各高校の特色検査と学力検査の相関関係を調査してみた結果。

10月9日の特色検査対策セミナーの準備を進めています。今日は、10月9日にお話する内容の一つである「高校別学力検査と特色検査の相関関係について」をブログ記事にしてみようと思います。

学力検査合計点数別特色検査平均点一覧

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〜349 350〜374 375〜399 400〜424 425〜449 450〜
湘南 48.0(3.5%) 62.0(24.4%) 61.6(45.3%) 72.3(26.7%)
横浜翠嵐 32.5(3.4%) 46.8(34.5%) 49.6(46.6%) 49.0(15.5%)
厚木 41.8(5.4%) 39.6(28.4%) 44.3(35.1%) 48.7(27.0%) 55.0(4.1%)
柏陽 52.5(2.3%) 54.4(20.7%) 57.6(41.4%) 65.0(28.7%) 68.8(6.9%)
小田原 56.4(6.1%) 51.5(16.9%) 59.3(30.8%) 61.4(27.7%) 65.5(13.8%) 79.2(4.6%)
希望ヶ丘 69.0(2.8%) 79.7(16.9%) 78.2(42.3%) 80.7(31.0%) 82.0(4.2%) 92.0(2.8%)
平塚江南 57.4(7.4%) 66.3(33.8%) 72.6(36.8%) 77.4(17.6%) 83.7(4.4%)
横須賀 29.5(10.9%) 35.7(17.3%) 38.7(38.2%) 44.1(18.2%) 44.9(15.5%)

表の見方

5教科の学力検査が「350点未満」、「350〜374」、「375〜399」、「400〜424」、「425〜449」、「450点以上」のそれぞれの層での特色検査平均点を調査しました。全て100点満点換算で表し、平均点の横の( )で表しているのは、各得点層の割合となります。

たとえば、小田原高校で5教科合計350点〜374点の受験生は全体の16.9%で、その層の特色検査の平均点が51.5点ということを示しています。なお、これらのデータは全て全県模試が調査したサンプルデータを元にしています。

グラフにしてみた

表だと分かりにくいので、グラフにしてみたのがコチラ。
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大まかに見れば、全ての高校で特色検査得点と学力検査得点は比例している

高校によって多少の程度の差はありますが、全ての高校で右肩上がりのグラフになっています。これはつまり、学力検査の得点が高い生徒ほど特色検査の得点も高いということです。

このブログでも何度も訴えてきましたが、中途半端に特色検査対策をやるのではなく、まずはガッツリと5教科の学力検査の得点を上げることを優先させましょう。5教科で高得点がとれる学力が身に付けば、自ずと特色検査で得点できる力も付くはずです。

特色と学力の関連性が小さい高校

表の通り、希望ヶ丘の「学力検査350点未満」と「450点以上」の層はそれぞれ全体の2.8%と、割合が非常に小さいのでこの2つの層を無視し、ボリューム層だけ取り出してみます。そうすると、「350点〜374点」の層の特色が79.7点、「375点〜399点」で78.2点、「400点〜424点」で80.7点、「425点〜449点」で82.0点と、この4つの層での平均点の得点差が最大でも4点にも達していません。つまり、2016年度の希望ヶ丘は、実は学力検査と特色検査の相関関係が非常に小さかったということになります。

横浜翠嵐でも同じことが言えます。やたらめったら難しい翠嵐の特色ですが、400点以上のボリュームゾーンだけを見てみると、「400点〜424点」での特色平均が46.8点、「425点〜449点」で49.6点、「450点以上」でも49.0点です。学力検査450点以上をとれる高い学力の持ち主でも、結局400点前半の学力層と同じくらいの点数に落ち着いてしまっているということです。

学力との関連性が低い原因は、これら2校の特色検査の性質にあります。希望ヶ丘の特色検査は、全体的に知識よりも思考力重視のつくりになっていて、5教科の知識量が少なくても柔軟な思考力があれば100点もとれてしまいます。その逆も然りです。

また横浜翠嵐は、難しすぎる問題が多く、せっかくの問題のほとんどを受験生に解いてもらえません。結果、特色でほとんど差が付かないという現象が起こってしまっているのです。

(2016年度特色検査分析記事)
H28年度希望ヶ丘特色検査研究と分析:思考力があれば、知識ゼロでも100点が取れる!
H28年度横浜翠嵐高校特色検査研究と分析:県下No.1の名にふさわしい圧倒的な難易度と質。

特色と学力の関連性が大きい高校

ボリュームゾーンでの特色検査の平均点が10点以上ついている柏陽・小田原・平塚江南の3校は、特色検査と学力検査がきれいに比例しやすいと言えるでしょう。3校とも、学力検査の延長型のような特色検査のつくりです。5教科をきちんと勉強していれば、この3校の特色がほとんど解けないということはまずありません。

(2016年度特色検査分析記事)
H28年度柏陽高校特色検査研究と分析:個人的には今年の特色No.1は柏陽!全てがちょうどいい。
H28年度小田原高校特色検査研究と分析:小田高の特色検査はこう変わった!
H28年度平塚江南高校特色検査研究と分析:攻略のポイントは、おなじみの文系問題で点数を稼ぐこと。

まとめ

特色検査の過去問に初めて取り組んだり、特色検査模試や対策講座を初めて受けてみた人は、その難易度の高さに辟易してしまうことでしょう。しかし、上の表の通り、結局は特色も学力検査に比例します。また、横浜翠嵐や横須賀のように内容が難しい高校の場合は、5教科で9割越えをするくらいの高学力の持ち主であっても、特色検査で5割もとれていないのです。つまり、特色検査の難易度が高い高校の場合、結局は特色検査ではあまり差が付かず、5教科の得点で合否が決まってしまいます。

つまり、これらを総合すると、優先するべきはただ一つ。何度も言いますが、5教科の学力検査の対策です。特色検査で人よりも点数差を付けることを考えるのではなく、特色検査で多少コケたとしても5教科の学力検査で十分合格できる得点をまず目指すのです。

それが一番の特色検査対策になると、私は思います。

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