赤本でおなじみの英俊社のプリント教材作成システム「Kawasemi lite」がすごすぎる


うちの塾も所属している神奈川県私塾協同組合の先生から教えてもらった「KAWASEMI lite」ってクラウドサービスがあまりにも凄すぎるんで、今日は「KAWASEMI lite」がどれだけ凄いかということを、ひたすら伝えていく記事にしたいと思っています。

ちなみにいつものことですが、私が勝手に凄いと思って勝手にオススメ記事を書いているだけであって、この会社の回し者でもなければバックをもらっているわけでもステマでもありません。

そもそもKAWASEMI liteって?

KAWASEMI liteとは、受験を経験した人なら必ず一度は見たことのある学校別の赤い過去問集、通称「赤本」を手がける英俊社さんによる、プリント教材作成システムのことです。さすが赤本を扱っている英俊社さんだけあって、中学入試高校入試合わせて110,000問以上の赤本のデータベースから、オリジナル教材が作れるとのこと。

しかも特別なソフトは必要なくて、ネット環境とプリンタがあればOK。Mac派の私にとってこれは地味に嬉しい(教材系のソフトはことごとくWindows限定のものばかりなので)。

10分で理科激ムズプリントを作ってみた

30日間のお試し無料体験があるので、ためしに何かプリントを作成してみたいと思います。

今週の土曜日に中3生の理科入試対策テスト(中2生物分野)があるので、理科の中2生物分野のプリントをつくってみましょう。

中学入試・高校入試からまず科目を選びます。中学入試の適性検査もあるんですね。特色対策なんかにも十分使えそうです。とりあえず今回は高校入試用の理科を選択し、プリント名を入力するところがあるので「入試対策中2生物激ムズプリント」と入力します。

次は単元選択画面です。

今回は中2生物なので、「動物」の単元から「動物総合」を選びます。もっと限定的に出題するのなら、「人体」とか「神経」とか選んでも良いかもしれません。ちなみに複数選択ができないのが不便です。英俊社さん、もしこれを読んでいたらぜひ複数選択を是非検討してください。

出題年度は2012年度〜2018年度まで7年間分選べますが、今回は未選択で。

難易度は「最難関」「難関」「上位」「中堅」「一般」「公立」から選択できます。理科は、「公立」以外の「最難関」〜「一般」は国私立限定らしいです。英語の読解問題集も作ってみたのですが、英語だと会話文の「最難関」を選ぶと神奈川県公立の過去問が出てきてビックリしました。科目によって違うのでしょうか。この辺は謎です。

今回は激ムズプリントなので、「最難関」を選ぶことにします。

どんな激ムズ問題が出てくるんでしょう。胸がドキドキしますね…!

6件ヒットしたようです。右側に、6件の問題の一部が表示されています。出題校を見てみると、四天王寺高が2題、久留米大附設高が1題、灘高が1題、西大和学園が1題、洛南高が1題ですね。

…って西日本ばっかやん!!この英俊社さんは主に西日本の学校の過去問を中心に扱われている会社なので、どうしても私立高は西日本よりになってしまうんですね。でも公立はきちんと全国分揃っているので西日本以外の人でも十分使えます。

問題の一部しか表示されていませんが、問題全部を見たいときは、虫眼鏡ボタンをクリックすれば問題の全貌を見ることができます。ためしに四天王寺高のゾウリムシの問題の全部を見てみます。

問題を選ぶのは、右側のリストから左側にドラッグ&ドロップするだけです。めちゃ簡単ですね。今回は6題しかないので、全部ドラッグ&ドロップしてみました。

保存して次へボタンを押すと、確認画面が現れます。

「英俊進学塾」と架空の塾名のロゴが入っていますが、本申込すると自塾のロゴが入れられるらしいです。

問題数6問で10ページ分になっています。きちんと問題番号も1〜6まで通し番号で並んでいて、テストとしてもプリントとしても十分使えます。

問題なければダウンロードします。そんなこんなで「入試対策中2生物激ムズプリント」がものの10分足らずで完成!
入試対策中2生物激ムズプリント

サンプルなので「英俊社」マークが入っていますが、たった10分で作ったとは思えないクオリティです。しかも問題も全て実際の過去問からなので、よくあるフリーソフトのように質の低い問題ではなく良質なものばかりです。

他にも公立を受験する上位層向けの英語の会話文読解問題集を、これまた10分程度で作ってみました。
会話文読解問題集

凄くないですか?これ10分で作れるんですよ!?しかもそれぞれのプリントの解説・解答ももちろんダウンロードできます。

値段も破格

値段は6ヶ月間の契約で高校受験・中学受験それぞれ18000円とのこと。各教科18000円じゃなくて、全教科で18000円です。

過去問1冊がだいたい3000円くらいするので、18000円ということは約過去問6冊分。しかも分野別・難易度別に問題が選択できるし、それで過去問6冊分ってめちゃくちゃ破格でしょ。

1年契約でも30,000円です。似たような教材作成ソフトでアート工房の「Manavi」がありますが、Manaviは1教科3年分(ただし公立に限る)で10,000円です。それと比べると、全科目7年分、公立も関西中心だけど国私立もあることを考えると、30,000円は安いです。

まとめ

これ塾や学校向けのサービスですが、なんで受験生向けのサービスにしないんだろうって思います。絶対需要あるのに。

苦手な単元選んで、易しい順にレベル設定してどんどん難しくしていけば、市販の問題集1冊解くより、なんなら私がめちゃくちゃ推している全国入試問題正解を1年分解くよりも、めちゃくちゃ力付くでしょう。

YouTubeなどで今は授業動画は無料でいくらでも見ることができるようになりましたが、高校入試用の市販教材は相変わらずダメダメだし、塾用教材は一般向けに販売しないしで、ネット上にある教材も玉石混交だしで、教材の部分に関してはまだまだ塾に通っていないとかなりきつい状態です。

こういうクラウド教材が塾だけでなく一般にも広く公開されるようになると、塾業界も受験産業ももっと変わってくるでしょう。

とりあえず、私にとっては夢のようなサービスなので、これは即導入です。こんなんあったら、まためちゃくちゃいい教材とかテスト作れてしまって、うちの塾生のレベルがまたまた上がってしまうやん!!