の中では、今回が一番良い結果だったと言えます。全員200点越えをしたこと、半分が9割越えをしたことはこの学年が始まって以来初めてです。これは純粋に褒めてあげても良い結果だと思います。ようやく受験生としての自覚が芽生えてきたのでしょうか。

特に、いままでどうしても200点以上の点数をとれなかった生徒が、今回初めて8割のラインを超えました。その生徒のカンヅメ帖(テスト勉強記録票)を読んでみると、

お盆休みの間にほとんどのワーク(学校ワーク)を解いていたから、カンヅメ中(テスト勉強会中)は確認テストを早く受けることができた。カンヅメの始まる前に、技能4教科や、理科社会の1問1答を作って勉強することができた。

と書かれてありました。正直に言うと、この生徒は他の塾生よりも勉強のペースが遅い傾向があります。でも、そのことに対して腐るでもなく、自分自身のペースや理解のスピードをしっかりと把握し、それ相応の対応ができるようになったということが、今回この子が初めて目標とする8割ラインを超えた結果につながったのだと思います。

勉強のペースが人より遅いのならば、人より早くから始めれば良いだけのこと。彼は、そのことをちゃんと分かっていて、それをちゃんと実践しているのです。もちろん目標の8割ラインを超えたことは素晴らしいことですが、それよりも、そのような彼の勉強に対する姿勢が何よりも素晴らしいと感じました。

早くも勉強方法が安定しつつある中2生

既に全員分の結果が判明している中2生も、半数以上(約53%)の生徒が5教科9割以上の225点を超えることができました。また、中3生同様、200点を切った生徒は0%でした。つまり、全員が8割以上を超えることができたということです。

今回のカンヅメの様子を見ていると、中2生はだいぶ自分なりの勉強方法が確立できてきていると感じました。勉強方法に迷いがないというか、この科目は何をどう勉強すればいいのか、よく分かってきていると思います。中2のこの時期に、自分なりの点数のとれる勉強方法が確立されている人はあまり多くありません。今年の中2生は、歴代の学年でも異例の速さです。

この学年に関しては、あまり心配することはありません。それぞれの勉強法の基盤ができているので、あとはそれに磨きをかけることです。5教科9割ラインを超えなかった人は、どの科目の勉強方法がどのように甘かったのか、逆に、何をしていればもっと点数がとれたのか。それを、自分の解答用紙と試験問題を見て、今回の試験対策勉強を振り返りながら考えてみましょう。

とにかくヒドすぎた中1生

はい、問題は中1生です。まだ全員の結果が判明しているわけではありませんが、判明しなくてもヒドいことはわかっています。しかもその原因も分かっています。第1回の定期テストで下手にうまくいった分、今回の定期テストをナメてかかっていたのです。それほど勉強しなくても点数がとれたものだから、同じような生温い勉強方法で今回のテストに臨んでしまったからです。第1回の定期テストは、誰でも高得点が取れます。第2回目以降からが、本当の実力が分かってくるのです。

でも、正直に言うと、この学年は今回失敗して良かったと思います。もしも、今回も運悪く高得点が取れてしまったら、きっと完全に中学の定期テストをナメてかかるでしょう。自分の勉強法を省みることもなく、今までと同じように生温い勉強を続けていたことでしょう。

中1の早いうちに失敗したこと。これはある意味ラッキーです。問題は、この失敗から何を学ぶか。何をどう改善するか。それを真摯に考え、実行していくことで、中1生のこれからが問われます。この失敗から何も学ばない人は、次回以降どんどん点数が悪くなってしまいます。気が付けば、トップ校など夢のまた夢の距離に遠のいてしまうでしょう。

点数が悪かった科目(特に理社)は、なぜ点数が悪かったのか、どのような種類(暗記系?理解系?計算系?記述系?)の問題ができなかったのかをよく分析し、それをできるようにするためにはどうすれば良かったかをよくよく考えてください。それができれば、この失敗は財産になります。

決して、「勉強が足りなかった」「問題があんまり解けなかった」などという、バカみたいな抽象的な分析をしないこと。勉強の反省は、具体的であればあるほど次につながります。