本日、神奈川県公立高校入試の合格発表があり、慧真館10期生12名全員の進学先が決定しましたのでご報告いたします。
【公立】厚木2名、平塚江南2名、小田原1名、秦野4名、大磯1名
【私立(単願)】日大藤沢1名、向上(特進)1名
私立単願で先に進路が決定していた2名を除き、公立高校入試に10名が挑戦しました。そして、今日の合格発表で、全員無事志望校に合格しました。
去年の雪辱を果たす
6年ぶりの不合格者を出してしまった去年の合格発表の日。
その悔しさを忘れないように、あの日から今日まで、私のiPadの待受画面は去年の卒塾生である9期生の集合写真のままでした。
去年の合格発表の時の記事にも書きましたが、プロとしてこの仕事を生業としている私は、「結果が全て」だと思っています。いくら内容が良くても、結果を出せなければ、プロとしては失格。この仕事に誇りとプライドを持っているからこそ、そう思っています。
「来年の入試こそは、必ず結果を出す。9期生のリベンジを果たす。」
ちょうど1年前、そう心に誓い、当時中2生だった10期生たちの前に立ちました。しかし、教壇から見渡す彼らは、あまりにも頼りなく、また、学力的におおいに問題のある学年でした。
参考:現中2生と読書不足(2017年3月1日に書いた記事)
この記事にも書いた通り、ちょうど1年前の彼らは、過去数年の中でもかなり危機的状況な学力レベルでした。彼らを目の前にして、「さてどこから手をつけるべきか」と途方に暮れていたことを、今でもはっきりと覚えています。
バカがつくほど素直だった10期生
そんな危機的状況の中でも救いだったのは、10期生が素直な子たちばかりだということでした。
「国語力がヤバいから本を読みなさい」とブログに書けば、図書コーナーから何冊も本を借り始め、「リスニング力を鍛えるために基礎英語をやりなさい」と言えばきちんとラジオ講座を継続し、歴史が苦手な彼らのために歴史漫画を全巻揃えればそれを進んで読み、「英語の読解は全訳をすれば伸びる」と言えば、健気に毎回全訳を提出する。
そんな素直さと、そして叱られても叱られても決してへこたれずについてくるガッツがありました。
学力的に厳しい彼らに合わせて、カリキュラムや受験指導方針をゼロベースで全て見直し、例えば英語や数学は恒例の全国入試をやめました。とてもじゃないけれど、当時の彼らは英数の全国入試を解ける学力レベルではなかったのです。
しかし、最初は神奈川県入試レベルの長文さえ読めなかった彼らが、大変な努力を積み重ねていった結果、入試直前には旧独自入試の英語長文もほぼ全員スピーディーに読みこなすレベルにまで成長しました。
今だから正直に言いますが、これだけ緊張感のない合格発表はこの10年で初めてのことです。
それほど、合格の知らせを聞く前から、全員の合格を確信していたし、そう確信できるほど10期生はそれぞれの志望校に対して学力的に申し分なく成長していました。
最後に
さっき、ようやくiPadの待受画面を変えました。今までの待受だった9期生、ようやく君たちの役目も終わったよ。今までありがとうね。リベンジできたよ。
10期生のみんな。
全員合格おめでとう。今の君たちは、1年前の君たちとはまるで別人です。
手がかかる子の方が可愛いと言いますが、その言葉は本当です。君たちには本当に手がかかりました。大変でした。でもいまは、その分だけ、半端なく君たちのことを愛おしく思います。
ひとしきり合格の喜びを噛み締めたら、すぐに勉強を再開しなさい。特に君たちは勉強しなくなるとすぐにダメになります。
高校受験は、ただの通過点です。何も終わってはいないし、むしろ始まってもいない。本当の勝負はここからです。
10期生保護者の方々。
毎日の塾への送迎、子どもたちの精神的なケア、お弁当作り、本当にありがとうございました。
ストロングスタイルで好き勝手やってこれたのも、保護者の方々のサポートがあってこそだと思っています。
3月10日の卒塾式で、塾での最後の彼らの姿を見てやってください。
10期生の、解散式です。