2月1日〜5日までの願書提出を受けて、今夜公立入試の倍率が発表された。
詳しくはコチラ「平成25年度神奈川県公立高等学校一般募集共通選抜等志願者数集計結果の概要」
2月7日〜8日に志願変更の受付があるので、まだ倍率が確定したわけではないが、予想以上に定員割れの高校が多かったことに驚いた。全日制だけで言えば、定員割れしている学校32校37コースにも及ぶ。昨年度入試の後期試験の志願変更前の倍率発表では、定員割れしている学校が18校23コースだったことと比べても、今年の定員割れの多さが明確である。
しかも、今回の発表で特に目立って多いのが、昨年度の入試までは定員割れしにくかった「普通科」での定員割れだ。今年定員割れしている32校37コースのうち、単位制も含めるとなんと25校が「普通科」なのである。昨年度の同時期は、「普通科」の定員割れはたった3校しかなかった。横浜中部の人気校の1つである県立松陽高校(偏差値59)もわずかだが定員割れしている。昨年度までであれば考えられなかったことだ。
一方、高倍率の学校はというと、普通科で言えばやはり横浜翠嵐(2.16倍)と湘南の(1.95倍)が目立つ。学区撤廃から数年経つが、横浜翠嵐と湘南は、もはや神奈川全県から集まってくる全県区として定着している。次いで、大和(1.70倍)、鎌倉(1.64倍)、横浜緑が丘(1.62倍)、横浜柏陽(1.52倍)などという順になっており、旧学区の地元トップ校に人気が集中している。昨年度までの入試では、下位層と上位層の高校に人気が集中し、学力の2極化なんて言われていたが、今年は旧学区トップ校などのような上位層に人気が集中しており、下位層では落ち着いた倍率になっているようだ。
もちろん、志願変更で数字が動いてくるだろうが、今年からの新入試制度で「面接シート」の提出が義務づけられていることにより、去年よりも志願変更をやりづらい事実がある。今回の発表前に前もって面接シートの準備をしていないと志願変更をしづらいこともあり、そこまで志願変更の動きも活発でないのではないかと予想される。まあ、あくまでも予想だが。
ただ、塾生には「倍率はあまり気にするな」と釘をさした。例えば定員が378人の高校を受験するとしよう。倍率が2倍を超えようが、落ちるのが数名の低倍率であろうが、定員割れを起こしていない限り、379位になった瞬間不合格になるのだ。結局倍率が何倍であっても、目指すは378位以内に入ることということに変わりはない。
倍率はあくまでも倍率。自分の力ではどうしようもないことを気にするのではなく、残り入試までの9日間をいかに有効に過ごすかを考えた方が建設的だ。